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東京に土地を買う
- 東京に土地を買うかどうかの違和感とは
- 「東京に土地を買う」という表現の意味について考える
- 「東京で土地を買う」の意味についての質問
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東京に土地を買う この時文章の前提として、話者と聞き手は心情的に東京が本拠地になっていません、あるいは東京に対して他人です。 東京で土地を買う この時文章の前提として、話者と聞き手は心情的に東京が本拠地になっています。 房総に土地を買うの用例では、土地の購買者は事前の段階で房総に住んでいません。 吉幾三の「俺ら東京さ行ぐだ」で、「銀座に山買うだぇ」と歌っていますが、歌っている人は東京に出てきていません。東京に出ていないので銀座「に」山を買うということが言えます。 銀座で山買うだぇ では、東京が本拠地(あるいは、この文章を発する人がよく知っている)であるという前提を日本人はするので、当然銀座には山がないことを知っていることになるので、銀座で銀座には存在しないで、どこか他にある「山」を購入する行為(購買契約とか)をしているんだろうなと考えます。 銀座に山買うだぇ という歌詞になると、銀座を知らない人ならば、銀座にあると(発話者信じている)山を買う気でいるんだなと考えるので、この発話者の誤解が推測できるので歌詞として面白くなります。 不動産広告で考えてみます。 東京に土地を買うなら当店へ → まだ住んでいない、よく知らない(=あるいは、夢のある)東京の土地を買いましょう。 となります 東京で土地を買うなら当店へ → もうすでに住んでいる、あるいは通勤で東京を知っている人に対して東京の土地を買いましょう。 となります ただ、東京で北海道の土地を というように土地に対する指定が入ると、購買の契約などを東京で行うことになります。 http://www.sanseido.net/Main/Words/hyakka/howto/15.aspx に……動作の到達点を示す 「で」は、動作の行われる場所・手段・原因などを表す。 買うという動作に関して、「に」の場合、買うことによって到達する場所の意味が出てきます(この場合、買って家を立てる、住むなどが、言わなくても理解されるので) 「で」の場合だと 買う という行為の場所のみが示され、特別に「北海道の」という指定がない限り、購買契約の場所と購買対象はいっしょだろうと文章を読む人は理解するということになります。
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- kine-ore
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「ふとしたきっかけから房総に土地を買い、家を建て、生活を始めるまでのストーリー」という腰巻文句ですね。 この場合、いちいち格助詞を付けるなら、「房総<に>土地を買い」、「房総<に>家を建て」、「房総<で>生活を始めるまでのストーリー」となるでしょう。 このように、「に」は(1)話し手にとって特定される狭く限定的な「~に(おいての)」場所であり、(2)その場所に係わる「(そこ)に土地を買い」、「(そこ)に家を建て」という所在に関わる事態が表現の主眼にあるからになります。 英語の前置詞では「at」に相当します。 もし、これが「で」の場合は、(1)聞き手にとって漠然と広く曖昧な「東京で~」、(2)その場所で活動的な事態を起す類の目的意識が明確で動きの積極的な「~で生活を始める」「~で働いている」「~で店舗を開いている」などとなります。 英語の前置詞では「in」に相当します。 田舎<に>土地を買い、そこ<に>家を建て、そこ<に>住む/そこ<で>蕎麦屋を始める。 ↓↓(対比してみてください) 東京<で>は(東京と言ってももっと具体的には)練馬<に>土地を買い、そこ<に>家を建て、そこ<で>暮らす・蕎麦屋を始める。 ここで「東京は練馬に」といった表現は、「馳名に関して、それを含むさらに広い地域を先に提示する特殊な用法」(「国語大辞典」小学館)とされ、「at」と「in」の両立表現とも看做せるでしょう。
お礼
なるほど「に」を「において」と置き換えると、自然に理解できますね。 No.3さんがあげている例文の「東京に土産を買う」も「東京において土産を買う」に置き換えると、何ら違和感を覚えません。 ご回答、ありがとうございました。
- phobos
- ベストアンサー率49% (515/1032)
おそらく最も意味が明確な表現は「東京の土地を買う」でしょう。 しかし「東京に土地を買う」も、私には「東京の土地を買う」と同じ意味に思え、違和感は覚えません。 同様に「東京にマンションを買う」も違和感がありません。 しかし「東京で土地を買う」だと、おっしゃるように購入手続きは東京で行ったが物件は東京の土地とは限らないという意味にも取れると私も思います。 しかし例えば「東京の土産を買う」の「~の」を「~に」「~で」に言い換えてみると、 「東京に土産を買う」→違和感がありますし、強いて意味を付ければ「東京(の親戚)に土産を買う」を略した言い方ということになるでしょうが、元の意味とは違ってしまいます。 「東京で土産を買う」→東京土産を買ったという意味でもあるし、旅先で土産を買い損ねて帰京し東京駅で地方名産品を買ってごまかしたという意味にもとれる表現です(実体験)。 なぜ土産物では「東京に……を買う」が使えなくて土地や家では「東京に……を買う」が使えるのか考えて見ると不思議ですが、これは多分、買う物が場所に関係した物だから「~に」を使っても違和感がないということなのではないでしょうか。 以上、素人考えですがご参考までに。
お礼
興味深い例文をお示しいただきまして、ありがとうございます。 しかし私は「東京に土地を買う」を「東京の土地を買う」と同じ意味だと思うことについてはどうにか納得できるようになりましたが、「東京に土産を買う」に違和感を感じるということは納得できません(「東京の土産を買う」と同じ意味でしかありません)。 これは文を読み書きしている人の主観が大きく作用する問題なのでしょうか。
- sanori
- ベストアンサー率48% (5664/11798)
こんにちは。 「東京に土地を買う」と同様の例として ・関が原に陣を敷く ・花見会場に場所を取る ・夜空に星がまたたく などがあります。 >この表現と対比する形で「東京で土地を買う」の意味も質問されました。この場合は「東京で北海道の土地を買った」という場合もあり得るから、必ずしも東京の土地を買ったとは限らないと考えていいでしょうか。例によって私が難しく考えすぎて正常な思考ができなくなっているのかもしれません 日本語は欧米の言葉より論理性に乏しいと言われています。 たしかに、論理的には北海道の土地を買ったと言えなくもないですが、状況として自然か不自然かで判断するのが日本語というものです。 ほかに例を挙げますと 「彼はポケットから財布を取り出した」 は、論理的には(屁理屈では)「彼は他人のポケットから他人の財布を取り出した」とも解釈できなくもないです。
お礼
ご回答、ありがとうございました。どうやらおっしゃる通りのようですね。
- ennalyt
- ベストアンサー率29% (398/1331)
小学校高学年から中学校にかけて学ぶ国文法の問題ですね。 本屋でその辺りの参考書の助詞の所をを立ち読みすればいいと思います。
お礼
妙な先入観があると、そのような資料を見ても適切に判断できなくなってしまうものなんですよね。 だから先入観のない状態での判断・説明を求めています。
お礼
>買うという動作に関して、「に」の場合、買うことによって到達する場所の意味が出てきます どうやらこれがキーポイントのようですね。これですべてが説明できるようです。 ご回答、ありがとうございました。