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少子化と学歴
このサイトの質問や回答を見ていると、たまに「今は昔(3,40年前)より大学の難易度が高く、例えば今の東大は昔の東大より入学するのが簡単だ。なぜなら、昔の方が学生人口が多かったから。」というようなコメントを見かけます。 たしかに、第一次ベビーブームの出生数は年209万人で、現在は年104万人ですから、昔の学生数は現在のおよそ2倍です。 一方、大学進学率はというと、40年前はおよそ25%、現在は50%を超えているので、大学進学者数はほぼ同数です。 それなのに上のようなコメントがある背景として私が想像するのは、200万人のうち上位50万人が進学するのと、100万人のうち上位50万人が進学するのとでは、進学者のレベルが異なる、というものです。 しかし、昔は現在よりも、大学というのは「お金持ち」の家庭の子供が行くところだという観念が強かったのではないかと思います(兄弟が多く、一人あたりにかけられる教育費が少なかった)。つまり、あまり裕福でない場合は高校を出たら家業を継いだり地元で就職するということが当たり前で、本人に勉学の才能があっても大学進学をしなかったのではないか。ところが現在はその傾向は薄れ、しかも塾や通信教育の進化で地方と都会の教育格差も解消されつつあります。 少しわかりにくくなってしまいましたが、要するに単純に200万人、100万人で比べることは妥当ではないということです。 そしてさらに付け加えると、例えば私が現在所属している学部は、5,6年前に定員が600人から400人へと削減されました。このように、受け皿となる大学の定員も、人口減少に合わせて減っている以上、単純に学生人口の大小だけで難易度を判断することは難しいのではないかと思います。 私は「現在」の学生ですので、昔の大学進学状況がどのようなものだったかはよくわかりません。上に書いたこともあくまで想像して書いたものです。 そこで、みなさんはこのことについてどう考えるか、教えていただきたいです。
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お礼
私も色々なご指摘を受けて少し調べたところ、仰る通り時代を分けて考えるべきであるという点に納得がいきました。 時代Cまでは「フタコブラクダ」の上位のコブの中から大学に入学していたが、現在では「フタコブラクダ」の両方のコブの中から大学に入学しているとすると、ごく単純に考えると時代Cの学生の下位が現在の中堅くらいに該当するということになりますね。 大学に行くのは家が裕福な家庭の子であるというイメージは戦前の古い時代ならともかく、戦後以降には妥当しないようですね、失礼いたしました。 tanuki4uさんは今の大学生の親世代かそれより少し上かと思われますが、現在の大学生と30年前の大学生を比べて何か違う点を感じておられましたら、教えていただけると助かります。 とても親切にどうもありがとうございました。