>日本政治が良くないのは、民度が低いからですか!?
確かに政治のレベルは目を覆うほど低い、誠に情けないがその点は肯定せざるを得ない、そしてその責任の幾分かが我々国民に由来するのも否定出来ませんが、政治は日本の全てではなく方法論の1つに過ぎない、即ちある意味民度及び経済的なポテンシャルの高さが、失政に依る国力の低下に歯止めを掛けている、そうは考えられないでしょうか?
バブル崩壊・リーマン・ショックそして恒常的な円高、僅か20年の内に2度までも未曾有の経済危機に見舞われながら、そして何等有効な処方箋を提示出来ない怖ろしいほどに無能な政治家達に国家運営を託しながら、今尚相対的には世界で恵まれた環境下にあるのが日本国民の現状。
そもそも太平洋戦争に依る未曾有の敗戦を経験し、政治に依る方向性が全ての命運を決定する類の国家とは決別を遂げた結果が現在の日本の姿であり、その最も顕著な特徴は多様性を容認する健全な社会であるという事。
その点が例えば人治国家である中国や、政府・メディアが煽ればビビッドに反応して一方に大きく傾いてしまう傾向を有する韓国といった、民度が極めて低い国家とは大きく異なる点であり、そして概ね世界から肯定的な評価を頂いている、私としてはそう認識する次第ですが。
>では、政治に関して民度が高いのはどの国なんでしょうか?
>そして、日本国民はその国の国民を見習うべきなんでしょうか?
それは分かりません、依って御答え出来ないが、我々自身が否定しようがしまいが、(特に発展途上国に於いて)日本国民は見習われる立場にある、この事は明確な事実です。
>自分が感じるのは、米国、ヨーロッパなどはもっと宗教が政治に影響力を及ぼしているのではないかということです。
>そんな傾向はないのでしょうか?
政教分離がほぼ為されていない(トルコ他一部の例外を除き)イスラム国家群は別として、欧米各国に於いて宗教が国家運営にコミットする傾向としては、カトリックがプロテスタントを大きく凌駕するが、それも生活様式・モラルの範囲内にほぼ限定され、国家の方向性に関与するのは極めて例外的なものと思われる。
尚創価学会=公明党という例外を除いて、政治が宗教界からのフリー・ハンドをほぼ有する我が国の現状は、極めてメリットが大きいでしょう。
>よく日本国民は民度が低いって言われますが政治以外の民度が低いとは思いませんが、その点についてもいかがでしょうか!?
日本国民の民度が低いという前提条件はどうでしょう、信憑性を有する海外メディアが発する、それとは全く逆の評価はよく耳にしますが。
仮にそれが事実であるとすれば、恐らく自虐史観を有する本邦の低俗メディアが何等かの意図でアジったものを、客観的評価を下す能力が欠如した階層の方々が盲信する(当サイトにも少なからず生息しておられるが)という、恐らくほぼ国内限定の図式であろうかと思われます。
さて当サイトに於いても、何等合理的根拠及び実体験を持たずに日本的なものを全否定する風潮が少なくないが、仕事柄欧米のビジネスマンと接する機会が少なくない個人的な感想を申し上げれば、概ね彼らが持つ対日観は極めて肯定的であり、中韓を含めかつて発展途上国と呼ばれた国家群の、経済に於ける殆んど全てのモデル・ケースは日本が創造したというのも、欧米の知識層が有するごく一般的な認識であるようです。
お礼
丁寧な回答に心より感謝いたします。 大変参考になりました。