トルコ音楽の発声・作曲理論について
トルコ音楽を、しばしば聴いている者です。いくつか気になった点があったので、詳しい方に教えていただければと思います。
1)トルコ音楽を特徴づける細かい半音は、イスラム圏の中で、トルコ特有のものですか?他の地域(アラブ等)でも見られるものですか?どのように発達したのですか?
2)トルコ人は、マイク無しでホール全体に届くような声量を安定的に出せる点で、日本古来の音楽や演歌の発声法とは異なり、西洋音楽のように腹筋を使う等の技をもっているように見えます。あれは、どういう技で大声量を出しているのですか?その技術はやはり、ミナレットの上から祈りの時刻を告げる合図を送るために、発達したものですか?
3)男性が高音部を出す時の特有の発声法の秘密を教えてください。あれは、通常の西洋音楽のベルカントには聞こえないし、ファルセットーネにも聞こえません。のどを閉じているようにも聞こえますが、日本音楽ほどではないようです。日本音楽よりは、まだベルカントやヨーデルに近いような気がします。
4)アラベスクの場合は特にこぶしが入りますが、高音で歌う男性が、大声量でこぶしを入れて、のどを破壊せずに済んでいるのはなぜでしょうか?こぶしの概念が、日本演歌とアラベスクの間で違うのでしょうか?それとも、アラベスクは狭い会場で歌うとか、マイクを使うこととかを前提とした、大声量を出さない音楽なのですか?
5)イスラム音楽は本質的に2拍子ですか?メブラーナの音楽を聴いていたら、いつのまにか3拍子に変わっていたのですが、これはイスラム本来のものですか?いつごろから3拍子が登場したのでしょう?
6)歌は基本的に独唱かユニゾンだけですか?グルジア・ブルガリアという素晴らしい合唱文化を持った国に挟まれ、一時は音楽の都ウィーンを包囲したほどなのに、西洋から和声は取り入れなかったのですか?