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SLV12000の著作権について
- SLV12000の有用性とは?著作権に関しては問題あるか?
- SLV12000の単語リストを公開する場合の著作権について考える
- SLV12000の単語リストを詳細に分割して公開する場合の著作権と倫理的問題
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>1) 「独自の分類基準」が頻度別なんです。誰が分類しても同じ結果になるものも、著作権で保護されるのでしょうか。 そうは言っても「頻度の境い目にある単語をどちらに入れるか」で、独自性が生まれます。 「頻度レベルBと頻度レベルCの境い目の頻度にある単語を、Bに入れるか、Cに入れるかまで、そっくり同じ」であれば、盗用を疑われ、訴えられれば負けます。 >2) リストの8割は「結果同じ分類」になってしまっているが、残りの2割は異なる、という場合でも、その8割は盗用したことになってしまうのでしょうか。 「残りの2割」は、上記のような「頻度の境い目にある単語」になる筈です。「裁判になった時に、盗用かどうかの争点になる部分」は、この2割の「頻度の境い目にある単語」になって来ます。 つまり「誰が分類しても同じになってしまう8割」は、無視して構いません。裁判でも争点にはなりません。 >3) 実感として、国内の後追いの中小出版社の単語帳ほど本来必要のない単語の掲載率や、無駄なリスト分けが多いように思えます。推測でもちろん結構ですが、「出題率の高さ別」等の選択基準よびリスト分けが著作権に違反するからでしょうか。そうした場合、大手が権利を囲ってしまってい、後発の常識的な選択/分類方を用いた優良書籍は出版しずらいということでしょうか。 「どこで独自性を出すか」が問題になって来ます。独自性が出せない場合は、既存の物の盗用を疑われてしまうので、出版しにくいでしょう。 なので、他社からの盗用を疑われない目的で、お手軽に独自性を出す方法として「他社のに掲載がない、本来必要のない単語を掲載する」とか「どう分類するかを独自な物にする」つまり「無駄なリスト分けをする」と言う方法が取られます。 そのため「後発の常識的な選択/分類方を用いた優良書籍は出版しずらい」と言う事になると思います。
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- WindFaller
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こんにちは。 まず、最初に、SLV12000とは、ALC社のSVL12000(SVL=Standard Vocabulary List)のことを言っていると思ってお話させていただきます。 このALCのSVLの著作権について、昔、いろいろあって、それを傍で見ていた立場ですが、経緯からお話します。 この件は、もうかれこれ10年近く前です。「P-STUDYシステム」という単語学習ソフトで、SVLから、訳を付けようと計画した人たちがいます。その時に、ALC側からSVL/SIL についての再利用について解答が出ました。結果は、「ノー」でした。 私の記憶の範囲ですが、当時、ALCのSVL/SILのリスト自体の再利用は、個人でお使いになる分には、問題ないそうです。しかし、そのリスト自体を利用してネット上で公開して他の人が使えるようにすることは、許可にならなくて、その学習ソフトのリストを作って公開することも断念せざるを得なくなりました。 この私自身、SVL/SILの訳をつけた単語集を最後まで作りましたが、この件が問題で、独自で作らざるを得なくなったのです。「P-STUDYシステム」の作者も、その後、SVLから単語リストを作るユーティリティを作って、対応していました。 現在、ALCのサイト側でも、数年前から、リストは取れないようになっているはずですから、これは、言うまでもなく、ALC側が、ユーザーのそうした行為に嫌がっていることを物語っています。これは、SILについても同様です。 念のため、サイトにも、「標準語彙水準SVL12000」の著作権はアルクに帰属します」 とあります。 http://www.alc.co.jp/eng/vocab/svl/list.html さて、本件ですが、 >当方が作成した英単語一覧リストを一般に公開する場合 >1) この時点で著作権に違反するのでしょうか (当方はしないと考えます)。 あなたご自身が作成したものに関しては、著作権は、あなたご自身にあります。 >言葉の使用頻度を(SVLに従って)レベル別に分けること 2)については、再利用にあたりますが、ALCに問い合わせし許諾してもらう必要性があります。ここで、私たちが良い悪いは言えません。公式の回答を貰ってください。 >SLV12000は頻度別であり、……独自性に該当するとはあまり考えにくいのですが。 この件は、当時も同じように考えたようですが、SVLは、どうみても、人が手を加えたとしか思えない部分が、いくつか出てきます。良くご存知の方なら、お分かりになりますが、単に、コンピュータでリスト化されたわけではなく、対になっている言葉や、似たような言葉を集めたりしています。 >3)12の各レベルを更に分割して24段階にして公開した場合はいかがでしょうか。 3)については、私の個人的に見解からすれば、既に述べたように出来ないと思ってよいでしょう。 ただ、同様のもので、いわゆるPDD(Public Domain Data)は、海外の概ね大学のサイトにありますから、それをお使いになればよいと思います。 国内では、単語リストで有名どころとしては、北海道大学や大学英語教育学会や、単語力(タンゴリキ)のサイトに独自のランク別リストがあります。一部は、許諾を取る必要があるものの、著作権を主張していないものもあるようです。 #1の補足に関して >1) 「独自の分類基準」が頻度別なんです。誰が分類しても同じ結果になるものも、著作権で保護されるのでしょうか。 SVLのことをおっしゃっているなら、既に述べたように、いくつかは偏りが感じられますから、誰がやっても同じになるとは考えられません。 ALCの「標準語彙水準SVL1200」とは 「標準語彙水準SVL12000」(SVL=Standard Vocabulary List)は、長年にわたり学習教材・書籍を通じて英語学習者の皆さんをサポートしてきたアルクが、蓄積してきたさまざまな英文データと、多数の貴重な選考資料をもとに、日本人の英語学習者にとって有用であると思われる英語語彙1万2000語を選び出し、基礎から上級へと12のレベルに区分した段階別学習語彙リストです。」 http://www.alc.co.jp/eng/vocab/svl/ という定義で、そもそも、そのSVLのリストが受験生たちに適用できる事自体が、一般の英語学習者に向いていないか、もしくは偏った傾向が強いと考えています。英語ネイティブたちが日常で使う単語が抜けていますし、野菜などの単語が、高いレベルに入っています。 SVL/SILなどは、受験生か、受験生向けの書籍でも作るのでなければ、あまり参考にしないほうが無難だと思います。 くどいようですが、ALCにお尋ねになって、確認されたほうがよいです。
お礼
貴重なお話しありがとうございました。P-STUDYの件は詳しい方からお話しを聞きたいと思っていました。 >この件は、当時も同じように考えたようですが、SVLは、どうみても、人が手を加えたとしか思えない部分が、いくつか出てきます データベース上で計算された数字をもとに質問させて頂いたのですが、本日、実際に手作業で一部単語を仕分けてみました。たしかにおっしゃる通り、seventiethのような使用機会の少ない単語やビジネス用語が下位レベルに、野菜や魚名が高難易度に振り分けられていたりと、日常における頻度別とは言い難い部分がありました。国内外問わず、いわゆるボキャビル本の類を中心ソースにしたことから、SVLとの適合率が高くなっているようです。個人的な主観があまり入らないように、分類の参考としてSVLを利用しようと考えていたのですが、もう少しリソースを幅広く増強させた上で、再考したいと思います。 ほんとうにありがとうございました!
- chie65536(@chie65535)
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1) 未分類の英単語リストのデータベースであれば、著作権法上の問題はありません。重要なのは「未分類」と言う点です。 2) 「レベル別の分類」をした際の「分類基準」が、著作権法で保護される「独自性」を持つので、分類を真似した瞬間に、著作権法違反になります。 同じようにレベル別に分類したとしても「独自の分類基準を用いて、独自に分類した」のであれば、著作権法上の問題はありません。 但し「独自の分類基準を用いて独自に分類したが、同じ結果になってしまった場合」には、盗用したのか独自に分類したのか立証不可能なので、訴えられる可能性があり、訴えられたら負けます。 3) 改良しただけでは独自性が無いので、著作権法違反になります。 2)も3)も重要なのは「分類基準、分類方法が独自の物なのか、それとも、模倣・盗用した物なのか」です。 「盗用」はもちろん駄目。「模倣」も駄目。「盗用して改良」や「模倣して改良」も駄目です。「結果として同じになった」も模倣と区別できないので駄目です。 >これらは法律的および倫理的にいかがなのでしょうか。法律的だけでなく、倫理的な側面からもご意見を頂けるとありがたいです。 あなた独自の分類基準を設けて分類し、意味の説明、解説も独自に執筆した物であれば、法律的・倫理的な問題は起きません。 繰り返しますが「結果的に同じ分類になってしまった」「結果的に同じような分類になってしまった」は不可です。
補足
早速のご回答ありがとうございます。とてもわかりやすいですのですが、補足させてください。市場に優良な英語書籍が著しく少ないという、長年の疑問が解けるかもしれないので。なお、あらためて強調させて頂きますが「リストおよび分類」についてのみです。 1) 「独自の分類基準」が頻度別なんです。誰が分類しても同じ結果になるものも、著作権で保護されるのでしょうか。 2) リストの8割は「結果同じ分類」になってしまっているが、残りの2割は異なる、という場合でも、その8割は盗用したことになってしまうのでしょうか。 3) 実感として、国内の後追いの中小出版社の単語帳ほど本来必要のない単語の掲載率や、無駄なリスト分けが多いように思えます。推測でもちろん結構ですが、「出題率の高さ別」等の選択基準よびリスト分けが著作権に違反するからでしょうか。そうした場合、大手が権利を囲ってしまってい、後発の常識的な選択/分類方を用いた優良書籍は出版しずらいということでしょうか。 お手数をおかけしますが、もしよければご回答お願いします。
お礼
>「残りの2割」は、上記のような「頻度の境い目にある単語」になる筈です。「裁判になった時に、盗用かどうかの争点になる部分」は、この2割の「頻度の境い目にある単語」になって来ます。 データベース上で計算された数字をもとに質問させて頂いたのですが、本日、実際に手作業で一部単語を仕分けてみたところ、数字上の頻度は高くても個人的には納得のいかない分類の単語が「幸いにも」多く見つかりました。また、国内外問わず、いわゆるボキャビル本の類を中心ソースにしたことから、SVLとの適合率が飛躍的に高まってしまっているようなので、幅広くデータベースを補強すれば、必然的にSVLとの類似は避けられそうです。 >「どこで独自性を出すか」が問題になって来ます。独自性が出せない場合は、既存の物の盗用を疑われてしまうので、出版しにくいでしょう。 店頭で山のように見かける文法書に比べ、単語帳は数が少なくない?という長く抱いていた疑問が解消しました。 ほんとうにありがとうございました、感謝ですっ!