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連結器の違い
- 3月16日から副都心線経由で横浜-飯能・秩父・川越方面が結ばれますが、西武と東武と東京メトロは先の尖った密着連結器なのに対して、東急・みなとみらい線の車両は手を丸めたような自動連結器です。鉄道に詳しい方教えてください。
- 自動連結器は、電気機関車の運転手から聞いた話ですが、連結器間に隙間があるため、一度に引っ張ろうとすると連結器が破壊される可能性があります。そのため、遊びをなくすために一旦コントローラを緩めてから走行するそうです。
- 密着連結器はブレーキ用の空気管が付いており、下に電気連結器をつけやすいため、最近ではディーゼル列車にも採用されています。多くの鉄道会社は密着式を採用していますが、東急や阪急などでは今も自動連結器を使用しています。
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こんにちは。 首都圏の私鉄で電車運転士をしております。 >西武と東武と東京メトロは先の尖った密着連結器なのに対して、東急・みなとみらい線の車両は手を丸めたような自動連結器ですが、万一、不測の事態が生じて、列車をけん引する場合、問題が生じないのでしょうか。 問題ありません。 質問者様の仰る「密着連結器」(専門的には「廻り子式密着連結器」といいます)に、自動連結器と同様のカタチをしたアダプターを差し込み、自動連結器の車両と連結する事が出来るのです。 >ちなみに、自動連結器は、電気機関車の運転手をしていた方から聞いたのですが、一度に引っ張ろうとすると、連結器間に隙間(遊び)があるので、連結器が破壊されてしまう、それで、ちょっと引っ張った後、一旦、コントローラを緩めて、遊びをなくして、それから走行するのだそうです。 それに、密着連結器の方が、ブレーキ用の空気管が付いているし、下に電気連結器をつけやすいので、最近は、ディーゼル列車にも密着型を採用していると聞きました。 自動連結器にはわざと隙間を作ってあります。 機関車が貨車など無動力の車両を引き出す時、遊間がないと、無動力の車両全体の重さが一度に掛かってしまうからなのです。 遊間がある事で、1両づつ引き出す事が出来、大きな引張力でなくても牽引する事が出来るからなのです。 ただ、このやり方、衝動を伴うので貨物列車ならではのやり方です。 客車列車の場合は、貨物列車と違い編成が短いので機関車が求められる引張力は軽くて済みます。 その為、遊間を無くしたブレーキの掛け方で停車し、一気に引き出していたのです。 昔のディーゼルカー、田舎の方では貨車を牽引したり、機関車が牽引する客車列車にぶら下がっていたりするケースもありました。 今の時代からでは想像できませんよね。 その為、古いディーゼルカーは自動連結器が、 そして特急など混結する事がない車両の場合は、遊間を無くした「密着自動連結器」、 最近の車両は「廻り子式密着連結器」を使っているのです。 廻り子式密着連結器、確かに簡易に見えるのですが、 自動連結器と比べると、大きな引張力には対応できません。 動力が分散している電車やディーゼルカーだから使える連結器なのです。 >確かに、多くの鉄道会社は密着式を採用し、自動式(名前は「自動」なのにあまり自動ではない、何か密着式と比べるとださいし、スリムでないので、古臭いイメージがありますが、阪急や東急ではいまだに「自動」だし、名鉄も(電気連結器をつけながら自動式(それなら密着式に全部替えればいいと素人の私は思ったりします)。 この「自動」という言葉、現代の電車で使われている「廻り子式密着連結器」と、組み合わせて使用する「連解操作器」の意味では無く、 ぶつけるだけでロックのピンが落ち、解結しない。 …という意味になります。 昔の鉄道(明治時代)では、ネジで車両同士を連結していました(ネジ式連結器)。 連結するにあたり人手が必要であり、それによる殉職も絶えなかったのです。 危険な作業のなくすため、ぶつけるだけで連結が出来、解放引棒を引くことでナックルが開き解結できるという、安全に取り扱える「自動連結器」が採用されたのです。 今でも自動連結器を使っている電鉄は、 ○連結は非常時のみで日常的ではない。 ○名鉄の場合は、旧型車も多く一気に置き換え出来なかった。 …これらの理由からになります。
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- kuma-gorou
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連結器の種類を大まかに分類すると、 ・並形自動連結器⇒機関車・客車・貨車など。 ・密着自動連結器⇒気動車・特急用客貨車など。 ・密着連結器~電車。 になります。 これらの種類は、主には用途と強度です。 動力集中方式では、牽引強度が求められるので、並形自動連結器。(連結時、ぶつけても壊れない) 動力分散方式では、密着自動連結器・密着連結器が採用されています。 また、電車はユニット単位で編成を組むので、中間には、永久連結器(棒連結器)を用いる事ももあります。 動力集中方式に採用されている並形自動連結器は、間隙を利用し、機関車が荷を引き出す時に、1両づつ引き出す事ができます。逆に間隙が無いと、負荷が分散できずに、機関車が空転し荷が引き出せません。 なお、並形自動連結器と密着自動連結器は、相互に連結が可能。 特殊な例では、碓井峠越えの補機、EF63には、双頭式連結器と言う並形自動連結器と密着自動連結器を備えていました。 並形自動連結器は、過去には私鉄も貨物輸送を担っていた時代があり、共通仕様ですが、密着連結器は、各鉄道事業者で仕様が違う場合もあります。 不測の事態には、アダプタ連結器を準備して対応します。 >阪急や東急ではいまだに「自動」だし 東急は、存知ません。 阪急の先頭車両は、形式により自動連結器と密着連結器の両方が存在します。自動連結器の場合も、中間車両は、乗り心地に影響しない半永久連結器を用いています。 自動連結器と密着連結器の両方が存在しても、お互い性能から併結できないので、運用上、支障が無いのでしょう。
お礼
とても詳しく書いていただき、本当にありがとうございます。 確かに、電車同士がけん引しあうのは、非常事態の時だけですから、それほど問題にはならないのでしょうね。 また、アダプターのようなものを、どちらかの車両が常備していればいいわけですね。
- st_tail
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連結器が違っている同士での直通運転では、すでに東武と東急が半蔵門線を介して行っています。 で、質問者様がご懸念のような場合、「中間連結器」と呼ばれる特殊な連結器を使って連結します。 これは、片側は密着、反対側は自動連結器となっている、一種のアダプターですね。実際に使っているところは見たことはありませんが、多分、密着連結器側にこのアダプターをつけ、そこに自動連結器側の車両を連結する形になると思います。 ちなみに、この「中間連結器」は、東急車の床下に収納されているようです。踏切通過時に、先頭車の床下に「中間連結器」と書かれた箱が付いているのを見たことがあります。
お礼
ありがとうございます。 「中間連結器」を搭載しているんですか。
- maiko0318
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牽引車がそこまで取りに行くことになるでしょうね。 それか、どこか近くに牽引車を手配しておくかな。
お礼
ありがとうございます。
お礼
ありがとうございます。 さすがに、鉄道会社の方、お詳しいのに驚きます。 それぞれ目的というか、長所や、用途の違いというのがあるのですね。 だから、一つに統合されないのですね。それに違っていても問題がないということがわかりました。ありがとうございます。 確か大正時代に、全国一斉に自動連結器の切り替えをしたらしく、その写真をどこかで見た覚えがあります。 それにしても、ヨーロッパなどでは今もって、あの[鎖型]と、丸いバンパーをつけているものが殆どですよね。外国では、あのバンパーに挟まれて殉職する鉄道マンはいないのでしょうかね。 自動連結器の意味は、連結すると自動的に楔みたいのが落ちて、(手でいえば4本指の)部分が動かなくなって、外れないとまでは聞いたのですが、ナックルという名前ですか。 連結シーンはたまに見ますが、貨車だと上から吊るしたもの(客車や電車は体裁を考えて、下についている)が落ちてくるのが分かります。 曽野綾子さんの小説(実話に基づく)に北海道の「塩狩峠」というのがありますが、自動連結器が早く発明されていたら、非番で、自分の結婚式に向かう列車の連結器が外れることもなかったでしょうし、彼が列車から飛び降りて、自らが犠牲になって転覆事故を防がないでもよかったはず、日本の鉄道事故最初の殉職者にならず、幸せな結婚生活ができたでしょうね。(この小説を読むと、本当に目頭が熱くなります) そういえば、これも私の叔父が生前、話していたのですが、西武は、戦後、国鉄車両を多く導入したこともあって、早い時期に、切り替えをした。そして「自動連結器」の付いた古い形の車両には、運転室脇に、固定型の自動連結器(密着連結器にかぶせるらしい)を置いてあったと聞いたことがあります。 私は古い時代は分からないですが、「鉄道ファン」だったか、川崎車両の名車と題した(?)ページの中で、その頃はみな自動連結器だったのに、後の写真を見たりすると、同じ車両でも密着式に取り換えられたと思われる車両がいくつもあります。