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ピストン付き容器にN2O4を入れた際の化学問題について
- ピストンのついた容器にN2O4を0.10mol入れ、体積を1.0Lに保ち、57℃にしたところ、平衡状態に達し、圧力は4.1×10^5Paであった。
- この条件下で、容器内の気体のモル数、N2O4の解離度、平行定数、圧平衡定数を求めることができる。
- また、解離度は同じ温度であっても容器の体積が変わると変化することから、体積を変化させると解離度がどのように変化するかも考えられる。具体的には、温度を57℃に保ちながら、容器のピストンを移動させ、体積を(a)に変化させた場合の解離度を求めることができる。
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まず、N2O4⇔2NO2の平衡があることを理解してください。1分子のN2O4から2分子のNO2が出来ます。 そのあと、 (1)容器内の気体のモル数は、ボイルシャルルの法則に代入します。 PV=nRTより、Pは4.1×10^5Pa、Vは1.0L、R=8.3×10^3 Pa L K -1 mol-1、T=273+57=330K となり、代入するとn=0.15モルとなります。 (2)N2O4のモル数をx、NO2のモル数をyとすると、 最初に入れたN2O4が0.10モルですので、 x+y/2=0.10となります。(分子量保存則です) また、(1)の回答から、 x+y=0.15となります。 この二つの式から、x=0.05、y=0.10ともとまります。 すなわち、xの0.05モル(つまり半分)が解離したことになるので、解離度は0.5です。 (3)平衡定数は、 K=(NO2の濃度の二乗)/(N2O4の濃度)となるので、 NO2の濃度は、0.1/1=0.1 N2O4の濃度は、0.05/1=0.05 K=0.1*0.1/0.05=0.2となります。 (4)圧平衡定数は、 平衡定数を、分圧にすればよいので、 Kp=(NO2の分圧の二乗)/(N2O4の分圧)です。 NO2の分圧は、(全圧)*(NO2の分子量)/(全体の分子量)ですから、4.1×10^5*0.1/0.15となり、 N2O4の分圧は、(全圧)*(N2O4の分子量)/(全体の分子量)ですから、4.1×10^5*0.05/0.15となります。 あとは、代入するだけで、Kp=5.5*10^5パスカルになります。 もしくは、KとKpの間には、Kp=K*(RT)^(反応によって増える分子量)という関係があり、 今回の式N2O4⇔2NO2においては、反応によって、1分子のN2O4から2分子のNO2が出来るので、 2-1=1分子増えることになります。 すなわち、Kp=K*(RT)^1=0.2*8.3×10^3*330=5.5*10^5パスカルとなり、一致します。 (5)温度が変わらないので平衡定数は変わりません。 解離度からNO2は0.12モル、N2O4は0.04モルになっております。 (3)の平衡定数に代入すると、 (0.12/a)*(0.12/a)/(0.04/a)=0.2 となるので、a=1.8Lとなります。
お礼
たくさんあったのにありがとうございました! とても助かります。