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リスケに応じない場合の金融庁への通報について
- 数ヵ月後には資金繰りがショートするのでリスケジュールをお願いする旨を伝えるも、すぐに返済の引き落としを止めず、先延ばしにされました。
- 金融庁へ通報することで、迅速に対応をしてもらえることとなりました。
- 金融庁への通報により、担当者と金融機関には指導が入る可能性があります。
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金融機関に勤務する者です。 金融円滑化法が施行される以前から、リスケ申出に対しては各金融機関とも真摯に対応されているはずです。ただ、同法案が施行されてから、”なんちゃってリスケ”の申出があるのも事実です。借りたものを約定通り返済するという当たり前のことが、いい加減になりつつあるこのご時勢なのです。 債務者は、当然ながら節度を持ってリスケ申出をすべきであり、リスケをしなければならない事情を債権者に説明する義務があります。この義務の部分がないまま権利だけを主張する方が多いのが実態です。 本題ですが、リスケをしなければならない事情は、(1)当然資金繰り表を作成し、このままいくといつ行き詰まるのかを示す。(2)リスケは、借入銀行全て一斉に同一条件で行うこと。また再開する時も一斉に同一条件で行う。担保のあるなしで揉めることが多いので、一般的にメイン銀行に仕切ってもらうことが多いです。ただ、メイン銀行が断ることもあります。その場合は、各金融機関を一同に集め、債務者からきちんと説明する必要があります。返済条件の緩和の仕方は、一般的にプロラタ方式です。(止める時点の借入残高で返済可能な資金額を按分する)(3)リスケ後の事業計画(事業改善計画)で、どういう自助努力をして、どう収支を改善していくのか、今は市況が悪いが半年後には回復が見込めるので、この半年間リスケしたい等明確なビジョンを示す。そして半年後には返済源資がこの程度できるので、この資金で従来の返済額に戻すかプロラタ返済の上積みを図りたい等確りと語ることです。 こういったストーリーを持ってきちんと依頼した上で、サブバンクさんのような対応をした場合は問題だと思います。あと、気になったことは、メインバンクさんは、既に対応してくれているのでしょうか。対応してくれているならば、他の金融機関も同じように約定返済を止めておかなければいけません。各金融機関にリスケ依頼をしてあると思いますので、止めてない金融機関には、返済口座から資金を抜いておくことです。口座に約定返済額以上の資金を入れておくと、返済する意思があるではないかと意地悪な金融機関は主張しますから。 それから、金融庁(信用金庫の監督官庁は、東京都ですが)への連絡は止めた方がいいと思います。お怒りはお察ししますが、リスケをすればお互いに付き合いが更に長くなる訳で、今後の為にもお互いに益はないと思います。担当者はそのうち変わりますが、その信用金庫さんとは取引が続きます。それよりも、今後の事業計画の確度を上げることに時間を割くべきです。計画よりも早く返済を再開させることに注力していただきたいと思います。
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- AR159
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リスケに応じるのは金融機関の「義務」ではなく、適切に対応するという「努力義務」にすぎない。 金融機関にすれば、当初の約定を反故にして条件変更に応じる為には、先々条件を元に戻してきちんと返済してもらえる目処がないと、簡単には応じないのが当たり前。 つまり、どうあがいても経営破綻が避けられない会社だと、今つぶれても同じことになる。 とは言え、様々な政治的圧力の下、どの程度の幅をもたせるかは金融機関の判断次第。 今頃こんなことを金融庁にチクっても、何も情勢は変わらない。 それより、お宅はその信金からもう新規借入が出来なくなるので、その点覚悟しておく必要がある。
お礼
ご回答、誠にありがとうございます。 大変参考になりました。
補足
ご回答、誠にありがとうございます。 サブバンクの債権の残りは100万以下で、 今後の取引は考えていない状態です。 メインバンクの迅速な強力のお陰もあり、 破綻は回避できました。
お礼
現役の金融機関の方からのご回答、心より感謝申し上げます。 とても明瞭で解りやすいものでした。 まだまだ、勉強が足りないことを痛感いたしました。
補足
現役の金融機関の方からのご回答、心より感謝申し上げます。 とても明瞭で解りやすいものでした。 11月の申し出の時点で、資金繰り表を作成し、 各金融機関(零細企業なので2行です)にご協力いただければ、 運営を続けることができ、 再起のためのこの計画(文章の経営改善計画)を 実行することが出来ると説明をしました。 数字のデータは、提出していません。 上記と同じ内容でメインバンクは、すぐに引き落としを止め、 条件変更の手続きを進めてくれました。 お陰でこうして今も、運営を続けられています。 サブバンクの債権の残りは100万以下で、 メインはその25倍程度です。 メインバンクより、プロラタ方式による配分だと、 サブバンクの返済額が極端に少なくなるため、 メインバンクの融資1本につき○円と、同じ条件でお願いする ように指示を受けました。 しかし、サブバンクはその倍の金額でどうだろうかと、 足並みを揃えていただけない状態が続いていました。