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R-加群の完全列の同値性と直和分解の証明
- R-加群の完全列{0}→X→Y→Z→{0](φ:X→Y,ψ:Y→Z)について、性質(1)と性質(2)が同値であることを示す。
- さらに、Y=φ(X)○+Ker(ρ) = Ker(ψ)○+μ(Z)の直和分解が成り立つことを証明する。
- 性質(1)と性質(2)の同値性については証明済みであるため、後半の証明に焦点を当てる。φは単射、ψは全射であるため、φ(X) ~= Xと Ker(ρ) ~= Y/φ(X)~=Zを得る。
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f: Y/Im(φ) → Ker(ρ) を, f([y]) = y - φρ(y), で定義します。 (1) まず, f が well-defined であることを示します。 [y_1} = [y_2] とすると, y_1 - y_2 ∈ Im(φ) であるから, ある x ∈ X に対して, φ(x) = y_1 - y_2 が成り立つ。 また, ρφ = id であるから, ρφ(x) = x である。 よって, φρφ(x) = φ(x) となる。 つまり, φρ(y_1 - y_2) = y_1 - y_2 であるから, y_1 - φρ(y_1) = y_2 - φρ(y_2) が成り立ので, f は well-defined である。 (2) f が R-準同型写像であることは, 御自身で確認してください。 (3) 次に, f が単射であることを示します。 f([y_1]) = f([y2]) とすると, y_1 - φρ(y_1) = y_2 - φρ(y_2) であり, y_1 - y_2 = φρ(y_1 - y_2) が成り立つ。 よって, y_1 - y_2 ∈ Im(φ) であるから, [y_1] = [y_2] がいえる。 すなわち, f は単射 (4) 最後に, f が全射であることを示します。 任意の y ∈ Ker(ρ) に対して, f([y]) = y - φρ(y) = y - φ(0) = y が成り立つので, f は全射 (1) ~ (4) より, f は R-同型写像 g: Y/Im(φ) → Z を, g([y]) = ψ(y), で定義します。 (1) まず, g が well-defined であることを示します。 [y_1} = [y_2] とすると, y_1 - y_2 ∈ Im(φ) = Ker(ψ) であるから, ψ(y_1 - y_2) = 0 である。 よって, ψ(y_1) = ψ(y_2) が成り立つので, g は well-defined である。 (2) g が R-準同型写像であることは, 御自身で確認してください。 (3) 次に, g が単射であることを示します。 g([y_1]) = g([y2]) とすると, ψ(y_1) = ψ(y_2) であり, ψ(y_1 - y_2) = 0 が成り立つ。 よって, y_1 - y_2 ∈ Ker(ψ) = Im(φ) であるから, [y_1] = [y_2] がいえる。 すなわち, g は単射 (4) 最後に, g が全射であることを示します。 ψ は全射なので, 任意の z ∈ Z に対して, ψ(y) = z となる y ∈ Y が存在します。 この y に対して, g([y]) = ψ(y) = z が成り立つので, g は全射 (1) ~ (4) より, g は R-同型写像
お礼
ありがとうございます! 大変わかりやすく,理解できました.自分でももう一度確認して理解を深めます.