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毛細血管が増えると基礎代謝は増えますか?
運動すると毛細血管が増えると聞きました。 毛細血管が増えると体温が上昇して基礎代謝は増えますか? それとも変化はないのでしょうか?
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お礼、ありがとうございます。#5他です。 実は、そんなに難しい話ではないんですよ。 いつも基礎代謝を考慮して何かを計算しつつ、何をどのようにするかを決めたりすることは、普通はありません。快適な環境で安静に横たわっているいるときの代謝が基礎代謝ですけれど、それが何を意味するかは、生理学等を研究する人以外にはあまり関係ありません。 毛細血管が鍵なのかどうかを考えたりしても、ではどうするのかといえば、よく分からない話です。体脂肪率や骨格筋率が代謝に影響するとしても、やはり現在の体でどのようにダイエットするかを考えても答えはでません。 太りにくく痩せやすい体というものは、医学的に見つかっていません。肥満大国と言われるアメリカでは、もうそれは必死にそういう体を求めましたが、どうしても見つかりません。 敢えて言えば、太れば太るほど太りにくく痩せやすい体になる、ということでしかありません。脂肪で太るのではなく、筋肉で重くなっても同じです。先の回答でご紹介したリンク先にも、筋肉で代謝を上げるには、大変な筋肉量を得なければならないことが示されています。 ちなみに、「筋肉を着けて痩せる」「筋肉を着ければ代謝が上がる」というのは、その番組を制作した局であるNHKも、一度信じてしまい、番組を放映し、DVDを発売しました。と言うのも、提唱した人が大学教授だったんですね。ただ、専攻は農学で、生理学は専門外でしたが。 その大学教授が言い出したのが、ダンベル体操、あるいはダンベルエクササイズというもので、わずか2kgのダンベルで最大15分程度のトレーニングを行うものです。結構流行りましたが、間もなく廃れました。効果がないからです。あるはずがありません。2kgの負荷なんて、ほとんど筋肉への刺激になりません。 筋肉にダイエットを求める人は、加圧トレーニングや、その後に出てきたスロートレーニング(スロトレ)に以降していきました。加圧トレーニングは家で行うにも、認定店で測定してもらい、高価な道具を購入する必要があるうえ、腕と脚だけにしか効かないため、あまり普及しませんでした。 スロトレは、提唱者がそうした方面の専門家なうえ、自らがボディビルダーであったため、理論的にも実践的にも効果が高く、普及して行きました。今もやる人は増えつつあります。 ただ加圧にしろスロトレにしと、体重の減るトレーニングではないんですね。普段運動をしない人、それも特に重い物を持たない人が行うと、筋肉、ことに速筋の形状が良くなるため、プロポーションの見映えが良くなり、サイズも小さくあるべきところは小さくなる効果があるのです(それを痩せたと思う人も多いようですが)。 1980年代に女性でボディビルの技法を使って、当時としてはもちろん、女性のプロポーションが欧米と同程度になったと裸婦画家が言うほどの現在ですら、かなり抜群の女性がいました(現在も海外で現役です)。1980年代当時、プロポーションで人気だった女性アイドルが、比較されるのを避けたほどです。西脇美智子さんといい、下記のような人です。 http://www.google.co.jp/search?q=%E8%A5%BF%E8%84%87%E7%BE%8E%E6%99%BA%E5%AD%90&hl=ja&prmd=imvnso&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=SJdpUP3PJI7omAXv7ID4DQ&ved=0CCsQsAQ&biw=1024&bih=639 控えめに言っても、かなりぽっちゃりだった人が、ボディビルを行って、短期間でこうなりました。TVなどで彼女を見た少なからぬ女性がボディビルに興味を示したのですが、彼女は芸能界での世渡りが下手だったようです。一時期は人気が出たのですが(当時の一番人気のアイドルに例えられたほど)、間もなくTVにも出なくなり、ボディビルが女性には普及しませんでした。 もうちょっと芸能界で頑張ってくれていたら、もっと早くに日本人女性のプロポーションが欧米並みになっていたはずです。 これだけの筋肉の持ち主の彼女でも、食べれば普通の人と同じように太るんですよ。実は、太れなければ筋肉は増やせないのです。もし、筋肉を着ければ太りにくいなら、彼女は、リンク先画像のような体型にはなれなかったでしょう。普通の人と同じくらいしか食べられなかったですから。 男性ボディビルダーで、見るからに筋肉の塊みたいなレベルだと、泣きそうになって食います(画像添付しますが、冗談の写真ではないです)。 有酸素系アスリートの代表とも言えるマラソン選手ですと、確かに食べるカロリーは並大抵ではないですけれど、それは太りにくいからではないです。1日中走っているため、カロリー消費が多いからです。体を休めるオフシーズンには、別人のようにぽっちゃりしています(大会出場時が痩せ過ぎで、普通になったと言った方がいいかもしれません)。 思い切り高い負荷と、有酸素系の中間が、たとえば短距離競泳選手です。もう詳細は省きますが、やはり食べれば太ります。水泳では試合前ですら、わざと体脂肪率をある程度高めに保ちます。練習量が多いので、どんどん体脂肪が減るのですが、無理してでも頑張って食って、体脂肪率が下がらないようにしています。体脂肪率が低いと、水に沈みがちになり、タイムが落ちてしまうのです。 こうしたアスリートは、確かに毛細血管が発達しています。筋肉や心肺系にに密に毛細血管があります。でも、それが太りにくさを与えているわけではないです。トレーニング、つまり運動した結果、増えただけです。毛細血管が多いと太りにくいという誤解は、原因と結果を勘違いしているわけですね。 試合に備えて、計画的にコンディション調整しているアスリートをなんとなく眺めて、、筋肉量や血行といったことで誤解して、それが誤ったまま、情報として未だに流れています。 特に運動していなくても、適正体重を保っている人は多いです。でも、ぴったり一定に体重を保っている人はいません。体重が増えてきたら、なんとなく食事量を減らし、痩せてきたら、やはりなんとなく食事量を増やしています。だから、特にダイエットらしいダイエットをせずに、見た目は一定に保っています。 運動ができない長期の入院患者も、病院のカロリー計算された食事のお蔭もあって、太りも痩せもしません。買い食いしたり、食事をやたらに残したりしなければ、ですが。筋肉、ことに速筋が弱りがちで、血行も盛んでないのはやむを得ませんが、逆に筋肉や血行と関係なく、体重をほぼ一定に保てることを実証しています。 それだけのことなんですね。食べたなりの体重になるわけです(生活強度は、アスリートでなければ、食事ほどには影響しない)。 後は、筋肉の形状や太さで、いかにプロポーション作りをするかということになります。 気にしなければならないことは、あまりありません。適正体重であれば、体重の変化に応じて、食事を若干増減させるだけですし、体重を減らすべきであれば、食事を減らし気味のまま保つだけです。 P.S. 目標体重になっても、以前の体重の時と同じに食べるようになれば、以前の体重に戻って行きます。それをリバウンドというのですが、急激に痩せたせいとか、筋肉量が減ったせいとか、生理学的には意味不明のことが未だに流布されています。
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- Mio9000
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>>低体温というのはなんででしょうね?冷え症の人は低体温?血行が悪い?毛細血管が正しくない? >>低体温の反対の状態になれば基礎代謝は上がると思うので、 低体温の主な原因は自律神経の異常です。血行の問題ではありません。朝起きると交感神経が活発になり身体を活動的な状態にしますし、食事を摂ったり、夜遅くなると副交感神経が活発になって身体をリラックスさせようとします。これが自律神経です。 交感神経と副交感神経を正しく切り替えると体温があがってきます。基礎代謝のかなり部分は体温の維持のために使われるエネルギーなので、体温が高ければ当然基礎代謝は高いのです。 平常時体温が0.5℃上昇すると基礎代謝は7%、1℃上がれば基礎代謝は13%も向上すると言われています。下手に筋肉を増強したって、こんなに基礎代謝は向上しません。ちなみにきちんとした平常時体温は37℃です。平常時体温が36.5℃以下の人は低体温症のおそれがあります。 よく痩せの大食いという人がいますよね。こういう人たちは確実に存在します。こういう人たちによくみられる特徴は体温が高いことですね。本当ですよ。こういう人たちは褐色脂肪細胞の能力が高いと言われていますが結局自律神経が正常に働いているということなのです。 交感神経と副交感神経とを正しくスイッチするには、身体を休めるべき時間には身体を休め、動かすべき時間にきちんと身体を動かすということが必要になります。基本的には早寝早起きに務め、「朝型人間」になることが必要です。 また食事後の副交感神経が優位になろうとする時間帯に運動をするのは避けるべきなんです。運動は交感神経を優位にしますから食後の運動は低体温症のきっかけになります。 また日常起こるストレスにも上手に対処しなければなりません。昼間の出来事が原因で夜上手く眠れないなんてこと、人間社会ではよくありますが、こういうことが少なくなるように工夫しなければなりません。
お礼
細部まで読んでいただいて適切な回答をしていただき感謝します。 そうなんですね、体温が0.5度上がると7%も基礎代謝が向上するんですね。免疫力もアップすると聞いたことがあるので何とか体温アップしたいのですが、私の平熱は36.2℃です。これじゃ低体温症ですかね?週に1回ぐらいで血圧とか身長とか体温も記録していますが、35.9℃とか36度に届かない朝もあります。 ちょっとなんとかしなければいけないと思いました。 ありがとうございました。
経験的に筋肉量の多い人は太りにくく痩せやすいと、なんとなく思われていました。今でも、古い知識のまま、そう言う人はいます。内科医でも、そうだと思っている人はいます。 筋肉量が多いパワー系アスリートだけでなく、持久系アスリートが痩せていて体脂肪率も低いことから、遅筋を中心とした毛細血管の発達による血行と考える向きもいましたし、今も医師でもそう考えている人はいます。 ちゃんと調べると、そうではないんですね。肥満問題が深刻な米国でも、運動と代謝の関係を調べ続けています。現状での説としては、運動習慣の有無、運動の種類に関わらず、基礎代謝が変化することはないとして、運動との関係を否定しています。 そうしたものは英語論文なので、あまり日本では知られていません。ためしてガッテンという番組で、ダイエットの間違った常識が取り上げられたことがあります。ほぼ間違いないようでした。 http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20110105.html 上記の「”基礎代謝UPで太らない”の秘密」がご質問と特に関係しますね。 >ところが筋肉ムキムキの女性とちょっと太目の女性の基礎代謝を測ったところ・・・ >なんと太目の女性の方が基礎代謝が高いことが判明! こういことなんです。一般向け番組ですから、分かりやすくするため、体重差が多少あるようにしてありますが。 その「筋肉ムキムキの女性」は、番組を実際に診ましたが、女性としては明らかに筋肉質でした。あれだけ鍛えていれば、毛細血管も発達しているということは間違いありません。 要は、やはり単純に体重比例ということです。 上記番組で、私個人としては厳密な事実関係に多少の疑問はありますが、大したことではなく、やるべきこと自体は間違いではないですし、流行ったダイエット法の中で、実は何が効果を出しているかを、正しく指摘しています。ですので、細かいところには目くじらを立てないでおきます。 要は、楽する裏技ダイエットなんてないけれど、しかしダイエットは正しくやれば難しくはないし、辛くなくやることができるということです。「1日の総消費カロリー>1日の総摂取カロリー」なら、必ず痩せるということだけですので。 P.S. ただし低体温には要注意です。このとき基礎代謝が下がっていますが、一定期間以上の栄養の偏りや、甲状腺異常で起こることがあります。
お礼
だんだんと難しくなってきました。 むしろ基礎代謝を科学的に考えるよりも体重と正比例すると単純に考えて、総消費カロリーと摂取カロリーの差に注目度を上げた方がいいですね。 低体温というのはなんででしょうね?冷え症の人は低体温?血行が悪い?毛細血管が正しくない? 低体温の反対の状態になれば基礎代謝は上がると思うので、それが毛細血管が増えることだと思ったりしたのですが、・・・なんだか分からなくなってきました。 ありがとうございます。
>毛細血管 トレーニングにより筋肉をつけると、毛細血管の密度も上がりますから、それとほぼ同義ですね。基礎代謝の消費割合は筋肉で消費されるのが約40%ですので、筋肉量が増えれば当然基礎代謝は上がりますよ。 でないと、先にレスしたように同体重のアスリートと一般人の基礎代謝量の違いを説明出来ません。
お礼
私は運動をすると仮に筋肉が付かなくても毛細血管の密度が上がると思っていました。 そうではなくて、筋肉が増えるから毛細血管が増えるということだけだったんですね。 回答者様によって考え方が少し違うので迷っていますが、同じ体重のチョイ脂肪デブの人と筋肉マンと比べたら基礎代謝は絶対に筋肉マンの方が多いと私も思います。 ただ、実際には筋肉マンは筋肉が付くような生活習慣があるから筋肉を維持しているということも聞いたことがあるので、1日の消費カロリーの中の基礎代謝と区別するのは難しいことだろうと思ったりして…。 でも、毛細血管についてはなんとなくイメージができた感じもします。 ありがとうございました。
>基礎代謝は体脂肪率や骨格筋率は関係ないのですか? 無関係です。組織別にみれば、体脂肪より筋肉のほうが単位重量当たりの代謝は上です。しかし、全身トータルでは体重が同じなら体組成に無関係に基礎代謝も同じになりますし、体組成に無関係に体重に比例します。 >私の体組成計だと体脂肪率が下がって骨格筋率が上がると少しだけ基礎代謝が上がります。 私が使ってきた体組成計もそうです。しかし、呼気を測定すると(本来の代謝測定はこちら)、体重比例でしかありません。 要は、体組成計の誤差です。体重以外は数値の誤差はかなり出ることは知っておかねばなりません。 たとえば体脂肪率の誤差は、かなり広くしられています。どういうわけか、体重が軽いほど、実際よりは体脂肪率を低く出すものが多くあります。 私の体重が軽すぎになったとき(BMIの最低ラインを下回った)、体脂肪率7%という値を表示するものがありました。長期間かけて、他人が目を逸らすほどの筋肉を着けた人ならいざ知らず、痩せこけ人間にはあり得ない数値です。中軽量ボクサーでも計量前に絞りに絞っても二桁ですから。 体組成計は、その程度の精度だということです。もしかすると、こういう誤差は防げないので、誤差が出るなら出るで、ユーザを喜ばせるように出るようになっているのかもしれません。次も買ってもらえることになりますから。
お礼
呼気を測定すると体重が同じなら脂肪デブも筋肉マンも基礎代謝は同じなんですか? すぐには信じられない感じですいません。 体組成系の誤差は私も分かります。汗をかいているときとか全然ちがいますし。 毛細血管というよりそれ以前の基礎代謝の理解で迷っています。 とりあえずご回答ありがとうございます。参考にさせていただきます。
毛細血管というよりは、総体重と筋肉量ですね。 体重を構成する要素は筋肉も多く含まれるので、当然筋肉量は基礎代謝量にも関係してきます。 さらに筋肉量の多い人程安静時の内臓循環も活発ですので、基礎代謝量は上がります。 同じ体重でも、アスリートと一般人では代謝量が明らかに違うのはこの為です。
お礼
ありがとうございました。
補足
総体重と筋肉量が増えると基礎代謝が増えると思いますが、毛細血管が増えると体温は上昇しないのでしょうか?
増えませんよ。基礎代謝を決めるのは体重のみです。体脂肪率も骨格筋率も無関係です。年齢的なもの(前年度比で平均1%減少)は、どうしようも無いから考えても仕方ありません。
お礼
ありがとうございました。
補足
基礎代謝は体脂肪率や骨格筋率は関係ないのですか? 私の体組成計だと体脂肪率が下がって骨格筋率が上がると少しだけ基礎代謝が上がります。
お礼
いろいろなことをご存じなんですね。 私には情報が多くて整理するために時間が必要です。 じっくりとご回答を参考にさせていただきます。 ありがとうございました。