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冬休みの課題「古文で年賀状を書け」

冬休みの課題で出されました。 「古文で担任の教員に年賀状を書け」って・・・ 基本的に、古文で、新年を祝う挨拶(「あけましておめでとうございます」とか)はあるのでしょうか? 「謹賀新年」でもよいのでしょうか・・・ なにか良い言葉があったら、ぜひ回答をお願します。

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回答No.4

高校(ですよね?)の古文の課題,ということですので,それに沿っていくつかアドバイスを試みます。 まず,漢詩は確かに「いにしえの文」ではありますが,高校の国語では,古文ではなく漢文の時間に学びます(ました)。 まあ,今は両者が統合され「古典」という科目名になりましたが,それでも高校の国語科で「古文」といえば,文語体で書かれた(それも主として江戸時代までの)日本語の文章を指すのが普通でしょう。(漢文は中国語です。ただ,読み下し文は一応古文といってもいいでしょう) 補足でお書きになった,「『あけましておめでとう』も、古文では違った言い方をする」という先生のコメントについては,どのような言い方を念頭に置かれて先生がおっしゃったのか,ちょっと見当がつきません。 「謹賀新年」は,そのまま漢文風に読めば「つつしみて新年を賀す」です。 前の回答にある「謹みて新年を賀し申し上げます」…これでは口語です。「ます」がありますからね。 「~申し上ぐ」なら文語です。 しかし,「賀す」のあとに何かつけ足すとしたら,「賀し奉(たてまつ)る」の方が自然かもしれません。 あるいは,現代の「あけましておめでとう」に相当するような,ある程度決まった言い回しが使われていたのかも知れませんが,ちょっと私には分かりません。 しかし,いにしえの時代に使われていた,定型化された新年の挨拶を探してくることがこの課題の眼目なのではなく,おそらく,  「文語文法がどの程度身についているか」 がポイントなんじゃないか,という気がします。 (何となくそんな気がしているだけです。違ってたらごめんなさい!) となると,「です・ます」や「だ・である」といった語尾は不可です。 「なり」「たり」「けり」「む」などの助動詞や,動詞の文語での活用などが必要になってきます。 そして,最初の「謹賀新年」とか「あけまして…」といった挨拶をどういじくり回すかということよりも,むしろその後に続く文章が大事なのではないでしょうか。 よく,近況報告とか新年の決意とかを書きますね。 これを古文ふうにせよ,ということなんじゃないかという気がするのです。 その際,漢字の熟語(「学校」「教室」「試験」など)や,外来語などについては,そのまま使わざるを得ない場合もあるでしょう。それはそれで仕方ないと思います。 「サッカー部」を無理やり古文訳して「今様(いまやう)の蹴鞠(けまり)の寄り合ひ」などとするのも,面白いかもしれませんが…。 しかし,助動詞や語尾の部分は,徹底して文語文法を守るようにすると,それらしくなります。 新年の決意であれば,「新しき年を迎へ,今年こそ~せめと,固く心に誓ひたり」とか,そんな感じでしょうか。 (注 「こそ~め」は係り結び。「今年こそ」を省いた場合は「~せむ」となる) さらに余裕があれば,名詞・動詞・形容詞なども,古文の教科書に出てきたような語を使ってみましょう。 「ゆかしき心地ぞする」とか「うるはしくおぼゆ」といった具合です。 また,手紙の文体としては「候文(そうろうぶん)」がよく使われました。江戸時代はもちろん,明治・大正時代でも,ある程度格式張った手紙は候文で書かれたものです。 夏目漱石の「吾輩は猫である」の第2章で,主人公(の飼い主)の家に年賀状が届けられる場面がありますが,そこでも文面に候文が出てきます。 「~する決意にて候。」てなところでしょうか。 冬休みの課題ということで,あまり時間はないかもしれませんが,古文で書かれた作品を眺めていると,参考になる言い回しが見つかるかもしれません。 個人的には,古いほうでは「伊勢物語」,江戸時代では「おくのほそ道」などが参考になるように思います。 その他の参考文献を二三挙げておきます。 現代語から古語が引ける 『古語類語辞典』という本が三省堂から出ています。 この種の辞典としてはほとんど唯一のものです。 簡単なものでしたら,小学館の『全訳古語例解辞典』の巻末の付録に「現古辞典」がついています。 また,岩波書店からは出雲路 修・著『古文表現法講義』という本も出ています。著者は古文風の物語を作れ,という課題を大学の授業で出してきました。その答案例が豊富に載っていて,面白く読めます。 オウム真理教事件を題材にして伊勢物語風に仕立てた作品などもありました。 長々と思いつくままに書き連ねました。多少とも参考になるところがあれば幸いです。

Tenrou
質問者

お礼

大変詳しい回答ありがとうございました! とっても参考になりました。わかりやすいですし・・・ 何だか考えるのが楽しくなってきました(笑) なんとかがんばってみますね。

その他の回答 (3)

回答No.3

謹賀新年でもいいですが,それを「古文」で・・・ というのは,現代の標準的口語ではなく,文語で,という要求でしょう。 謹みて新年を賀(し申し上げま)す。 くらいには文語で言いましょう。 あけましておめでとうございます。なら,直訳すれば 明けまして,おめでたくござります。かな?

Tenrou
質問者

お礼

謹賀新年を「謹みて新年を賀す」というのはいいですね! 漢文を古語に訳す要領ですね。文頭にぴったりです。というか「謹賀新年」はもともと漢文なのでしょうか。 回答ありがとうございました。参考になりました。

回答No.2

 漢詩はいかがでしょう。どう見ても古文に見えます(笑)。五言絶句なら、葉書にも収まります。  それと、余談ですが、そもそも「年賀状」は郵便制度が始まった明治4年以降の一般の習慣です。少なくとも江戸時代では、「年賀」は目下の者が目上の家に直々に出向いて奏上するのが一般的だったと思います。 http://www.hokuriku.japanpost.jp/yubin/hagaki/history.htm

参考URL:
http://www.chitanet.or.jp/users/junji/kansi/sakuin2004.html,http://www.rihaku.jp/kanshi/kansiC15-01.htm
Tenrou
質問者

お礼

漢詩は思いつきませんでした・・・ 参考URLに行ってみましたが、ちょっと難しそうです。 でもコツがあるみたいですね。字の意味だけでも理解できるとなんとなく読めますし・・・。なにより格好いいです。 回答ありがとうございました。

回答No.1

変体仮名使用では、 お年寄りからよく来ますよね。

Tenrou
質問者

お礼

ええと、変体仮名は、漢字の草体から出た、一般の平仮名と違った字体の草仮名のことでしたね。<辞書引用。 確かにうちにもよく来ます。 あれで書いてみるのも手ですね。 回答ありがとうございました。