- ベストアンサー
株式の無償割当てについて
法律初学者です。 以下につき、極めてやさしくご教示願います。 1.株式の分割ではなく、これ(株式)の無償割当てがおこなわれる目的 2.株式の無償割当てが自己株式についてはできない理由 3.株式の無償割当てで、自己株式を株主に交付する目的
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
まいどです。 勉強だいぶ進んでらっしゃる感じですね・・・ いよいよ会社法の本格的に面白い部分に 入って来たものと思います。 >1.株式の無償割当てがおこなわれる目的 一株当りの単価を引き下げて出資しやすくすることです。 つまり、資金調達がしやすくなるのです。 基本的な機能や目的は「株式分割」と同じです。 ただ、細かい点では株式分割より遥かに優れております。 1.株式分割では 同一種類の株式数だけが増加するのに対して 株式無償割当では、異なる種類の株式を 交付することができます。 2.株式分割では 自己株式数も無駄に増加してしまうのに対して 株式無償割当では、自己株式が増えない上に 株主に対して自己株式を交付することも できます。 では、とちらかというと、 「なぜ株式分割が存在するのか?」 が疑問になると思いますが、 株式分割は、昔から元々あった制度で、 株式無償割当てが新たに導入された制度であって、 1.手続きがより単純で、普通は慣れているはずだから 2.単に元々あった制度なので念のため残しただけ ということです。 >2.株式の無償割当てが自己株式についてはできない理由 自己株式を無償で割当てたとしても、 特に他の株主に迷惑かけるわけではありませんので、 現実的に問題等が発生するわけではありませんが、 そもそも自己株式を持っていたとしても 意味はありません。 理屈の上で、一旦取得せざるを得ない時を除いて 自己株式を持つ理由が無いのです。 なので、考え方としては、 新株を発行して自己株式にすることはできませんし、 自己株式を自分に売りつけることもできませんので、 理論上はあり得ないものという考え方が いいかも知れません。 >3.株式の無償割当てで、自己株式を株主に交付する目的 自己株式の処分による株式譲渡と同じで、 発行済株式総数を変えることなく株主に株式を割当てる つまり、新株発行をせずに株主に株式を割当てること です。
お礼
早速に回答をいただき、誠にありがとうございます。 お陰さまで、納得でき、大変助かりました。 「勉強だいぶ進んでらっしゃる感じですね・・・」→恐れ入ります。 しかしながら、回答者様がおっしゃるほどには、習得できていないものと、自覚しているところです。 またよろしくお願いいたします。