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オルゴール風にアレンジするには
ピアノ用の楽譜をもとにオルゴール風にアレンジするには 具体的にどのようにすればいいのでしょうか? ネットで検索してみたところ、 音をけずる、アルペジオやグリッサンドを使うなどの意見がありました。 それを踏まえて色々試してみましたがどうも綺麗になりません。 なので以下の点について教えてください。 ・和音とベース(?)の綺麗な削り方とアレンジの仕方 ・ベースは何分音符ぐらいが聴きやすいか? ・グリッサンドの使い方(入れる場所、1音の長さ、高低差はどれぐらいかなど) ・一般的にこれはしてはいけないというルール ど素人で音楽の基本すらわかっておりませんので できるだけシンプルに教えていただけると助かります。 どうぞよろしくお願いします。
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- polyphonion
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オルゴールが好きで、自分でもそれっぽいアレンジをしてニコ動に投稿なんかもしている者です。 オルゴールと一口に言っても、 玩具や宝石箱に組み込まれる小型(18弁)のものから、 音楽性を重視した数万~数百万円(72~144弁)レベルのものまで、 その種類はさまざまであることはご存知ですか? 音域や、単位時間あたりになる音の数など、まるで変ってきます。 そのため、どういったものをイメージするかで、編曲の仕方も変えなければなりません。 編曲をする際には、その楽器の特性を知ることが重要です。 ギターやドラムなど、手や指が足りないような無茶な楽譜でも、 MIDIで打ち込めばPCが音を鳴らしてくれます。でも、それでは聞いていて違和感を抱いて しまいますよね。 オルゴールは人ではなく自動的に演奏されるものですが、 機械的な制約により、やはりアレンジには制限があります。 アルペジオやグリッサンドなどを用いるのも、 もともとはそういった構造的な制限が背景にあるのです。 これらを考慮したアレンジをすれば、 自ずと「オルゴールらしい」と感じられる作品になると思います。 もっとも、巷にはキラキラ系の音色というだけで 全然オルゴールっぽくないアレンジのCDも結構ありますし、 「オルゴールらしい」のイメージが人によりだいぶ異なる可能性もありますが… ここではあくまで、「本物に近い」アレンジができるよう話を進めていきたいと思います。 たとえば下の試聴ような感じの(72弁の番号「88」はおそらくオルゴールの実際の演奏の録音ですので、音色の参考にもなるかと) http://reuge.co.jp/music_list/index.html 違うなと感じたら、以下はあまり意味がないかな? ■音の数 先にも少し触れましたが、オルゴールには「18弁」、「72弁」など、サイズがあります。 弁というのは、髪をとかす櫛のような形をした音が鳴る部分(櫛歯)の歯数の単位です。 ピアノでいう鍵盤的な物ですね。これが多ければ、同時にならせる音の数も豊かになります。 一般的なオルゴール風アレンジのCDは、30~72弁サイズのものに近いでしょう。 音域としては、18弁の物は2オクターブ、72弁であれば5~6オクターブ程度です。 大きいものは結構広いですね。ピアノと同じくらいでしょうか。 オルゴールだから狭くしなきゃなんてことはないわけですね。 (小さいのをイメージするなら、それはそれで味があるのですが) ■鳴らす音の数 連続音が苦手 オルゴールは、櫛歯をはじいて音を鳴らします。 歯の振動がある程度収まるまで同じ音を鳴らせません。 だから、連続音を鳴らすのが苦手です。 特に低音部は歯が重い分、歯の振動が長く続きます。 そのため、ベース?部分のアレンジで、同じ音を短いフレーズの中で何度も鳴らすのは 実際のオルゴールではほぼありえません。 テンポによりますが、1~2小節に1回しか鳴らせないと思っておいた方がよいでしょう。 では、高音部…主旋律の音域はどうか? たとえばクリスマスソング「ジングルベル」なんかは「ジン・グル・ベル」の部分で 同じ音が連続しますよね。これが最初の1回しかならせないのはちょっと…ですよね。 そこで、実際のオルゴールでは、短時間に同じ音を連続でならせるように、 ひとつの櫛歯の中で使用頻度の高い音の歯を複数設けられています。 特に弁数が多いほど、こうした措置が贅沢にできるので、原曲に比較的忠実にできるわけです。 逆に、主旋律だけ立派に連続音だらけなのに、 装飾音が少ない・小型オルゴールのような狭い音域だと、 アンバランスな印象を抱いてしまいます。 ■グリッサンド これの使い方は好みでいいんじゃないでしょうか。 オルゴールの音は減衰音のため、 管楽器や弦楽器などのように長く音を鳴らし続けることができないので、 曲の隙間を埋め全体のバランスを整えるのに装飾音で補います。 グリッサンドはその手法のうちのひとつですね。 櫛歯の端から端まで使うようなグリッサンド、ウィンドチャイムのような速いもの、 いろいろですね。 ■同時に多くはならせない オルゴールの動力源は、基本的にぜんまいです。 そのため、音の鳴るタイミングを一致させてしまうと、 ゼンマイの小さな力では足りなくて和音が多い部分ではテンポが遅くなってしまう、 あるいは止まってしまうなんてことになりかねません。 そこで、わずかに鳴らすタイミングをずらすようにされているのですが、 その代表例がアルペジオです。 しかし、音のずらし方はアルペジオだけではありません。 低音から順に鳴るアルペジオばかりでは単調になってしまいますね。 だから、盛り上げたい部分だけアルペジオにして、他の部分の和音は削ったり、 ずらすタイミングをバラバラにする(低音から順に鳴らすのではなく、 中音域から先に鳴るとか、とにかくランダムに)などの工夫が必要です。 音色にもよりますが、たとえば主旋律に重ねて1オクターブ低い音を鳴らしてみたとき、 高い方が先・同時・低い方が先それぞれで大分聞こえ方の印象が変わります。 いろいろためしながら、 そのフレーズ内で一番しっくりくるずらし方を見つけていくのがよいと思います。 こんなところでしょうか。 ご希望に添えずまったくシンプルではなくなってしまいましたが、 お役にたてていただければ幸いです。
- wbuta
- ベストアンサー率37% (203/543)
(domino) 009~016(クロマチックパーカッション)→011Music Boxを選択 -- 単音で曲入力→分散和音を付加→オカズと称する飾りつけ。 ↑ 取り合えず此処までが土台です。 後は、各各のフイーリングがものを言いますので(感性の問題で…味付けを) --- オルゴールには、賛美歌が似合います。
お礼
ご回答ありがとうございます。 メロディはそのままで大丈夫そうですね。 飾りつけは土台ですか…… 今回初めて音楽の世界に装飾というものがあると知ったぐらいでして 正直言ってあまりよくわかっておりません。 なので分散和音を先に試して、その後勉強してから挑戦してみますね。 アドバイスどうもありがとうございました。
- han-pen
- ベストアンサー率35% (56/157)
作曲家です。 僕の作品の中にピアノである部分をオルゴールっぽく演出する箇所があります。 オルゴールらしさを出すコツを僕なりに↓ ・高音域を使うこと もし中音域やピアノと同じ音域を使っていてもオルゴールらしさは出ません。 ・ポロロンを多用すること 高音域で鉄の音なので同時にいっぱい音を重ねてもきれいになりません。 だからアルペジオやポロロンと鳴らしているのが多いのです。 ・旋律は単旋律で、ハモリは適度に使う程度で。 オルゴールは旋律とアルペジオの伴奏で成り立っていることが多いので。 ・テンポをゆるやかに オルゴールだからすべてがテンポがゆるやかとは限らないものの、落ち着いたテンポであることも重要な要素です。
お礼
ご回答ありがとうございます。 お礼が遅くなり、申し訳ございません。 仰る通り、他の方の作品を聴くとポロロンとしてますね。 参考にしている楽譜の伴奏は1音が長いので 短めの音にする+音階を変えて再度チャレンジしてみようと思います。 それと高音域+ゆっくりですね。 作曲家の方のご意見、とても参考になりました。 どうもありがとうございました。
- co2ro
- ベストアンサー率30% (154/499)
>・和音とベース(?)の綺麗な削り方とアレンジの仕方 >・ベースは何分音符ぐらいが聴きやすいか? 楽曲(音構成)によります。 ベース音に関してはコードチェンジのタイミングによります。 >・グリッサンドの使い方(入れる場所、1音の長さ、高低差はどれぐらいかなど) オルゴール調ならグリス(グリッサンド)は使わないほうが個人的には良いと思うんですが…(オルゴール調というより、オルゴールの構造を考えるとグリスは基本的に無理) >・一般的にこれはしてはいけないというルール 理論的には存在しますが、あなたの創作、表現なのでご自由に。
お礼
ご回答ありがとうございます。 ベースに関してはコードを確認してみたいと思います。 グリッサンドはNGですか。 dominoで試しに作って聴いてみたら (そこだけは)それなりに綺麗だと思ったのですが……難しいですね。 どうもありがとうございました。
お礼
ご回答ありがとうございます。 1つ1つのアドバイスがとても詳しく、正直、予想以上の奥深さに戸惑っております。 たくさんアドバイスをいただいたので、とりあえず「低音部の振動」「ランダムにズラす」あたりを 意識しながら調整してみたいと思います。 72弁の88番は想像していたよりとても豊かな音色で驚きました。 オルゴールでここまでできるんですね。 実際にアレンジされている方のご意見をいただき、俄然やる気が出てまいりました。 丁寧でわかりやすいご回答どうもありがとうございました。