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簿記の問題で、取引から合計試算表を作らせる問題

 簿記の問題です。  取引から合計試算表を作らせる問題でわからない箇所があります。  <仕入れ先より当店当てに振り出された為替手形の引き受け高 ¥70000> という取引の仕訳がわかりません。 (正解は 買掛金70,000  支払手形70,000 この意味がわかりません。)

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回答No.1

こんにちは まず、為替手形の概要を説明します。 【為替手形の相関図】   ┌─────[振出人]───┐←────┐   ↓為替手形            ↓支払を依頼 ↑引受 [受取人(指図人)] ←支払── [名宛人(支払人・引受人)] 約束手形は、受取人に対して『金何円お支払いいたします』という 「支払を約束する証券」ですが、 為替手形は、支払人に対して、『受取人に金何円をお支払いください』 と「支払を依頼する証券」です。 一般的には、支払を依頼する相手に対して売掛金、貸付金などの債権 が存在することが前提条件です。 取引上の理由で引き受けることもあるでしょうが、基本的には支払理由 がないのに引き受けてくれるはずありませんので・・ 振出人 ‥ 為替手形を振り出し、"支払を依頼する人" 名宛人(支払人・引受人) ‥ 支払を引き受け、"支払をする人" 受取人(指図人) ‥ "支払を受ける人" 『支払を依頼する証券』ですから、支払人が名宛人になります。 「誰宛に依頼するのか」を考えればわかりますね。 ちなみに約束手形の場合は、『支払を約束する証券』ですから 受取人が名宛人になります。 「誰宛に約束するのか」を考えればわかりますね。 ここは紛らわしいので注意しましょう。 また、受取人を指図(指定)しないと誰宛に支払をするのかわかりま せんので、受取人を指図(指定)します。 従って受取人を指図人と呼びます。 さて、本題に入ります。 >仕入れ先より当店当てに振り出された為替手形の引き受け高 ¥70000 上記の文章から、まず下記の事実がわかります。 1.仕入先(A)から70,000円の支払いを依頼され為替手形の引き受けを行った。 2.仕入先(A)が、取引先(B)から仕入を行ったのか、単なる仕入先(A)の   買掛金の支払いのためかなどの理由はここではわかりません。 ここでは、仕入先(A)に対して買掛金があるという一文は記載されていませんが、 為替手形の問題としては、名宛人に対して債権があるというのが前提になります。 買掛金でない場合は問題に指示があると思います。 整理すると、当社は、仕入先(A)に買掛金(またはその他の理由)があり、 仕入先(A)が、なんらかの理由により、取引先(B)に対して支払いの義務があり、 その支払のため、 当社に対する買掛金回収のかわりに、支払いをしてほしい  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ と依頼してきたわけです。 当社 支払 → 仕入先(A) 支払 → 取引先(B)という流れを どのみち、仕入先(A)は、取引先(B)に支払うのだから、 当社 支払 → 取引先(B)としている訳です。   ┌────[仕入先A]───┐←────┐   │      振出人        │        │   ↓為替手形            ↓支払を依頼 ↑引受 [取引先B ]  ←──支払───[当社] 受取人(指図人)      名宛人(支払人・引受人) 仮に説明のために、仕入先Aが、仕入によって取引先Bに支払義務が生じ、 その支払のために、当社宛てに為替手形を振り出したとしましょう。 振出人の仕訳(仕入先A) 【借】仕入※2  70,000 /【貸】売掛金※1  70,000 支払人の仕訳(当社) 【借】買掛金※1  70,000 /【貸】支払手形※3 70,000  ← 今回の回答 受取人の仕訳(取引先B) 【借】受取手形※3 70,000 /【貸】売上※2  70,000 ※1 仕入先A(振出人)は、取引先B(受取人)に対する仕入代金の    支払のため、当社(支払人)に対して取引先Bに支払いするよう    に依頼しています。    その代わりに仕入先Aは当社に対する売掛金を減少し、当社は    買掛金を減少します。        ※当社は仕入先Aに対して買掛金があるという前提は問題には     書かれていませんが、何も指示がなければ買掛金があると     判断します。 ※2 仕入先Aは仕入れを行ったのですから、仕入を計上します。    また、取引先Bからみると売上ですから、売上を計上します。     ※3 取引先Bは代金の回収として為替手形をもらっているので    "受取手形"を増加します。    支払を依頼された当社は、仕入先Aに対する買掛金の支払の    『代わりに』に、取引先Bに対する手形での支払義務が発生    しますので支払手形を増加します。 為替手形の問題は上記のようなやり取りが基本的なパターンになります。 立場が変わった場合にも、当社をそれぞれの場所に置き換えて考えれば わかりますね。 なにかあれば補足してください。

参考URL:
http://www.get-boki.com/archives/27/32/000058.html
sahama
質問者

お礼

 大変詳しくご説明して頂きありがとうございました!