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力率改善モジュールってなんですか?
お世話になります。 電源メーカから出ているこういうモジュールは、なんのためにどこでどういうふうに使うものですか? ↓ http://www.tdk-lambda.co.jp/products/sps/ps_pm/pf_a/indexj.html http://www.cosel.co.jp/jp/products/sub04-10.html 出力がDC360Vになっている理由もよくわかりません。 よろしくお願いします。
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文字通り、力率を改善する為のモジュール(回路)です。 なぜこんなものが必要になるかと言うと、 モーター制御のインバータやAC-DCコンバータなどではACを直流に変換して回路を動作させますが、この時「コンデンサインプット」の整流回路が使用されます。 この時、交流電圧の波形の内でピーク付近だけに電流が流れます。 そうすると、電圧と電流を掛けたものが実際の消費電力より大きくなります。 実際の消費電力/(電圧×電流)=力率 です。 力率が悪いと電力会社は余分の電流を送電するので設備の負担が大きくなります。 それ以上に問題なのはコンデンサインプット回路では高調波が発生します。 この高調波が近くの力率改善用のコンデンサに流れ込むとコンデンサの故障の原因になる事が有ります。 また、電磁的な妨害や装置からの雑音の発生なども起こります。 その為、高調波抑制のためのガイドラインが発表されています。 https://www.jema-net.or.jp/jema/data/05-inv.pdf http://www.fujielectric.co.jp/technica/shohin/46/pdf/1/6.PDF 力率改善モジュールでは、ACラインから取り込む電流波形をAC電圧波形に比例した波形にする為の制御を行います。 この時にモジュールの出力電圧をAC電圧のピーク値より大きくする必要が有ります。 出力を360VにしておくとAC240Vにそのまま対応できます。 モジュールの動作についてはこちらを http://www.el.gunma-u.ac.jp/~kobaweb/news/pdf/2011/ETG-11-12murakami-presen.pdf