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マンガ「デビルマン」のこのシーンの意味は?
ソ連が光の球に覆われて消滅したり、アメリカの戦闘機の操縦士がやはり光の球に覆われて塩になったりするシーンがありました。サタン=飛鳥了はテレビで光の球を見てひどく怯えていました。これは神の悪魔に対する反撃を意味するのでしょうか。神らしき存在はその後現れないので、このシーンだけが作品中で浮いていますよね。
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神による反撃、というものではなく、罰、と表現すべきところでしょう。神様はいつでも上から目線ですから。 当該シーンですが、No.1で回答されている様に旧約聖書の中にあるソドムとゴモラの滅びのシーンを映画“天地創造”を参考に絵にしたのでしょう。 このシーン、原作である旧約聖書では、 19:24主は硫黄と火とを主の所すなわち天からソドムとゴモラの上に降らせて、 19:25これらの町と、すべての低地と、その町々のすべての住民と、その地にはえている物を、ことごとく滅ぼされた。 19:26しかしロトの妻はうしろを顧みたので塩の柱になった。 19:27アブラハムは朝早く起き、さきに主の前に立った所に行って、 19:28ソドムとゴモラの方、および低地の全面をながめると、その地の煙が、かまどの煙のように立ちのぼっていた。 と表現されています。ルシフェル飛鳥了からすればどうやっても敵わない神がやって来やがった!殺されるっ!!といったところでしょう。 それでも理不尽にもデーモンを滅ぼそうとする神と敵対せざるを得ないところがルシフェルとしては辛いところですね。 そして確かに、最後まで神は現れませんよね。確か最後のシーンはハルマゲドンを生き残ったルシフェルと下半身を失った不動明が語らって、不動明が亡くなった時、空に天使の集団が現れて終わっていたように記憶しています。 このように神を直接描写しない、というのも西洋の映画で使われている手法を流用したのかもしれません。映画“ベンハー”などでは神どころかキリストについてもその“顔”を映像に乗せていませんよね。勿論、直接描写しないことで厳かさが増しているのでこれはこれで大正解なのでしょう。 兎も角、仰る通り、あのシーンだけ神が直接介在しており、ストーリーの中で浮いてしまっているのは確かです。何故このシーンを入れたのか?その理由について理由付けしようとすると幾らでも考えられるのですが、それ等はあくまで想像に過ぎないので書くのはやめておきます。 漫画や小説などの中の疑問については、有名なところで“あしたのジョー”のラストで矢吹丈がどうなったのか?を考えるのと同じ様に、読者それぞれが自分なりに理由をつけて納得するのが一番です。 以下、全くの蛇足です。 “デビルマン”を読まれたのであれば、その先駆的作品である“魔王ダンテ”もご一読されることをお勧めします。
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- fedotov
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二百万年前、神が悪魔にした事を、最終戦争で悪魔が人間にした。 「神 vs サタン・デーモン」 二百万年前、神は異常な進化をしたデーモンを滅ぼそうとした。 「サタン・デーモン vs デビルマン(デーモン・人間が合体)」 眠りから覚めたサタンは、地球を汚した人間を滅ぼそうとした。 >これは神の悪魔に対する反撃を意味するのでしょうか。 人間を恐怖に陥れる為に、了(人間)として生活するサタンが 恐れる事(=人間が恐れる事)のひとつが、『旧約聖書』の ソドムとゴモラで、それををゼノンが現実化した。 ゼノン(魔王) 「あなたは人間として悪魔の存在を知りおそれた わたしはあなたの心をキャッチして あなたのおそれることをやっていくだけでよかった」 サタン(悪魔神) 「わたしは自分の考えがつぎつぎと現実化してくるのを ふしぎに思ったよ」 サタンは天使長だったが神を裏切った堕天使ルシファー。 天使九階級のうち最上位である熾天使(セラフィム)の羽 は 3対(顔を覆う・足を隠す、飛翔用)の6枚です。 12枚の羽は天使長ルシファーだけなので、『デビルマン』の ラストシーンの海から昇ってくる光の中の天使は全てサタン。 神と同じ事をやっていたと反省したサタンが、創生したのが 『バイオレンスジャック』の世界。 自身の記憶を消したサタンの良心=明日了、悪心=スラムキング。 愛する明を3人のバイオレンスジャックとして復活させ、3人が 合体してデビルマンになる。 人犬・了が救出されれば天使長ルシファー復活、スラムキングが 阻止すれば魔王サタン復活して、再びこの世を無に返す事にした。 (まあ、サタンは無に返しても、また再生するのだろうけど…) サタンは、破壊(デビルマン)と再生(バイオレンスジャック)を 繰り返すので、まさしく魔「王」ではなく大魔「神」。
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ありがとうございました。 ジャックとレディをあらためて読んでみようと思います。
聖書に出てくる『ソドムとゴモラの町』のモチーフです。映画『天地創造』に出てきますよ。
お礼
ありがとうございました。
お礼
ありがとうございました。 本日発売の「漫画ゴラク」に連載中の「激マン!」に解答が載っていましたね。 あの光の球の正体は「神の軍団」だった。 神は「光あれ」と言えば無から有を生み出すことのできる創造主。 逆に有を無に変えることもできる。 神はデーモン軍団もデビルマン軍団も両方を滅ぼして「無」にしてしまった。 最後のシーンでもう一度光の球が出てくるが、そのひとつひとつは天使から成っている。 これ即ち「神の軍団」の勝利シーン。(へえ) 永井豪が訴えたかったのは「戦争は無意味だからやめましょう」ということらしい。 何か取ってつけたような説明なんですけれど、作者が言うのだからそうなんでしょう。