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世界的な視点で考える「マザコン」の疑問
- 世界的一般基準に見ても「マザコン」という考え自体が無いそうです。
- 「マザコン思い」に対する意見は様々で、賛否が分かれています。
- 一部の文化では母を大切にすることが称えられているようです。
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日本は文化的に女系相続の文化が強いからです。 以外に思われるかもしれませんが、日本は昔から「女性が相続する」というのが一般的に行われてきた国なのです。 もちろん武士階級は厳密な父権相続ですが、江戸時代を通して武士階級は5%程度でしたので、90%以上を締める農工商の庶民は女系相続の影響を受けながら、結婚生活を送っていたのです。 西洋の相続体系を見てみると、19世紀まで女性には相続権を認めない社会(国)がほとんどでした。フランスでは1965年7月13日法が施行されるまで女性に完全な相続権は認められていなかったのです。つまり、女性は男性の保護を必要としており、保護者は常に「男性」である、ということです。 こうなると夫婦も夫が保護者であり、妻は事実上子供と同様な非保護者になります。もし夫が死亡すれば財産は原則として長男が相続しますので、妻(つまり母)は長男の非保護者になるという関係でした。 こうなると「母を大切にするために、息子がずっと一緒に住む」といっても全く問題がないばかりか、妻との仲を優先して母親を追い出すようであればむしろ、保護者として失格、という烙印を押されてしまいます。 世界の大部分の国の「父権」とはそもそも「女性の財産権・相続権を認めない」ということであり、だからこそ女性は男性に付随して生きるしか方法がなかったので、母といえども息子が保護者になった以上、保護を受けるために一緒に暮らすのは当然のことでしたし、それを非難されることはありませんでした。 ですから、愛情で一緒に暮らしているのか、保護者の義務として一緒に暮らしているのかは非常に微妙な問題でありつつも、一般的には「母親を思って一緒に暮らす」のは当然の「義務」でもあったわけです。 しかし、日本女性の場合は遠く平安時代にはほぼ男性と同じ相続権が認められています。その後武力闘争の続いた鎌倉から戦国時代までは幾分男性の権力が強かったでしょうが、平和な江戸時代になると、制度としての女系相続が認められるようになります。 女系相続で一般的なのはいわゆる「入り婿」制度です。実力ある家系で継嗣に恵まれないときは、有能な番頭などを入り婿させることで家業を相続させることが一般的に行われました。 世界的に見てみればこのようなことはせず、有能な男子を養子として迎え成人したら相続させるのが一般的だったのにです。 また相続や財産権でも日本は女性の権利が非常に強かったのです。 たとえば持参金、これは女性が結婚するときに持ってくるお金で婚姻関係を続けている限り家計費または財産としてその家のお金として扱うことができるのですが、離婚する場合には「持参金を耳をそろえて嫁と一緒に実家に返す」のが当たり前で、持参金を使い込んだばかりに離縁できない、という川柳も残っています。 また三行半(離婚届)も男性しか書けないというのは事実ですが、実際には妻側の親戚などが夫と交渉して三行半を強制的に書かせて離縁させるということも行われていたので、女性の側から離婚できないというのは正しい知識ではありません。 上記のように日本での結婚とはよほどの大店か庄屋でないかぎり「男性と女性がそれぞれ資産を持ち寄って新しい家庭を持つ」のが一般的であり、そこに母親が入り込んでくるという状態は女性にとってみれば「せっかく結婚して新しい家を持ったのに、それをすべて母親に吸い上げられる」という状態に等しいのです。 ですから日本の女性は男性の母親が干渉してくることをものすごく嫌う、ということでありマザコンとは、夫婦で作った財産(土地や家・思い出なども)を我が物にする憎い奴、ということになります。 もし女性に相続権や財産権がなければ、母も妻も夫に頼るしかないので、夫が「仲良くしないとどちらも放り出す!」という懲戒が非常に有効になりますが、日本の場合には母親も妻も財産権を有していますので、自分で好きに生きることができつつ、それをいがみ合いに使うので始末が悪いことになります。 日本では昔から妻と姑の仲が悪いのは、仕方が無いことなのです。 え、うちですか?私の母は他界しているので妻の母親と上手くやっています。。
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http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9 マザコンは日本独特の表現で、米国などではmama's boyやmommy's boyと表現されるようです。 いずれにせよ「母親と息子がそばにいること=マザコン」ではないようですね。 論点は二者の関係性ですね。 A) 母親と息子、それぞれが一人前の人間として独立し適切な距離感を持ちつつも、息子が母親を気づかう。 B) 息子が母親に服従し、行動に自主性が希薄。 C) 成人男性になっても、児童のときと同じくらい母親と密接な距離感を維持している。 B、Cは日本ではマザコンと呼ばれるものですね。 こういう関係性の適否はやっぱり地域ごとの文化・風土慣習によって規定されるのでしょうね。
お礼
更に詳しい説明もつけて頂き感謝致します。 イタリアや中国、韓国にも「マザコン」に近しい言葉があったとは知りませんでした。国々というか民族性で随分考えが違うもんですね・・・・やはり日本人は一種独特の価値観を色濃く持つの民族なのだというのがよく解りました。 回答をありがとうございます。
補足
アフリカ諸国、及びイスラム圏の「マザコン」に当る言葉やマザコン文化のまつわる事を、もしご存知ならば教えていただけないでしょうか?ウィキペディアにも載っていないので・・・
>今まで書き込みした上でその「マザコン思い」に対し素直に思った事をお願いします。 女はずるいんで、自分に都合のいい真実だけが、真実と堂々と公言します。 日本の女は、男女同権と言いながら、男だけを働かせて、 自分はのうのうと専業主婦業を楽しみ、 マザコンは嫌いと言いながら、自分の息子を自分の支配に置くような 育て方をします。 今の子育て世代とそのやや上の世代の女性には 多かれ少なかれそういう面が見え隠れします。 親を大切にする。というのと、親に依存し、親の精神的支配下から脱することができず、 独自の判断をすることができないというのとは決定的に違い、後者をマザコンといいます。 ですから、「ママ大好きという」「大人になっても母親を旅行に連れて行く」 「母親と二人で買い物に行く」などは、単にそれだけでは、マザコンであると 言うことはできないと思います。
お礼
ふんふん・・・「女はずるい」というのは置いといて、 >親を大切にする。というのと、親に依存し、親の精神的支配下から脱することができず・・・ なるほど、「マザコン」と「母親を大事」にする区別という御意見を承りました。 回答をありがとうございます。
補足
アフリカ諸国、及びイスラム圏の「マザコン」に当る言葉やマザコン文化のまつわる事を、もしご存知ならば教えていただけないでしょうか?ウィキペディアにも載っていないので・・・
- OKWavex
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くにがちがえばかんかえかたもちがう あなたのへんけんだけでせかいをみるのはやめようね しょせんにほんはせかいのはずれのいなかのしまぐににすぎないよ
お礼
はい、その通りであります。 ですから「自分なりの意見」を出してから皆さんに「自分なりの意見」をどう思いますか?と聞いたつもりなんですが・・・・何か御気分を害したでしょうか? ならば謝罪させていただきます。 回答をありがとうございました。
補足
アフリカ諸国、及びイスラム圏の「マザコン」に当る言葉やマザコン文化のまつわる事を、もしご存知ならば教えていただけないでしょうか?ウィキペディアにも載っていないので・・・
お礼
日本人はマザコンになりやすい文化を持つ民族なのですね。知らんかったなぁ・・・勉強になります。果ては妻と姑の仲が悪くなりやすい所までいくとは・・ 回答をありがとうございます。
補足
アフリカ諸国、及びイスラム圏の「マザコン」に当る言葉やマザコン文化のまつわる事を、もしご存知ならば教えていただけないでしょうか?ウィキペディアにも載っていないので・・・