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「遺伝子」「染色体」「DNA」の違い
三者の違い、というか、どういう関係で、それぞれ何(どういうもの)として捉えていいのかわかりません。 例えば、「染色体を構成するDNA(デオキシリボ核酸)という物質のことを、生殖の観点で見た時に『遺伝子』と呼ぶ」とかそういうことなんでしょうか?? 端的に、またはおおまかにでけっこうですので、三者の違いを説明するとどうなるか、お教え願います。
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概念的なものなので難しいですよね。 大体はこんな感じです。 DNA:生物の遺伝情報(ゲノム)を構成する「物質」 遺伝子:タンパク質など情報の「配列」。即ち意味を持ったDNAの配列のこと ゲノム:意味を持つ配列である遺伝子、無駄な配列も含めた「生物の遺伝情報」 染色体:ゲノムを構成するDNAとこれに結合しているタンパク等が凝集して形成された「構造体」 似ていますが、全くのベツモノです。 DNAは文字 遺伝子は言葉 ゲノムは物語 染色体は本 といったところでしょうか。
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- ruehas
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こんにちは。 DNAといいますのは「デオキシリボ核酸」という生体分子のことですよね。「A(アデニン)」「T(チミン)」「G(グアニン)」「C(シトシン)」とあり、生物としての我々の性質は全てがこの「4種類の組み合わせ(塩基配列)」によって表されます。DNAは、細胞内では分子数にして30億のATGCが連なる二重螺旋構造をしており、これをDNAと呼ぶこともありますが、厳密にこれはDNAによる構造体ということになりまです。 「遺伝子」とは、この膨大な帯の中でATGCの塩基配列によって記録されている、生物として必要な様々な体質に対応する遺伝情報のひとつひとつを言い、人間では2万数千種類ほどあると考えられています。そして、この膨大な遺伝情報は46個の塊として細胞内で匠に折り畳まれているわけですが、即ちこの塊が「染色体」です。 我々人間の染色体は1番から22番染色体に加え、性別を決定する性染色体で合計23本に分れており、取り敢えずこれだけで人間としての遺伝情報の全ては漏れなく網羅されます。因みにこのヒト一人分の遺伝情報を「ヒトゲノム」と言います。 ところが、我々はこれと同じものをもう一セット、計46本の染色体を持っています。減数分裂というのは中学の理科でちょっと憶えていると思いますが、これは父親の46本から選ばれた23本と、半分は母親の23本をもらっているからですね。これにより、我々は両親何れかの資質を分け隔てなく譲り受けます。 DNAといいますのは要は生体分子の名称ですが、その配列は我々生物の性質を整然と決定付ける遺伝子となります。そして、その遺伝情報は染色体単位で子孫に引き継がれます。
- alphaXXX
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・DNA(デオキシリボ核酸)……その名の通りデオキシリボ核酸という物質のことですね。 ・染色体……細胞内に存在する遺伝情報を伝える構造体ですね。いくつか定義はありますが細胞小器官の一種と考えれば分かりやすいかな。 DNAやタンパク質などでできています。 ・遺伝子……DNAの配列によって表現される情報です。他の2つは明確な物体なのに対して遺伝子は情報であり概念に近いです。 よく遺伝子は設計図に例えられますが、DNAは設計図を書くために使われるインクで、染色体はひとまとめになった設計図の束で、遺伝子は設計図に書かれた内容を表す、と考えれば分かりやすいかなと思います。
- worldallone
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