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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:源氏物語の翻訳について)

源氏物語の翻訳について

このQ&Aのポイント
  • 源氏物語の翻訳について質問があります。
  • 具体的には、A.Waleyの源氏物語英訳(桐壺)を読んでいるのですが、わからない部分があります。
  • 英語の勉強もしたいと思っており、少しずつ読み進めています。続きについて教えてください。

質問者が選んだベストアンサー

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  • go_urn
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回答No.1

1)>Again the Emperor strove for self-possession in the presence of his messenger. >再び帝は彼の使いのすぐそばで感情の抑制を得ようと骨を折った。・・・・・? ● その通りです。for が「獲得の for」ですので、「を得ようと」という訳がぴったりです。 2)But as he pictured to himself the time when the dead lady first came to him, a thousand memories pressed thick about him, and recollection linked to recollection carried him onward, till he shuddered to think how utterly unmarked, unheeded all these hours and days had fled. >But as he pictured to himself the time when the dead lady first came to him >しかし彼は亡くなった桐壺更衣が初めて彼のところに来た時を彼自身心に描いたとき・・・・・? ● その通りです。 >a thousand memories pressed thick about him 千の思い出が彼を濃厚に押し・・・・? >thick・・・・・濃厚に? ● 「濃い霧(thick fog)」などを思い浮かべて頂くとイメージが湧くと思います。密度が濃いわけですので、思い出が帝をびっしりと取り囲んで、想い出の群れに囲繞されている感じ... >and recollection linked to recollection carried him onward, >そして思い出をつないだ思い出が彼を前方へ運び・・・・・? >onward・・・・前方? ● onward は「さらに先へ(と彼を運び)」の意味で、思い出の糸をたぐるように、先へ先へと(次から次へと)過去を追憶するということです。 >recollection linked to recollection ・・・・・・思い出をつないだ思い出?(難しい表現です。) ● recollection is linked to another recollection というような感じで、1つのことを思い出すとそれがまた別の思い出を呼び出すといったふうで、という感じです。 >till he shuddered to think how utterly unmarked, unheeded all these hours and days had fled. >彼はすべてのこれらの時間と日々が見捨てたことをどんなにすっかり気付かれず、顧みられなかったことを思うことにぞっとするまで・・・? ● till は、前に申し上げたように、and at last という感じで訳し下るのが普通です。  how はお訳しになられているように、「感嘆詞」で「何と」くらいの訳。unmarked, unheeded は形容詞ですので、補語として使われています。  all these hours and days had fled utterly unmarked, unheeded.(あの更衣とすごしたすべての時間や日々は、まったく区切りをつけることもなく、意識することもなく過ぎていったことよ) >fledは逃げる、見捨てる、だと思うのですがここはall these hours and daysが見捨てたでいいのでしょうか?英語的表現でしょうか? ● fledは「過ぎ去った」の意味です。 >日本文にするといまいちすっきり通りませんでした。全体としては帝は桐壺更衣を心に描いたときどうだった言いたかったのでしょうか? ● 思い出してみると、無我夢中で慈しんでいるうちに時間が経ってしまった、ということが言いたいのだと思います。 >前半のasと後半のtillがあって文をまとめるのが難しいです。 ● as は「~のとき」、till は「そしてとうとう」で大丈夫なのですが、少し調整の必要があるところが確かに難しいです。 till he shuddered to think how utterly unmarked, unheeded all these hours and days had fled.を意訳しますと  そしてそうしていらっしゃるうちに、帝は、過去の自分は、ただもうのべつまくなしに更衣に夢中で、時間経つのを忘れ、このようなことになってしまったことに思い至られ、身震いをなさるのでした  くらいです。 3)At last he said ”I too thought much and with delight how with most profit might be fulfilled the wish that her father the Councilor left behind him; but of that no more. If the young Prince lives, occasion may yet be found.....It is for his long life that we must pray” >At last he said”I too thought much and with delight how with most profit might be fulfilled the wish that her father the Councilor left behind him; >ついに彼は言った「私も思った、多くそして喜びと共に、彼女の父の大納言が置き去りにした願いを実現するかもしれないもっとも多い利益と一緒に・・・・・・?? >howの訳がわかりません。・・・・どうやって? ● その通りです。 >most profitがhow節の主語なのかなと思ったのですが、withがmost profitの前についているのでわからなくなってしまいました。 ● その通りで、with most profit は前置詞句ですので、主語になれません。主語は、the wish です。how the wish might be fulfilled with most profit です。「どうすれば、願いが、もっとも豊かな実りを以て満たされるかを」です。 >帝が思ったこと(thought~)というのはどういうことだったのか・・・・・まとまりがつかなくなってしまいました。 ● 帝が思ったのは、どうすれば、更衣の父の大納言が死後に娘に託していた願いが、もっとも豊かな実りを以て満たしてやれるか、です。 >but of that no more. If the young Prince lives,occasion may yet be found.....It is for his long life that we must pray” >but of that no more・・・・・・しかしこれ以上はない・・・? ● but of that no more. = but I will talk of that no more 「しかししれについてはもう言うまい」 >If the young Prince lives, occasion may yet be found... >もし若い皇子(光源氏)が生きながらえたなら、儀式はまだ見出されるかもしれない・・・・・・・・・・? ● occasion は「機会」です。もし若宮が生き延びれば、機会もまだ見つけられるだろう、ということです。もちろん、大納言の夢に報いてやれるような機会、です。 >yet・・・・・まだ? ● その通りです。 >It is for his long life that we must pray” >それは私たちが祈るべき彼の長い人生についてです・・・・? ● We must pray for his long life.(私たちは若宮の長寿を祈らなければならない)の、for his long life を強調した強調構文です。「私たちが祈らなければならないのは若宮の長寿だ」です。 >for・・・・ついて? ● 「獲得の for」です。pray for ~で「~を得たいと祈る」です。 >must・・・・べき? ● その通りです。 >部分的に訳せても長い文だと俄然まとまりをつけられなくなってしまい、何を言っているのかがつかめなくなってしまいました。 ● 今日の部分は入り組んでいて難しかったですね。 ******************* 《余談》『ハムレット』の "Good-night, sweet Prince!" は4音節でひきしまっており、武人のハムレットに対する敬愛と悲しみがにじみ出ています。それに気を使わずに意味だけ訳すとそうした気韻が消えてしまうのですね。文学翻訳では、音も大事なわけです。

sweetapplechoco
質問者

お礼

いつも大変丁寧な回答をしてくださってありがとうございます。 1)は解説していただいてイメージがすごくよくできました。(思い出の糸をたどるように、など) tillは以前 「till hatred had heaped upon her so heavy a load of cares that she died as it were murdered.」で出てきましたね。and at lastと教えていただいたのを思い出しました。 how the wish might be fulfilled with most profit だったのですね。すっきりした文になりました。 fledは「過ぎ去った」、occasion は「機会」、など言葉を変えていただいたので訳が通るようになりました。 It is for his long life that we must pray.のforがprayの後に続くとは思いませんでした。強調構文だったのですね。 本当にいつも勉強になります。ありがとうございました。 ****************************************** 『ハムレット』の解説もありがとうございます。なるほど変に訳してはだめなんですね。(この4音節の中にハムレットに対する敬愛と悲しみがにじみ出されているなんて、単純なフレーズに思えますが奥が深いものなんですね。) 音も大事な事がわかりました。