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絵をうまく描くコツ
絵を描くのが好きです 現在ルーミスやハムの人体デッサン本を開いて模写しています。 そこに描いてあるものがどうなっているのかは分かっている(はず)が、何も見ないで描くとドへたくそになります。 立体ではなく線でとらえているからだと友人に指摘され、確かにその通りだと自分でも思うのですが、どうしたら立体で理解しそれを紙に投影できるのかが分からなくなってしまいました。 直前まで頭の中にイメージできていても、紙にペンが触れ、線を引くとそれが頭の中のイメージではなく自分の線に変わってしまい、自分の中のイメージが邪魔します。 どうすれば、見たものを紙に描けるようになるんでしょうか?
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音楽に音感があるように、絵にもある程度の美的感覚が、必要だと思います。 人と言うのは、音感がないうちに、歌って練習するものです。 ところが、何が良くて、何が悪いのか、自己チェックできません。 大概そういう時は、プロの歌に似ているとか、そんな機軸で評価してしまいます。 そういうときに、「上手くなりたいと」と思うものです。 本来ならば、この音が微妙に上がりきらなかったとか、自覚が生まれるべきです。 この段階が長く続くと、先が見えず、最後はギブアップしてしまいます。 では、どこを勘違いしているのか? それは精度です。 本当の音感は、周波数では1HZ、時間タイミングでは1000分の1秒程度のズレを検知し、 気持ち悪いと感じるようです。(以前測定して見たんですが) ところが、だいたいの人は、上手くごまかせると信じて、1オクターブほどずれます。 つまり、思っている以上に、良い所が無い。 最初に、この感覚の粗さを戒めないと、先にすすめないのです。 さらに、歌は何回聴きなおすのか? 一般の慣れてない人だと、2000回ほど必要です。 プロでも、何度も聞きなおします。 最低でも400回は歌わないと、こなれてきません。 つまり、歌が上手くならない人は、 すーっと自然に歌が上手く歌えるようになると、誤解しています。 そこにはノウハウも無く、精度を意識して、自分を戒める気持ちだけがあります。 芸術分野には、慣れも、超回復も期待できません。 精度の感覚がないと、長く続けても、ほとんど上達しません。 では、絵はどうなのでしょうか? 紙面に表現したとき、鉛筆の線の太さは、 実際に表現しようとしている物体の世界では、 一体、何cmに相当するのでしょうか? 分かりやすく言えば、大筋で似ていても、線が少しゆがめば、 実物大では、数センチもずれていることになり、 人間の目はこれを認識できますから、 不恰好に見えるのです。 鉛筆でも、CGでも、僅かなズレが、実物大でどのくらいになるんだ? こうした問いかけをして、気合を入れなおして、線を引きなおさないと、 感覚が身につきません。 最近では、コンピュータの補助を借りて、3Dポリゴンの人形をデザインできる、 ソフトが増えています。 一見して、簡単に見えますが、挫折する人が多いはずです。 なぜなら、デザイン画面で調整している微妙な変化は、 人間の3サイズで考えたら、相当なズレになります。 つまり、文字通り、格好の悪い人になってしまう。 絵を描くためには、まずこの精度の感覚を手に入れるのがさきです。 手が慣れていなくとも、技巧を知らずとも、 自分でNGを出しながら、微調整が出来れば、いずれ、良い絵になるはずです。 人間を紙面に書き込んだとき、鉛筆のタッチによる、線の太さの違いは、 実物世界では1cm程度のズレになるでしょう。 実物大で、それだけ顔や体の線がずれたら、美人も台無しになります。 つまり、その精度で、違和感を感じられるまでは、 本人が満足できる、下書きはかけない、と言う事です。 更に、色彩感覚が必要になります。 明るさによる、色の変化を捉える精度は、さきほどのデッサン感覚とは別物です。 明るさの段階、色相の違いなど、ある程度鍛えている人は、的確に選択できます。 次は、配置の感覚。 例えば、紙面の中央に四角を描いたとき、本当に定規などで計ったとき、 真ん中になっているのでしょうか? このあたりも、機械に負けない精度で、ビシッとズレがわかり、 違和感を感じて調整できないと、いけません。 例えば、CGツールなどで、ライン(線分)を横に引き、 それを延長した先に(間を抜いて)、ラインを引いて見る。 このとき、本当におなじ直線状に、ラインを引けるでしょうか? これも鍛えているうちに、段々と違和感わかるようになり、微調整ができる様になります。 今の時代、目の感覚だけならば、鉛筆や筆で練習する必要が無いので、 まずは、CGツールなどで、ラインをおなじ直線状に引けるか、目で見て調整し、 配置する訓練だけをやりましょう。 斜め線の場合も、含めてやってみましょう。 これは、自己チェックできるので、自分の目の感覚ズレがわかります。 絵と言うのは、線の組み合わせで作れますから、 もしこれが出来ない場合、自分が描く全ての線は、 相当精度が狂っており、 あちらこちらで、誤差を出し、実物大では、不恰好な、誤差を出しているはずです。 まずは、二本の線の関係に対して、違和感を感じて、直していけるようになり、 その基礎力により、ゆっくりと手直しができる、そういう状態に進むべきです。 曲線は、根性で、直線を沢山引き、角度を変えていき、作り出しましょう。 絵は、最後の精度が大事なのであり、 曲芸をしているわけでは、ありませんから、無理に一筆で描く必要はありません。 結局、直線を何本も引いていると、手と目の練習回数が高くなり、最後は曲線が描けます。 曲線をひく練習をしても、上達が遅いです。 さらに、曲線や複雑な形状の中に、何本の直線が含まれているか、 見抜けるようになるのが、大事かと思います。 さらに、それのトレース順も見えてくれば、途方に暮れることが減るでしょう。 ここまで頑張りきれば、あとは、自由に腕をふるいましょう。 さて、雑駁としたので、まとめますと、 「目の訓練不足を放置して、先に進まない」 これがポイントです。 絵が上手くならない人は、手が悪いのではなく、目に感覚がないのです。 これは、生まれて自然に身につきませんので、根性で鍛えてモノにします。 この目の感覚は、ずーっと使いますし、ここが勝負どころでもあります。 そして、ある程度、目に感覚ができたら、 無理せずに、補助線を先に引き、効率よくあたりをとったり、 技巧を覚えたり、ツールの機能を使って、楽に描けるように、 環境を整えましょう。 精度が高くなった人は、人に見せるための作品を描かないと、上手くなりません。 あせらずに育てていきましょう。 頑張ってください。
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- 2141214188papa
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どのような絵をお書きになりたいのかよく分からないので何なんですが、例えば油絵などもかかれるのであればどんどん色を入れていけばいいし、修正も出来ます。そうした作業の中でどのような線が大切であるか分かると思います。とにかく描きたいものを描いて見て修正していく・・・・数よりもとにかく自分なりに納得いくものを完成していく。そんな作業もいいものですよ。
お礼
ありがとうございまsた
そのルーミスが言ってますよ。線だ、と。人間は立体を線で認識する。線は画家が一生を掛けて追及すべきものである。 正しいかどうかは分かりません。ルーミスがそう理解しているということです。ルーミスのちょっと散在した、指導あるいはコツ伝授をまとめると以下のようなことも言っています。 着衣の人物を描くには、ヌードが描けなければできない。ヌードを描くには、筋肉を描けなければできない。筋肉を描くには、骨格を描けなければできない。解剖学の知識なしに人物画はできない。 平面のものを見えたままに平面に移す作業になっていないでしょうか。それがデッサンなら、元は立体的だったはずです。三度目ですが、ルーミスの見解を拾ってみます。 見えたままを忠実に描くことがいいならば、絵はやめて、カメラの腕前を上げることを考えたほうがいい。現実のものを絵にするには、取捨選択と強調が必要で、それが画家の個性だ。 これらは、たとえばルーミスがそう思っているようだということです。それ以上ではないですけれど、ルーミスならルーミス、他の画家や美術指導者のアドバイスは、その個人個人が思い描いている上達法の文脈から出てきますので、そこは踏まえるべきかもしれません。 P.S. ルーミスは理屈屋の面がありますので(あるいは、理論だっているので)、「考えるな、感じろ」といった、対極的で有力な考え方からすると、まずいやり方ともなります。習う段階では、まず一つの流儀を修めてから、他流にも学べ、と言います(修破離など)。アドバイスを理解するにも徐々に、ということなんでしょうね。
お礼
深く考えてから再び臨むことにします ありがとうございました
- cubetaro
- ベストアンサー率24% (1289/5171)
この前、「目がテン」でやっていました。 絵がヘタな人は、見たモノをアイコン化して置き換えてしまうからヘタに仕上がるという事でした。 モチーフを逆さにして描くと、アイコン化(置き換え)できないので、見たまま描けるようになるそうです。 で、見たまま描くクセがついたら、普通に描くと良いかと。 ---------- 立体的に把握したい時は、粘土とかで形を作ってみるのも良いと。
お礼
なるほど 思えばただの線を描いていました ありがとうございます
- fuefue12
- ベストアンサー率38% (457/1192)
まず、プロの絵を見て真似して描けばだれでもそれなりに上手く描けるのは当たり前なので、それを自分の絵の基準にするのはやめましょう。 ただ模写自体は良い勉強方法なので、今後も続けるのは良いと思います。 さて まず質問主さんは「ただの球体」を立体的に描く事は出来ますか? ○を描けば円にはなりますが、これを立体的に表現するには「影・陰」が必要になってきます。 光がある中に球体があります。 その球体が地面に映す「影」を描くと そのボールが地面と接している雰囲気を表現する事ができます。 ただこれだけでは球体の立体感は表現出来ません そこで球体をよく見ると光が1番当たっている明るい部分と、光が当たらない暗い部分がある事が分かります。 これが「陰」です。 とりあえず適当にでもこの陰を描くと立体的に見えます。 これを球体の形を観察し適切な位置に陰を起き光が当たっている部分を描く事でより立体的に見えます。 まずこれが立体的に物を描く第一歩です。 次に人体を描くコツですが… 1番良いのは「骨格」「筋肉」を何も見なくてもある程度描ける様になる事です。 私は質問主さんの上げているデッサン本を読んだ事が無いのですが(勉強不足!)多分どちらかには骨格や筋肉の描写みたいなのが載ってるんではないかと思いました。 それを見て大まかに骨の配置や筋肉の配置を頭に入れましょう。 これを入れるか入れ無いかで絵の描写力は変わって来ます。 人間の骨はこうついてて、それにこう筋肉がついてて…と 頭に入ってると線だけでも結構立体的に人が描けます。 そしてそれがある程度頭に入った時点で陰影のテクニックをいれると結構立体的に見えます。 まずはここら辺かなー?と思いました。 とはいえ人間って構造的にかなり複雑で、立体的に表現するのってかなり難しいんですよね。モデルさんと言えど基本は同じでも個人個人身長や肉の付き方も違いますし。 遠近感等もテクニックとして必要になって来ますし。 そしてそれらが描ける様になった時 プロの描く人物デッサンの線がお手本になって来ます。 ミケランジェロやダ・ヴィンチのデッサンとかかなり少ない線で立体的に描いてて勉強になりますよー 上記は私が知っている初級の勉強法ですが 知れば知る程深いデッサンの世界なので頑張ってください!
お礼
参考にします。 難しい世界なのだと再認識して取組むことにします ありがとうございました
お礼
ありがとうございました 良い話を聞けました