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織物の羽二重はなぜこのようになるのか
ネットで羽二重について書かれたものをいくつか読んでみたのですが、羽二重というものが、緯糸1本、経糸を細い2本にした織物であるということは分かりました。 しかし、なぜ経糸を細い2本にすると、薄くて丈夫になったり、やわらくかく光沢があるとか、そのようなさまざまな効果が得られるのでしょうか?
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【しかし、なぜ経糸を細い2本にすると、薄くて丈夫になったり、やわらくかく光沢があるとか、そのようなさまざまな効果が得られるのでしょうか? 】 いささか誤解があると思うのですが、薄くて丈夫・・・のために、経糸をわざわざ2本にするのでしょう。 細いものを2本にして、太いもの1本を置き換えることで、しなやかさと薄さを追求できることになります。 糸としての径の厚みが薄くなるので。 光沢が出るとかいうのは、羽二重は糸をよってませんので、そのままの糸の光沢が2本分でるし、その分、布地が緻密になる。 しかし、ほかの織物より丈夫という意味ではないですからこれは。 あくまでも、本来なら太いもの1本をわざわざ細いもので2本として置き換えるということに過ぎない。 機織りのセットを組むときに、最初に経糸を反物長さ分だけセットするに、 1本のところを細いもので2本としてセットする。 横糸が経糸を救っていくとき、平織だけど、2本で1本だからそのように救っていく。 細い2本がフラットに並ぶので、光沢面が並ぶ。 編み物をする人ならわかりやすいだろうと思うのですが、 極太1本で編むものと、細いものを2本どりで編むものとは当然に質感が違う。 そういうことだと思いますが。 そして、フラットになることで布地としての凸凹が深くはならないのでその分の陰影がなくなり、光沢が出て見える。 縮緬は糸を撚ってます、だからほとんど光沢は出ない。 撚ることで結果、繊維の密度が上がります。 その分反物としての重さが重くなる、なので、昔は、縮緬がどれだけ上等なのかというのに、 重さで表しました。 何匁の縮緬というように。 今でも、反物の端に650gとか書いてあります。 羽二重はただの平織という意味で、用途に合わせて、最初からグレードが決まってくるので。 胴裏も羽二重ですし、男性の紋服もそうです、昔は女性の紋服も関東ではそうでしたが。 これらは最初から糸の太さが違ってきます。 それに、縮緬に比べると、丈夫?ではないですよ。 糸もよってないから、針が刺さるとその分。織ものに傷がつくし、糸こきといって縫い目の糸をしごくようなことをしますが、 これをやると、布の織が動いて、やはり光沢があるばっかりに乱れが目立つようにもなる。 そんなこともあるので、今や、表地にはあまり羽二重がなくなってきたのではないかと。 あくまでも、本来太い1本を細い2本に置き換えることで、期待される効果があなたの書かれたものだということだと。 ほかの織に比べても、そのようになるという意味合いではないと思う。
補足
ネットでの自学自習なんてやはりあまり効率が良くもならないようです。いきなり間違いを指摘されてしまいました。ご教示大変ありがたいです。 光沢に関する理解も違いましたが、しかし、光沢が糸をよっていないということと、細い糸2本ということで、その分影も小さくなるということ、と分かりました。 ありがとうございました。