写真の右側が風上として、考えて見ます。
雪は鉄柱の左右に同じに積もるのでは無く、風下側にやや多く積もります。
雪の重みはそれほどでなくても(鉄柱が耐えられる程度でも)、
雪は1日の寒暖の差で、次第に締まって来ます。
締まる時に下側の雪は上側の雪を大きな力で引き付けます。
この力は鉄柱の左右で均等では無く雪の多い左側で強くなります。
この力が継続的に働く為に、鉄柱は次第に傾きます。
ガードレールや柵の横梁に細い丸管を使っている物があります。
雪国ではこの丸管(特に一番上の梁)が下に曲がって撓んでいるのを見かけます。
丸管の上の雪の重さが原因では無く、管の上と下の雪が繋がり、
締まる時に下の雪が上の雪を引き付けるからだとされています。
雪が自重で締まるだけではなく、氷に変化して密度が高くなる時の
力です。