>調停を頼むにはどんなところがありますか。
家裁ですかね。
家庭裁判所の調停は、夫婦間、親族間など、冷静に話し合う場を用意してくれます。しかし、強制的な出廷命令をしてくれるわけではないので、通知が来てもシカトされれば終わりです。また、そこで話し合われた結果でも法的拘束力、証拠能力はありません。念書を取り交わして公正証書にすれば話はべつですが。
家庭裁判所所員は、こうした方が良い、ああした方が良い、などアドバイスはしません。基本的な法律についてはガイドという意味で答えてくれます。
ということで、冷静にお互い話し合えるなら、家裁でなくても良い訳です。
お父様が、脳梗塞で倒れ意識がないことをいいことに、他の兄弟がお金をつかってしまおうとか、そういう動きがあるなら、家裁にいって、後見人制度を利用できるか相談してみてはどうでしょうか。成年後見人制度の利用は家裁に申請しますので、そのガイドラインも充実しております。
成年後見人を立てられれば、いかなる人も勝手にお父様の財産を奪うことはできません。
成年後見人は、被後見人と相反関係にある人は選出されません。つまり、他の兄弟が実際お父様のお金をすでに使っている、使おうとしている事実が客観的にわかれば、その時点で成年後見人になる資格は失われます。
質問者さんが成年後見人になれるかどうかは、質問者さんの収入や財産状態、社会的地位、などが考慮されて決まります。親族で成年後見人になれる資質を持った人がいなければ、まったく別の第三者(司法書士、労務士、弁護士等)の社会的信用のおける人が家裁で選出されることになります。
なお、成年後見人の申請は、財産の大小は関係ありませんし、兄弟の承諾は一切必要ありません。こういった制度はたとえ少額財産でも、積極的に利用すべきという司法書士も多いですよ。
お礼
ありがとうございます。早速調べてみます。