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外国人の日本語学習者に形容詞を教えるとき
外国人の日本語学習者に形容詞を教えるとき、 例えば 「お仕事はどうですか。」という質問に対しての答えで 英語や中国語話者などは 「いいです。」 と答える学習者が多数いるかと思うのですが、 どうしてダメなのか、なんと言えば伝わるでしょうか。
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これは形容詞の問題ではなくて、文化と言うか習慣の違いでしょう。 「お仕事はどうですか」と言われると、普通「まあまあ」とか「一応」とか言うのが日本の習慣で、「まあ何とか」、よくても「おかげさまで」あたりではないでしょうか。 「儲かって儲かってうれしくてたまりません」とは言わないような気がします。 「いいです」は母語の習慣をそのまま翻訳している訳ではすから、日本の習慣はこうだ、と教えればいいと思います。 「お仕事はどうですか」は、単なる挨拶で、業務の現況報告を要求しているのでありませんし、日本の習慣に従って挨拶を返すのが常識だ、と分かってもらえるようにすればいいのではないでしょうか。
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- TANUHACHI
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品詞としての「形容詞」の性質を考えるならば、形容詞は名詞にかかることで「そのものがどの様な状態をしめしているか」を説明しますね?。「赤い花」「冷たい水」「美しい言葉遣い」などです。つまりこれらの「赤い」「冷たい」「美しい」は「具体的な説明」として成り立っていることになります。 これに対し「いいです」には具体的な内容が示されていません。それは「お仕事はどうですか」との質問の仕方にもよります。「仕事」といっても、作業内容やら職場の環境、人間関係など様々な要素があり、一概には答えることが難しい。ですから質問の仕方に落ち度があると言われても、反駁の余地はないでしょう。 「お仕事はどうですか」と相手に尋ねて、相手が「いいです」と答えた場合には、そこから一歩踏み込んで「何がどの様に良いのですか?」と聞き直してみることも必要でしょう。質問者の様な聴き方をされますと、日本語ネイティブの人間でも答えに窮してしまうこともあります。「いい」は必ずしも「良い」とは同義語ではないこともあります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%A7%E3%81%99%E3%81%BE%E3%81%99%E8%AA%BF#.E6.99.AE.E9.80.9A.E4.BD.93.E3.83.BB.E4.B8.81.E5.AF.A7.E4.BD.93 の[目次]の中の[8.1 普通体・丁寧体]をクリックしてみてください。
- checosequesto
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「いいです」と答えたらダメなわけではありません。 質問が「やってみてどんな感じですか」という意味なら「いいです」はそのままの意味になり、 「やってみませんか」という意味なら「いいです」と答えると「やりません」ということを婉曲表現していることになります。
お礼
いいです。と言いたいときは日本語ではこう言うのですよ。という形で教えればいいのですね! わかりました。ありがとうございました。