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色んな生物の最高中枢

ヒトは大脳皮質、犬猫などは視床下部、何々は延髄、が最高中枢 というのをまとめていただきたいです。最高中枢という単語は間違いかもしれませんが意図を汲んでください。(・・;) あるいは簡潔に説明してあるサイトを教えて下さい。

質問者が選んだベストアンサー

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  • ruehas
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回答No.1

こんにちは。 これは「ポール・D・マクリーン」という解剖学者が提唱した「脳の三位一体説」というもので、現在では脳科学の基本的な考え方として扱われています。 「最高中枢」という表現は別に間違っていませんが、「高次中枢」と捉えますともう少し分かりやすくなりと思います。以下のように低い方から並べますと、やはり大脳皮質が最高次中枢ということになりますが、これは我々動物の「脳の進化の結果」です。 「爬虫類脳(生命):脳幹~脊髄(生命中枢):本能行動(本能行動)」 「犬猫の脳(感情):大脳辺縁系(情動反応):情動行動(学習行動)」 「ヒトの脳(思考):大脳新皮質(計画行動):理性行動(学習行動)」 どちらがヒトの脳で何れが犬猫というわけではありません。ご覧のように、それぞれには役割が異なります。 生命中枢といいますのは文字通り生命を維持し、本能行動を司る必要最低限の機能です。爬虫類から進化した我々哺乳類と鳥類は、この爬虫類の脳を土台にし、そこに大脳新皮質を発達させました。但し、爬虫類以前の動物に大脳や辺縁系の機能がなかったというわけではありません。大脳はワニにもありますし、辺縁系の中核を成す偏桃体の起源は脊椎動物では魚類に遡ります。 で、この発達により、動物の行動選択には豊かな感情と思考が加わります。その結果、我々の脳は学習結果を運用することにより、本能行動では対処することのできない、「生後環境に柔軟な適応をする機能」を大幅に拡大することができました。 因みに「視床下部」といいますのは身体の自律機能を司るものであり、それは「生命機能の最高次中枢」と捉えるべきだと思います。マクリーンの脳の三位一体説は「三つの脳の進化(工作舎)」という一般解説書が出版されていますので、興味がおありでしたらぜひ手に取ってみて下さい。但し、半分以上は延々と解剖学の話です。

shisoonigiri
質問者

お礼

素晴らしい回答をありがとうございます。 当方医学生なので、紹介いただいた本を是非読んでみます。 またお願いします。