> 理由、背景はナンだと思いますか?
2つほど。
一つは、メディアも権力だからです。
国政権,主権者である国民などと共に、「第三の権力」とか、それに軍を加えて「第四の権力」などと言います。
権力者が観力を奮いたくなるのは当然で、権力を善用すれば「権力の監視」に使いますが、悪用すれば己の権力・権益を増すことにも使います。
実際、メディアには天敵が少ないです。
監督する省庁(総務省)などもありますが、憲法で保証された「言論の自由」を盾に、素直に言うことを聞く必要は無いし、メディアなら「総務省にこんな変な指導をされました!」って、国民に告げ口出来ます。
お客さんと言えば、一般大衆と広告を出す企業です。
一般大衆など個別に相手などしていませんし、企業ともズブズブの関係です。
簡単に言っちゃうと、「不祥事を小さく書いてやるから、広告を出しな!」って感じ。
だから、特に広告を牛耳る広告代理店は、そのメディアにも強く、ほぼ無敵なんですが、それは別として、メディアも産業界の中で1~2を争う上位に君臨しています。
いわば特権階級・特権意識を持ってやってます。
おまけに給料はそんなに高くないので、記者連中などは企業接待など(当然、受ける側)が大好きなんですよ。
そんなんじゃ中立性など担保されるワケがないのですが、特権を失いたくないから、権力を誇示し続けるために、マスコミ自身が権力志向なんです。
もう一つは、その権力が商業マスコミだからですよ。
商業マスコミも市場原理に束縛される企業であり、権力を己の権力・権益の拡大に使いたい本能も持ってるんです。
仮に特定のメディアが世論を誘導(リード)しているとすれば、国民はこぞってそのメディアの情報を欲するし、企業はそのメディアに広告を掲載しますからね。
メディアはもともと権力の一つで、権力志向が本能的にも後天的にも存在します。
一つの事実でも、書き様でいくらでも変えられます。
政党支持率がちょっと下がったとして、「支持率が下げ止まらず」と、「前回と余り変わらず」などと書き分けたら、与える印象は全く変えられます。
誤報ではありませんし、たとえ誤報であっても、まあ滅多なコトじゃ訂正記事とか謝罪記事など書きません。
「良く書いて欲しけりゃ・・」と言う考え方です。
私などは、殆どの新聞を懐疑的に読みますが、国民の半数くらいは「大手新聞に書いてあるんだから、間違いは無いだろう」などと思ってしまうんです。
補足
『メディアも権力だからで、権力者が観力を奮いたくなるのは当然』 『特権階級・特権意識を持ってやってます。』 『記者連中などは企業接待を受けるのが大好き』 次は、現実には起きていないかもしれませんが、鋭い見方だと思いました。 『特定のメディアが世論を誘導しているとすれば、国民はこぞってそのメディアの情報を欲するし、企業はそのメディアに広告を掲載します。』 以上、かなり納得できました。しかし、現在、彼らは権力を歪んで使っているように思います。ネットの利用が広がってきていますが、まだまだ世論形成に新聞の力は大きいと思います。新聞が間違った権力をふるっていては世の中はよくならないように思います。