例えば、病気を考えてみましょう。
先に行うのは予防ですよね。インフルエンザなら予防接種、周囲を生活に保ち抵抗力の温存がこれに当たります。
厄年にはそれまでの疲れが溜まり体調が悪くなっているのでこれを取り除くと言う意味があります。
“祓え”とはそれまでの罪咎、穢れ・・これは意図して犯した罪だけではなく、無意識に犯した過ちや穢れ(=気枯れ)を取り除くと言う意味になります。
過去の負債をなくして雲気の衰えている一年を乗り切るということなんです。だから厄年に入る前に祓いを受けるわけです。
しかし何らかの都合で予防接種や環境整備が出来なかった場合、そして病気に罹ってしまったら治療が必要になります。薬を飲んで原因を取り除き、あるいは症状を出来るだけ押さえ安静にして体力の温存と抵抗力を保つ。これが治療です。厄年において何かしらの現象がおきてしまった場合の“祓え”はこれに当たります。
祓えによって厄災の原因を取り除き、心身を清めて節度ある生活を心がけて乗り切るわけです。
神社本庁では「厄年は社会的に様々な責任を負う世代に当たります。それまでの生活を改めるために心身を清めて祓えを受け、その後は言動を謹んで生活を送る」とあります。
ですからこういった意味での厄祓えを受けることは良いことだと思います。
既にご苦労を重ねて心身ともに疲労が溜まっていることでしょうから、それを乗り越えて一歩踏み出す意味でお祓いを受けることをお勧めします。
更に来年は後厄になります。後厄の解釈も様々ありますが、私が信じている解釈は「後厄は持病となるから、これを予防するために祓えを受ける」と言うものです。
若い時に怪我をしてそのままにすると、一見直ったように思えても中高年になってからぶり返してくると言う現象があります。手足の関節の痛みや顎関節症などはその良い例です。後厄というのは治り際の最後の詰めをしっかり取ることで後に残さない、つまり持病にしないという意味があります。
本厄もあと少しですから、本厄の療養と後厄の祓えをかねて受けられてはいかがでしょうか?
心機一転、今年の辛さを教訓とし、バネとして新しい一歩を踏み出すという意味でもよろしいと思いますよ。
暮は神社も忙しいですけれど、時間が許せば今年中でも構わないでしょう。
確かに旧暦で言えば節分付近が新年ですけれど、新年の祝いは新暦でおこなっています。だから1月1日が元日なのでしょ。であれば歳も正月に変わるのですから12月中にお払いを受けても何の支障もありません。
新年行事に向かって神職の方だってこの暮に禊祓えをするのですから一般人が正月明けにしなければならないなんて事はありえませんよね。
心身を清めて新年を迎えるのは素晴らしいことです。
お礼
ありがとうございました。 家庭の事情があり、父方の祖父母のお墓参りにもずっといけておらず、 そんなことも含めて、すべて整理したいと思っていました。 今週末には、父方の祖父母のお墓参りと、自らの厄祓いをしてこようと思います。 その上で、旧正月が明けた2月以降に、後厄のお祓いをまたすればいいですよね。 すっきりしました。ありがとうございます。