確かに解りづらいですね。
これは、寄らしめるべし、知らしめるべからず、
つまり、下々は黙ってお上の言う通りにしていれば
よい、という思想が残っていることもありますが
下記のような理由もあります。
1,法律というのも、一つの学問を背景にしています。
原子物理学が数式ばかりで、専門家でないと解らないのと
同じ意味で、素人が読んでも解らないのはある意味当然です。
日本語で書いてあるから、素人にも解るはずだ、と錯覚
してしまうので、そういう疑問が出てくるのです。
2,法律は、小説などとは異なります。
法体系に矛盾するものであってはなりませんし、隙間が
あってもいけません。
又、重なってもいけません。
反論を封じる必要もあります。
そういう技術上の制約があります。
それで、どこの国でも法律も解りにくくなっているのです。
”とても、遵守しやすい状態ではありません。何とかならないのでしょうか?”
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文語文で書かれた法文は、なるべく現代文、口語文にしようと
していますが、それでも解りづらいです。
1,法文を解り易くして、それで皆が本当に法律を読んで
行動するようになるでしょうか。
そもそもあの解り易い憲法だってろくに読んだことがない、という
ひとが殆どでしょう。
2,言葉というのは不完全です。どんなに精緻を極めても
限界があります。
解釈という作業は必ず必要になります。
殺人罪における「人」や「殺す」ことにさえ多くの学説が
錯綜しています。
どんなに解り易くしても、やはり限界はあるのです。
あまりに易しくすると素人が勝手に判断して、思わぬ事態に
なりかねません。
素人療法がとんでもないことになるのと同じです。
3,病気になれば医者にかかります。
なぜなら、医者は専門家だからです。
法律も同じです。
法文をいくら平易にしても、素人療法に過ぎません。
専門家を活用できる方向にもっていくのが筋だと思います。
お礼
色々教えていただき、ありがとうございます。 少し反論させてください。 >1,法律というのも、一つの学問を背景にしています。 一般人にとっては、原子物理学は学問ですが、法律は法律です。 >2,法律は、小説などとは異なります。~反論を封じる必要もあります。 言葉を返すようですが、矛盾した法律は沢山在ります。 例えば、普通 第一条の目的 と 内容の条文が 矛盾することは多いかと思います。 >そもそもあの解り易い憲法だってろくに読んだことがない 憲法は、大切ですが、一般人には原子物理学のようなもので、身近では有りません。 >2,言葉というのは不完全です。どんなに精緻を極めても 限界があります。~どんなに解り易くしても、やはり限界はあるのです。 あまりに易しくすると素人が勝手に判断して、思わぬ事態に なりかねません。 この部分は、とても納得できます。 >3,病気になれば医者にかかります。 なぜなら、医者は専門家だからです。 法律も同じです。 法文をいくら平易にしても、素人療法に過ぎません。 専門家を活用できる方向にもっていくのが筋だと思います。 法律と活用する人の殆どは、専門家ではないと思います。 全ての国民は、法律に縛られているにもかかわらず、弁護士や裁判官を知り合いに持っている人なんて とても少ないでしょう。 とは言うものの、貴方の書かれた解答が、質問に対しての、最も正しい回答だとは思います。 =要は、「簡単にするのは難しい」ですね。 ありがとうございました。