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中選挙区制って
中選挙区制って、大選挙区制と小選挙区制の長所と短所をそれぞれ足して二で割った理想的な選挙制度だと思っているんですが、どうですか?
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- myrtille54
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理想的かどうかは見識の分かれるところです。 小選挙区制だから二大政党制が実現して物事が早く決まる。 でも、多くの意見が抹殺されてしまう。 それぞれ党利党略で主張しているわけですよ。 選挙区の分け方でも大きく結果が違ってしまう。 それで、誰もが自分に都合よく選挙区を分けようとする。 その好例がゲリマンダーやハトマンダー、カクマンダーです。 wikiでゲリマンダーやハトマンダー、カクマンダーを調べてご覧なさい。
- gohara_gohara
- ベストアンサー率37% (573/1517)
まず、これは基本的なことなのですが、政治学の用語として「中選挙区制」というものはありません。 選挙区の区別というのは、「大選挙区制」と「小選挙区制」のどちらかであり、日本の衆院選でかつて行われていた「中選挙区」というのは、「大選挙区制」に該当します。 で、「大選挙区制」と「小選挙区制」の違いというのは単純です。 「大選挙区制」は、1つの選挙区から複数名の当選者が出る。 「小選挙区制」は、1つの選挙区から1人だけ当選する。 です。 かつて衆院選で行われていた中選挙区では、3人~5人が1つの選挙区から当選するシステムですので、これは完全に大選挙区制と言えます。 それなのに、なぜ「中選挙区」といわれていたのか、というと、参議院議員普通選挙の選挙区が、都道府県を1つの選挙区にして行う選挙であるのに対し、衆議院の場合は、1つの都道府県を複数の選挙区に分けており、どちらも「大選挙区」では紛らわしいから、という理由に過ぎません。 大選挙区制は、マイノリティ政党であっても、選挙戦術によって当選者を出すことが出来るが、少数政党が乱立してしまう、ということが言われます。 これは、中選挙区制でも全く同じです。 日本で、自民党が長期政権をとることができたのは、単に、日本社会党にやる気が無かったからです(1960年代から、日本社会党は衆院選に議会の過半数に達するだけの候補者を擁立しておらず、全員が当選しても政権を取れない、という情けない状況でした。そして、自民党だけが過半数を超えるだけの候補者を擁立していました。なので、自民党の単独政権が長期間続き、他の党との対立が無い代わりに、同じ政党の中で争っていたのです)
- staratras
- ベストアンサー率41% (1498/3648)
どのような選挙制度にも長所・短所があって、「理想的な選挙制度」というものは存在しません。例えて言えば、球体である地球上の全世界を1枚の地図に表した場合、面積・角度・距離のすべてを同時に正しく表す地図が存在しないようなものです。 ご質問の中選挙区制度にも少なからぬ短所がありました。その背景にはほとんどの選挙区の定数が3人から5人でしたので、単独過半数や第1党を目指す政党は複数の候補を擁立せざるを得ないことがあります。毎回選挙戦の終盤は同じ党の複数の候補者の陣営同士によるその政党支持者の票の苛烈な争奪戦になりました。 党の看板だけでは同じ党のほかの候補と差がつかないので、各候補は個人後援会を組織化し特定の業界・企業・団体とのつながりを強めました。地元の選挙民へのサービスといえば聞こえはよいが、実態は特定の業種・企業・団体への利益誘導そのものと言うような行為と、その見返りとしての「企業(団体)ぐるみ選挙」が日常化しました。利益誘導を行える点では与党議員が有利で、「55年体制」と呼ばれる自由民主党と日本社会党の「(1+1/2)党制」が長い間継続しました。 また政党(自民党)内では、特定の派閥に属してその支援を受けなければ当選やその後の党内でのしかるべき地位の獲得は難しいということが常識となったため、派閥の力や締め付けが強くなりました。 さらに、こうした問題以外に、日本の中選挙区制では有権者が1票を特定の候補者に投票し、その得票は移譲できない仕組みだったため、一つの政党が複数の候補者を擁立した場合、共倒れになって一人も当選できなくなったり、逆に一人の候補者に票が偏りすぎて合計の得票数では十分複数当選可能なのに一人しか当選できないなどのことがよくありました。その政党の選挙戦略や戦術の誤りといえばそれまでですが、その政党の候補者を当選させたいという有権者の期待(票数)には結果として応えることができませんでした。 中選挙区制の長所は、上にあげた短所と表裏一体ですが、有権者が政党だけでなく複数の候補者を擁立した政党からは個人も選べる点にありました。同じ政党の候補者どうしを比較して選択できるので、きめ細かな選択ができました。立候補者の組み合わせによっては有権者自身の選択で新旧交代などが可能でしたし、新人候補も小選挙区よりは出やすい傾向がありました。また単純小選挙区制よりは死票が少なく、(現行の衆議院選挙は比例代表選挙を併用しているので単純小選挙区制よりは結果として死票が少なくなっているとも考えられますが)、小政党でも当選の可能性がありました。
- dragon-man
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中選挙区制は定員3~4名で、政党支持率にほぼ合致した当選者数になります。社会党や共産党のような小さな政党でも議席を確保できます。その意味で理想的な選挙制度ですが、競争が激しく、選挙費用がかかって、政治資金の集め方で問題が起きました。 それを正そうと、小選挙区制にしましたが、小沢、鳩山の例を見れば、いぜんとして政治資金問題は消えていないことが分かります。政治に金がかかるのは、選挙制度の問題ではないのです。今は政党助成金でやたら税金がかかるようになってしまいました。 小選挙区制は定員1名で、丁か半かのバクチのような選挙です。二大政党政治に向いていると言われます。アメリカ大統領選挙(選挙区は小さくありませんが)がこの典型です。3年前、小選挙区制を最大限活用した民主党が政権を取りました。その結果が今の政治の惨状です。日本には小選挙区制、二大政党政治は向いていないのです。日本国民はバクチが下手なのです。慣れない丁半バクチを打って、大失敗したのです。 大選挙区制は以前は日本にもありました。参議院の全国区です。これは知名度の高い、しっかりした政治見識を持ったご意見番的人物が選ばれる可能性が高いので、知性の府と言われる(今はまったく知性がない)参議院に向いた制度です。参議院は出来るだけ早く全国区制に戻すべきです。そうすればわけの分からない小沢ガールズは消えてなくなるでしょう。
中選挙区制が政治と金の問題の原点だから、 制度を変えない限り、政治と金権体質は是正 されない→小選挙区制の誕生。 中選挙区制に戻すと 現行の地方選のように新人候補が立候補しやすくなり 新陳代謝され、有権者の選択が広がる。 同一政党の候補者がいるため、候補者個人の政策を アピールしなければならなくなり、政策判断が簡単。 政治への関心も増す。 デメリット 同じ政党同士が競い合うので政策の違いではなく、 地域サービスの強弱や選挙資金の多寡によって競争する。 政党内の派閥活動を助長。 参考にはなりませんが・・・
- h_flower
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中選挙区の場合、同じ選挙区で複数人が当選します。 そのため、同じ政党から複数立候補者が出ます。 そのデメリットとして ・派閥の力が大きくなる ・お金がかかる(贈収賄など) があります。 ベストの選挙区制度っていうのは、ないですね。