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顕微鏡酔いの予防と改善について
- 大学の講義で顕微鏡を使うたびに酔ってしまい、集中が難しいです。
- 顕微鏡酔いは1年の頃からあり、慣れることができません。
- 顕微鏡酔いを防ぐための改善策やアドバイスを求めています。
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質問者が選んだベストアンサー
歯科大学の組織学教室の非常勤講師です。主に顕微鏡実習のインストラクターをしています。 No.1の方が心因性の原因について書いてくださっているので、私は、顕微鏡の使用方法による原因について書きます。 まず、左右の視度調節がきちんと行われていないと顕微鏡酔いを起こします。視度調節の方法は実習書の最初のほうに記載されているはずです。 次に、スライドの動かし方ですが、スライドを見ているときに動かすと、弱拡大でも顕微鏡酔いを起こしやすいです。インストラクターは見たい所見のある場所を探すときに、スライドをかなり速く動かしていると思います。しかし、実はスライドを動かしている瞬間は視野を見ていないのです。 スライドが静止しているときに所見を探し、その視野に必要な所見がないとスライドをぱっと動かします。動いている瞬間は、次の視野と前の視野の位置関係を見ているだけです。前の視野で左の端に見えていたものが、次の視野で右の端に見えるように視野を動かします。視野を少し重ねることで見落としがないようにしますが、動かしている瞬間は全体をぼおっと眺めているだけです。 このときに、じっと見ながら視野を動かすと、顕微鏡酔いを起こします。 スライドをぱっと動かして、止まってからじっくりと見て、またぱっと動かして止まってからじっくりと見て、を繰り返します。そして、見たい所見のある場所が見つかったら、スライドをゆっくり動かして、その所見の部位を視野の中央へ持ってきます。そして、倍率を上げます。 このような使い方をすると、顕微鏡酔いを起こしにくくなります。
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貴方のご質問を拝読させていただきました。 お困りのご様子お察し申しあげます。 ご質問から、「顕微鏡観察」と「乗り物酔い」が心の中で連んで重なっている可能性がかなり考えられると思います。 乗り物酔いの原因として従来から諸説がありますが、「同一人が同じ条件」でも、「防止法」により酔わなくなること(酔いにくくすること)から「心因性」のものが意外に多いことは、学校関係の研究にも見受けられます。 要は「乗り物に弱い」と信じている心の矯正(トレーニング)を行うことなのです。 現在、「防止法」としては、「自律訓練法」が広く活用されていますので以下にご紹介申しあげます。 ★「自律訓練法」(autogenic training) ドイツの精神医学者のシュルツによって創始された訓練法で、当時は(現代で言う)神経症などの心の病、不眠症、心身症等の治療法として有名です。ストレス解消に優れた効果があります。 (1)心身の「緊張」と「弛緩」のバランス状態である「リラックス状態」では、心身の自己コントロール作用が促進され、ストレスに対する抵抗力がつきます。また、ストレス発散も促進されます。 (2)心身の疲労回復効果があります。 (3)創造性の促進、集中力の増進、不安解消、あがり防止、他、心身の健康増進に有効です。 簡単に読める書物もありますので是非ご参考されてください。 ○「自律訓練法の実際」 佐々木雄二 創元社 ○「ビジネスマンの 自律訓練法入門」 佐々木雄二 ごま書房 上記2つは、自律訓練法の入門書としてベストセラーの書です。 ○「自律訓練法」 松岡洋一・松岡素子 日本評論社 やや専門書になりますが、より深く学びたい方にはお勧めです。大学等の教材向けです。 貴方の健康回復を願っております。お大事になさってください。 sophia-s
お礼
回答ありがとうございます。 参考になる著書まで・・・ありがとうございます。 ちょうど試験がひと段落ついたところなので読んでみます。
お礼
回答ありがとうございます。 先生方はスライドを見るときかなり速く動かしていたので凄いなぁと思っていたのですが、実際には動かしている間は見ていないんですね。 スライドを動かす時に視野を見ないように注意して次回の講義に臨みたいと思います。