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Windows Atom vs Apple ARM
windows専用の最新ATOMは携帯電話にも乗せられるぐらい低消費電力だそうですが、となると最新型でもAtom以下の性能でしかないARMの優位性って何なんでしょうか。5年後もARMって残ってるんでしょうか?
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Atomは、消費電力が削減されて、携帯電話に搭載されても、やはり、Windowsを利用すると消費電力は多くなります。 以前に発売されたF-07Cだと2時間しか持ちません http://www.nttdocomo.co.jp/product/concept_model/f07c/index.html 最新のものになるともっと持つかもしれませんが。 やはり、ARMは消費電力が少ないって利点ではないでしょうか 多くの電子機器に採用されていたりします。 電子機器によっては、消費電力が低いものが望ましく、Atomみたいに消費電力が高いものは望まれないものも存在します。 ソーラー電卓って、電池不要で動作しますからね。Atomは、高額ですし・・・ Androidって、ARMのCPU搭載のものが多かったりしますよ Windows RTは、ARMに対応しますからね。 Windows8はそれが一つの大きな点だったりしますが 組み込み製品の寿命ってかなり長かったりしますよ 通常のCPUみたいに1年程度とかの短いものではなく、長期にわたり生産がされるものです ですから、5年程度ではまだ生産が続いているでしょう よって、ARMは5年以上たっても生産はあるでしょう。
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まず、AtomはWindows専用ではありませんよ。 CPUとしては、x86に準じるOSなら、AndroidでもLinuxでも、Solarisでも使うことができます。MacOSもx86ですから、Appleにその気があればできないこともない。まあ、x86を利用するPCはMacを除けば基本的に、そのほとんどが現在はPC/AT Compatibleに準じるのですけど。だから、Windows専用ではないのです。 次に、ARM(アーム)は、英ARM Ltdが開発したプロセッサの総称です。少ない命令セットで動作し、極めて少ない電力で長時間動作することから、世界で最も多くの組み込み機器に使われているマイコンブランドとなります。現在は、世界の半分近いプロセッサをこのARMシリーズが占めています。尚、ARM Ltdはあくまで設計をするメーカーでARMの元締めでしかありません。この会社は、プロセッサを原則として製造販売せず、他の企業などにライセンスを提供することで、そこから利益を生み出す仕組みとなっています。 AppleはARMの開発元ではなく、ARMからライセンスを受けて、Aシリーズなどのプロセッサ開発を行っています。 ARMのライセンスには、ARMが提供するハードウェア指針に準じた互換プロセッサを開発するライセンスと、ARMの開発した設計通りのプロセッサを製造し販売するライセンスの2つがあります。 一般に、AppleやQualcommは前者です。 ここからが本題のプロセッサについてです。 そもそも、質問者様から見てAtomは高速ですか? どれぐらい、高速でしょうか?それに対して、ARMはどれぐらい遅いと思いますか? まあ、厳密にはその差を比較することは簡単にはできません。それは、命令セットが異なり、ハードウェアプラットフォームがx86とARMでは違うからです。ただ、決してARMが遅いとは言えません。むしろ、Atomのシングルコア相手なら、既に追いつき、抜きつつあるプロセッサはARMにもあります。 ARMにも種類があり、Cortex-A15と呼ばれるシリーズでは、スケジューラの性能が大幅に上がり、さらにアウトオブオーダーに対応し、いくつかのマルチメディア(SIMD)に最適化された命令を効率的にこなせるようになっています。 これに属するプロセッサは、現時点ではOMAP5が該当します。また、Snapdragon S4はこの一部機能を先取りしており、AppleのA6もこれの一部機能を先取りしている可能性が指摘されています。 ちなみに、ARMがPCの領域に突入したという話は、Windows 8のサポート状況で明らかになっています。Windows 8では、グラフィックスにDirectX9.3対応のグラフィックスが必要となります。これが、ARM系の組み込みではかなり大きな問題となるのです。それをサポートしているのは、nVIDIA社のTegra3、OMAP4の一部(及び5)とSnapdragon S4などが該当しており、これらはAtomに性能面ではかなり近づいています。 尚、インテルのAtomはx86の消費電力増大を抑えるために、アウトオブオーダーは採用していません。また、現在の携帯向けのMedfieldはシングルコアです。それ故に、性能はまあ遅くはないが、他を確実にぶっちぎるほどはないといったレベルです。OMAP5が登場すれば、シングルコアではとても厳しいでしょう。グラフィックステクノロジに関しては、今はまだ優れていますが、これもTegraが近いうちに追い抜く予定。 ちなみに、インテル社も数年前までStrongARMやXscaleと呼ばれるARMを開発していました。DECの切り売り資産ですけどね。最終的にx86に注力するために、事業をMarvellに売却しています。 まあ、今後Intelは攻めと守りの両方が必要になります。 それは、Windows市場に携帯ベンダーが入ることがほぼ確定したことで、ウィンテルの牙城が崩れるのが一つ。それとは別に、PC市場がタブレットや携帯機器中心に変わる可能性があり、その確率が高いため、携帯市場に攻め込まなければならないが、その携帯がx86に匹敵する性能を持ち始めたと言うこと。むしろしれは、脅威なのです。実際にインテルの株価は、このところ冴えません。 PCがWindows8発売前で売れないというのもありますし、そもそもAtomもそれほど携帯には採用されていません。そんな状況だからです。いくら、性能が良くとも、採用されなければ意味はありませんから。そんなことをしている間に、Atomは時代遅れになる恐れすらあるのです。 そもそも、86系のプロセッサは、命令が複雑であるため消費電力低減は苦手です。頑張って落とし込みが進んでいますが、その速度がARMに勝かどうかはまだ分かりません。何せ、インテルは一社ですから。だから、インテルはCPU以外のハードウェア機能を一体化するシステムオンチップをより加速し、周辺回路の消費電力も合わせて削減する手法を取る方向に進んでいます。 そうすることで、ARMに負けない製品を作るつもりなのです。 それに対して、ARMは元々が省電力コンパクトな命令で出来ており、それを上手に拡張することで消費電力を抑えつつ、パフォーマンスを上げる余力があります。しかも市場には複数社が競争しており、その競争は凄いのです。ムーアの法則を超えるほどの性能向上が起きています。 まあ、そもそもARMはPC向けや携帯向けが無くとも、マイコンですから炊飯器やエアコン、テレビ、オーディオ機器の制御マイコンとしても細々と生きていけますから、少なくとも今後数年で消えるような代物ではありません。むしろ、それが消えるならMIPSなどが、よほど起死回生に挑み頑張った時ぐらいです。 命令がビッグで複雑なインテルのx86がマイコン市場に入るのはまず不可能ですから・・・。 そんな状況です。 まあ、Intelがもうダメという話ではありません。現時点では、Atomが優位であり、それは数年後にAtomが消えると心配するようなレベルではなく、むしろIntelが苦しい状況になるリスクの方が高いのです。しかし、微細化などの技術はインテルの方が上ですから、今後の戦略次第で、数年でインテルが携帯機器でも市場を独占している可能性もあります。 そして、ARMは元の市場に戻り、一部が携帯に残る可能性もあるでしょう。まあ、今のQualcommのSnapdragonを見る限りないでしょうけど。モデムやアプリケーションソフトウェアの作り込みまで含めて、Qualcommの戦略は今のところ見事です。
お礼
回答ありがとうございました。
お礼
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/ubiq/20120903_557151.html によるとtegra3のAndroidで10-12時間のところatomだと8-10時間と書かれていたので十分だと思っていたんですが携帯サイズでは厳しくなるということでしょうか。 組み込みが寿命長いってのははじめて知りました。 回答ありがとうございました。