登場人物A,Bがいて、
(1)AとBの一方はほんとうのことしか言わない人であり、他方ははうそしか言わない人である
(2) AもBも、
「相手がほんとうのことしか言わない人か、あるいはうそしか言わない人か、のどちらかだ」
ということを知っている。
(3) AもBも、
相手がほんとうのことしか言わない人なのか、うそしか言わない人なのか分からない。
(4) 読者にも、
Aがほんとうのことしか言わない人なのか、うそしか言わない人なのか分からないし、
Bがほんとうのことしか言わない人なのか、うそしか言わない人なのか分からない。
そういう設定でしょうか。
●で、ご質問は「クイズ」を作るにあたって、
(a) A,Bの会話を読ませるだけで上記(1),(2)を読者に伝え、なおかつ(3),(4)が満たされるようにしたい。A,Bにどんな会話をさせれば良いか。
という事なのでしょうか。これは不可能だと思います。A,Bの会話で(1)を(つまり、「AもBも『ほんとうのことも言えばうそも言うフツーの人』ではない」と)読者に信じさせる方法がなさそうですから。
あるいは、
(b)まず (1),(2)を前提条件として読者に伝えた上で、(1),(2)と矛盾しないようなA,Bの会話を読ませて、その際に(3),(4)が満たされるようにしたい。A,Bにどんな会話をさせれば良いか。
という事なのでしょうか。こっちなら難しくないと思います。
A:「やあ、よく晴れましたね」
B:「いや、ひどい土砂降りです」
という会話だけ読みますと、読者には、少なくともどちらかが嘘を言っていることが分かりますが、どちらがうそを言っているかまでは決められません。(4)が成り立っています。
しかし、この会話では(3)の条件が破れてしまいます。というのは、
A:「やあ、よく晴れましたね」
を聞いたBが空を見て、仮に晴れていたなら、Bには「Aはうそしか言わない人ではない」とわかり、従って(2)により、「Aはほんとうのことしか言わない人である」と分かってしまいます。で、
B:「いや、ひどい土砂降りです」
と返事をすれば、Aには「Bはほんとうのことしか言わない人ではない」とわかり、従って(2)により、「Bはうそしか言わない人である」と分かってしまいます。つまり(3)に違反している。
だから、AとBが共通に知っている事実、AとBが共通に観察できるもの、については何も語ってはいけない訳ですね。
もちろん、
A:「はじめまして」
B:「きのうも会いましたよ」
でもダメ。(stomachmanはときどき実際にこういう会話をしてしまうのですが…)
しかしA,Bは相手が知らないことなら何を言っても良いわけで、たとえば
A:「私は明日から海外旅行に行くんです」
B:「おや、僕もです。ところが朝は和食でないとダメでしてね、せめて梅干しを持って行こうと思ってます」
A:「私はパン党だからへいちゃらですよ」
B:「こういう時には羨ましいですね」
この調子でいくらでも続けられるように思えますが、
A:「ところでさっき、朝は和食でないとダメだと仰いましたよね?」
B:「いいえ、そんなこと言ってません」
となると馬脚を現します。やっぱり共通に知っていることを話題にしちゃいけないですね。
ともあれ、ご質問をもう少し突き詰めて頂けないでしょうか。
お礼
回答ありがとうございました。 じっくり検討させていただきます。