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宇宙船ビーグル号の翻訳
ヴォクトの名作ですが、子ども向けバージョンしか読んでいなかったので、このたび読もうと心に決めた、40歳代オッサンであります。 ハヤカワと、創元推理、どちらがオススメでしょうか? レムのソラリスほど大きくちがわないとはおもいますが、底本、文章のクセ、誤訳、などなど理由をつけてお教えくださるとうれしいです。 表紙は旧いバージョンの創元推理圧勝だとおもいました。新しくなったら、ハヤカワ圧勝だと思うようになりました。歳でしょうか? よろしくお願いいたします。
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読みやすさという点で比較したら、どちらもそれほどの差はありませんが、ハヤカワ版は名翻訳者 浅倉久志さんの訳ですから、こちらを選ばれるほうがいいと思います。 ハヤカワの訳は『世界SF全集17』(1968年刊)に最初に収載され、その後、1978年に文庫に入っています。浅倉さんは翻訳するにあたって創元版(1964年刊)も参考にしたと書いておられますから、もし創元の沼沢洽治さんの訳に間違いを見つけた場合は直していると思いますし、また文庫になるときに、浅倉さんの性格からいって、再度、全文見直しをしているはずです。
お礼
明確スッキリなご回答、ありがとうございました。参考になりました。 旧い表紙の創元文庫版を入手できる見込みがたったので、旧い方を読んでから、ハヤカワ版を読んでみることにしました。おもしろい読書ができそうなステキな回答、本当にありがとうございました。 旧いSF好きにとって、ちがうバージョンの訳を読むというのは大きな喜びです。ただし、古書に手を出すと地獄でありますね。ヴォクトのスラン、元々社の「あたらしい人類 スラン」まで読んだのですが、古書すなわち良書ではないと、痛感した次第です。