そもそも「遠心力とは?」から説明しますね。
物が一方から力を加えると加えた方向に直進し動きます。
ボールを正面に水平方向に投げるとボールは飛びますが、その間も引力という下方向の力が加わり続けますので徐々に下降はしますが、方角だけは正面なら正面に行きますよね?
地面を転がせば障害物など他の方角に進めようとする力が加わらない限りはまっすぐ進みます。
ここで遠心力ですが、加えられまっすぐ進もうとする物に円軌道方向に「曲げ続ける」力が継続的に加えつつづけられるために、「まっすぐ行こうとする力」と「円方向に曲げようとする力の差」が遠心力です。
この場合、真っすぐ行こうとする力の大小(移動速度)と曲げようとする力の大小(角度)が大きいほど遠心力は強くなりますので、一定の速度で直進しようとする物に対して、円軌道で曲げようとする円の直径が小さいほど遠心力は強くなります。
野球のボールにひもを付け、ぐるぐる振り回す場合、1mのひもで時速30kmの速度で振り回す場合と、10mのひもで同じく時速30kmで振り回す場合とでは、曲げようとする角度(円の直径)が小さいほど遠心力は強くなります。
さて、質問の場合、時速1666.6kmで進む物体を「10m」ひもで振り回す場合と、地球の直径「12700km(とする)」で回す場合との遠心力の差は?
計算せずとも感覚として何となくわかりますよね?
まっすぐ進もうとする物体にとって、ばかでかい地球円周軌道で曲げられようとする時の遠心力は「限りなく直進に近い」わけです。
曲げ続けられるにしても、その角度は微量なわけで。
お礼
早速の説明有難うございました。 親切、丁寧な説明で理解できると思います。 有難うございました。