そうでしたか。実は僕も歴史学科に籍を置いたことがあります。学部時代は政治学を専攻していましたが、卒論を仕上げる過程でふと頭を擡げた問題が気に掛かり、企業に就職した後三年を経てとある大学の日本史学科の門を叩き学士編入の形で歴史学の世界に脚を踏み入れる形となりました。その後、より専門的な考察を深めたいとのことから大学院で修士・博士の両課程を終え、現在では企業勤務と大学での教育および研究に従事する二足草鞋の形です。この間に様々な部分で援助をいただいた会社に多大な恩を感じると共に、週に1度、二限から六限までの間に接する学生達からの様々な刺激や意識に舌を巻くこともあります。
そこまで学ぶ事の意義を十分に感じていらっしゃる質問者様ですから、恐らくは桜の花が咲く頃にどこかでお会いできる可能性が十分に高いとも感じられます。
確かに歴史学は実学の側面は薄いようにも感じられますが、歴史を通しての物の見方や考え方を鍛えるには絶好の学問領域ともいえます。人間の営為が直接に反映されている政治や経済の動向なども元を辿っていけば、なぜその様に考えざるを得なかったのか、行動に至ったのかなどの社会と人間の関わりで理解するしかないのです。外国の大学では歴史学は独立した学部として設けられているケースもありますが、日本では史料に基づいた時間経過や枠組みを明らかにすると位置付けられた(明治以後)ことから「歴史=史料考証」との考え方が強く、そのために文学部の専攻コースとされているケースが多く見られます。
話は元に戻りますが、何度か遣り取りしている中から感じられた質問者様の学びに対する姿勢からはやはり一橋の社会学部やお茶の水女子大・津田塾や早稲田の政経・中央の法(政治学専攻)あたりをお勧めします。明治時代の歴史学者でもある内藤虎次郎(=内藤湖南)や山路愛山は優れたジャーナリストでもありました。これらの大学はジャーナリズムの道へと進む学生が多いことでも知られています。
お礼
もともと歴史が好きで、小学校の高学年くらいからは色々な文献読み漁り、現在に至ります。 元々は日本史が好きでしたが、高校で世界史に触れてからはカオスな中世ヨーロッパ史にも興味が湧きました。 実は中央の法学部が今の第一志望です。落ち着いたキャンパスや伝統ある中央の法学部で学びたいと思いました。回答者様がおっしゃるように政治学にしようと考えていたのですが、オープンキャンパスに行ってみて、国際企業関係法もいいな、と感じました。 ただ、将来開ける道が非常にグローバルなようですし、帰国子女の方も多いと聞いたので、たいして英語ができない私が仮に合格を頂いてもついていけるのかと不安に思います。 ジャーナリストですか、考えたことがなかったです。高校での勉強は広く浅く、というのはわかっていますが好きな科目が社会科系と現代文、古典と生粋の文系なので専門的に突き詰めてもどれもあまり直接社会に貢献できる分野ではないな、と思っていたので、そういった職業の選択肢もあるのだと感じました。