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世襲候補公認の是非
- 世襲候補を公認しないとは、有意有能な国政を志す人物も拒否する特別ルールを策定することなのか。
- 世襲に看板・地盤・カバンに安住・タダ乗りする安易な出馬&候補者は、有権者に峻別される可能性がある。
- 伝統芸や専門職には一子相伝や世襲によって、優れた資質や技が受け継がれる世界もあるが、政治候補者の選択は適格性や資質、志と気概、政策や実行力などの差別化が重要である。
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>皆様は、世襲の問題について、どう思われますか? 民主党が掲げる脱世襲宣言に関しては、来る総選挙に於ける自民党との争点の1つという、極めて功利的な政治判断に依るものなのでしょうが、個人的には民主党が体現した数少ない共感し得る方向性、そう考える次第。 そもそも40%を越える自民党の世襲率はやはり異常であると言わざるを得ず、都市部はともかく地方に於いて特に顕著だが、当該選挙区から立候補を意図する有為な人材をはなからオミットしてしまう危険性を包含する事、次いで非世襲候補が選挙区に拘るならば理念が違う他党からの立候補を余儀なくされる可能性、更には当該選挙区に於けるステーク・ホルダーが極めて限定的となり、利益誘導型の政治を容認する可能性を否定出来ない事等が挙げられます。 依って政治家に対する性悪説を仮に取るとするならば、予め「世襲禁止」という或る種のシステムとして予防策を講じる事、それはそれで1つの見識ではないでしょうか。 >世襲に看板・地盤・カバンに安住・タダ乗りするような安易な出馬&候補者なら、有権者に峻別されるでは? 有権者に信任される以前の段階ですが、候補者の人望・見識・政策論が未知数であっても、世襲候補はやはり公認され易いでしょう、父親が有力者であれば尚更そうです。 選定側の公党が当選の可能性を一義的とするならば、少なくとも非世襲候補と比較して、党公認に到るハードルは極めて低いと思わざるを得ない。 尚今のところ政治家の世襲制度が憲法談義の俎上に上る事はないが、個人的には「法の下の平等(平等権)」を謳う日本国憲法第14条に抵触する恐れがあるのではと感じております。 或いは世襲を禁止する事が、逆に質問者様が仰る或る種の排除の論理、或いは平等の精神に反する事になるとの御指摘も、決して否定は致しませんが。
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- trajaa
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「前任者の薫陶を受け、身近に職務職責を体験し仕込まれた、意欲と意思の高い人物」 で在るならば、何も同じ地盤を受け継がなくともその実力で勝負できるのだろうから 縁もゆかりもない新しい選挙区でその能力が思い込みでなく本物だという事を証明して貰いたい
お礼
なるほど・・・世襲のアドバンテージ(知名度・資質・疑似経験)とハンディ(由縁のない地域)と成るのでしょうが? 個人的には<質問者があまり結論めいた意見を述べるのは良くないのだろうが> 落語や歌舞伎や文楽の世界、医師や職人の世襲は認めないと言われても困惑するし、国政を目指す場合に縁もゆかりもない地域への強制的な鞍替えは初陣に臨むに当っては、厳しい制約&思いハンディと成る場合が多いと思う。 一見、公正公平なようではあるが、選挙と言うのは自由競争が望ましいし、有権者としての多くの候補者からのベストチョイスに際し、始めから除外するのは、大志&職業選択の道を逆差別・阻止しているようにも思える。 個人的には、世襲批判の気持ちはわかるが、「角を矯めて牛を殺す」事に成り、有権者にとっての選択肢を狭める事の危惧を持ちます。 実力や適格性は世間が信認しなければ自然淘汰されると思うが・・・
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お礼
ご回答を賜りまして、誠にありがとうございます。 >そもそも40%を越える自民党の世襲率はやはり異常であると言わざるを得ず<中略>、更には当該選挙区に於けるステーク・ホルダーが極めて限定的となり、利益誘導型の政治を容認する可能性を否定出来ない事等が挙げられます。 ご指摘の通りだと思います。 しかし、私には個別ケース(選挙区事情・候補者の顔ぶれ他)で異なると思うが・・・ <あくまでも候補者の人柄・資質や政党・政策が選考のファンダメンタルズだと思う> それは、矛盾や迷いもあるが、思い付く点を述べると・・・ ◇候補者以前に組織の影響力や利害で推される候補者(労組・宗教・プロ市民団体)の基礎票(高下駄)と較べて、世襲には長短が有り必ずしも有利・優位とは思えない。 ◇地元との由縁や活動や交流が、十分な告知&準備期間の無い、現行の選挙制度と今回の様な解散に伴う選挙のケースでは→余程の著名人とかタレントでないならば、選挙区の変更を義務付ければ大変なハンディキャップに成り、逆に世襲≒落下傘候補≒泡沫候補と成る懸念もある。 ◇「継続は力なり」とも言いますが、地元を愛し誇りに思い、問題点も発展への与件も良く把握精通した人物が具体的・実効性のある政策立案や問題解決へのアイデア・実行力も期待される場合がある。 ◇それが、当該地区で良く知られた出自・経歴・適格性・資質が活かされず、逆にハンディキャップを課すのは選挙の公平性に照らしてもオカシイ&行き過ぎだと思います。 例えは適当でないが、農漁業・商店・医師・僧職・教員・工務店etc・・・多くの人が家業や職業を如何に誇りと愛着が有っても両親・曾祖父母・親族と同じでは、同じ地域ではダメと言われては困惑すると思う。 「門前の小僧習わぬ経を読む」「背中を見て育つ・薫陶や伝授の実地指導」の面もあり、志を持ち準備研鑽してきた有為な人物が世襲を以って否定されるのは有権者にとっても選択肢を狭める事に成るのでは・・・ 世襲[前任者の活躍を観て尊敬し更なる活躍を誓った人物もいると思う]候補者としての資質や適格性や実力のバロメーターや評価基準には成らないと思う。 ◇しかし、逆に候補者としての必要条件にも十分条件にも成らない事を以て、排除、差別するのも不適当、有権者にとっても優位な人物を選考出来ないリスクだと思います。 個人的には、七光りとか出来の悪い後継者がいるからと言って、それ故に世襲と言うレッテルで否定したり、選挙区から排除するのは→候補者の資質や適格性とは(絶対評価)、誰に投票するか(相対評価)とは次元が違うのでは?と言う疑問です。 全体としての30~40%は多いような気がするが、個々の人物や選挙区事情で判断するべきだし、有権者の選択肢の如何であると思います。