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野球の「全日本」
なぜ、野球はWBC、オリンピックなどの国際大会があるときに球団は選手を出し惜しみをしたり、シーズン中の国際大会(サッカーでいうところのキリンカップのようなもの)をさけたりするのですか。 プロリーグのあるバレーボール、サッカー、バスケットボールは国際大会があると監督の思惑の選手がほぼ集まっているように思えます。 プロである以上、球団は営利を目的とし、選手はチームの勝利の為にプレーをし、その中で給料をもらっていると思います。 このことはプロ野球と同じと思います。 なのになぜ、野球だけが国際大会での選手集めに球団は出し惜しみをするのですか。 また、選手も拒否をする者が出たりするのでしょうか?
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野球の組織が他競技のような綺麗な上下関係に出来ていないからです。 日本に限らず、海外でもほとんどの競技は体協の様な体育統括組織(一般にNOCのような五輪統括機構を包含)があり、その下に競技団体統括組織(サッカーで言えばJFA)、さらに下にプロ統括組織(サッカーで言えばJリーグ等)、学生・アマチュア統括組織等があります。ですから、上位団体の決定事項には傘下団体は基本的に従う必要があります。 しかし、野球だけは特殊で、日本野球機構(JPBA、日本野球連盟を名乗っていた時期もあるが現在の連盟とは別)は日本野球連盟、さらに言えば体協やJOCの傘下団体ではありません。上下関係がないのです。ですから、オリンピックであろうが平然と拒否できます。 この事情はアメリカでも同じで大リーグ機構(MLB)は全米体協の傘下団体では無いし、実際には四大プロスポーツ(NFL/NBA/NHL)はすべて独立しています。ですから、アメリカの場合、バスケットやアイスホッケーの代表チームを組むのもご機嫌を伺わないとなりません。だから、偶にうまくいって出来ると「ドリームチーム」などと持ちあげて称賛するのです。これがうまく行かないとバスケットのアメリカ代表はNCAA+ロースターに漏れたプロ選手になってしまいます(それでも十分強いいけど)。なお、海外選手の場合、プロとの契約条項に代表チーム優先を盛り込むこともあります(当然、報酬はその分低くなる)
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- TANUHACHI
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少なくともサッカーのキリンカップはまだ日本のサッカーレベルが国際レベルに達していなかった頃の名残でしょう。その当時はジャパンといっても言葉は良くないかもしれませんが「急拵えの寄せ集め所帯」といった感じのチーム編成の仕方と変わりありません。この辺りはラグビーやバレーボールなどが未だに追随している部分です。いつまで経ってもこのラグビーやバレーボールなどにはスポーツ大国となる資格などありませんね。 少しはまともになりましたが、プロ野球でも以前はオフシーズン後にメジャーのチームが来日して各地を巡行する形で試合をしていましたが、現在ではこの「日米野球」もありません。単独チームとして来日した中で「流石メジャー」と思わせてくれたのもボルチモア・オリオールズやシンシナティ・レッズくらいです。その時もなぜか「全日本」なる不思議なチームとの対戦がありましたが、単独チームとの試合に比べて「なんでこんな人が選ばれたの?」と不思議な編成が幾度となくありました。 プロ野球で国際大会への選手派遣を最も嫌がり拒絶したのは落合前監督以外にはいません。もともと中日は選手層が薄いこともあったのですが、仮に次回のWBCの監督に落合氏が就任したらどうなっていたかも見物です。我が儘な論理で散々に批判してきたものの実際に自らが指揮官として国際試合に臨んだ時にどの様な対応を見せるのか。 一部では「メジャーと日本の野球レベルに大差はない」との認識もありますが、細かいプレーを具にみるならそこにはまだまだ大きな隔たりがあることも事実です。 バスケットなど国内での組織が分裂している状況ですので、国際試合以前の段階でしょう、論外です。限りなくプロに近いアマチュアでありまたナショナルチームとして評価できるのはニュージーランドのオールブラックスくらいでしょう。彼らは代表として招集されても「やあ久しぶり」「元気だったかい」程度の言葉を交わした後に実戦さながらの練習を簡単にこなしますから。ナショナルチームと自分が所属するチームに対する認識そのものが根本的に異なるのでしょうね。
- Bong
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野球だけではないですよ。 テニスだって、四大大会などを優先してオリンピックに出たがらない選手もいるし、自転車ロードレースだってツール・ド・フランスやクラシック・レースを優先してオリンピックに出たがらない、または本気を出さない選手もいるし。オリンピックのサッカーがU-23なのも、フル代表を出すほどの価値がオリンピックにないという判断だろうし。ゴルフだって国対抗の試合はあまり話題にならないですよね。サッカーのワールドカップだって、出たがらない選手もいるでしょう。日本人では今のところいなさそうですが。 国際大会じゃなくっても、サッカーの天皇杯は、リーグ戦を優先するから、決勝が2軍の試合みたいになってましたね。各種目のオールスター戦に出たがらない選手もいる。 プロとしての興行がしっかりしているスポーツほど、優先すべき試合/そうでない試合が(つまり選手自身や選手が所属するプロチームの目標が)しっかりしていると思います。 日本では、サッカーは野球に比べて「プロとしての興行」はしっかりしていませんからね。国際試合で盛り上げて、リーグ自体の人気を盛り上げる必要がある。だから国際大会に野球より積極的なんでしょう。まあ、それ以前にサッカーのワールドカップの歴史がそうさせているっていうのも大きいと思いますが。 陸上やフィギュアスケートなど、人気があってもプロとしての興行ができない/盛んでないスポーツは、オリンピックのようなお祭りに乗っからないとなかなか盛り上がれないですが、野球、サッカー、テニス、ゴルフなどは独自の種目だけで完結して盛り上がれますからね。WBCやワールドカップがなくても成立する。その上で、おまけとして(というにはサッカーのワールドカップは別格ですが)楽しめる国別対抗の試合がある、というような感覚ではないでしょうか。 スポンサー様を大事にしないと、そのスポーツのプロリーグ自体が潰れちゃいますからね。 どうも、日本のスポーツファンは、スポンサー様がいないとそもそも選手たちのプレイを見ることが出来ないっていう当たり前のことをないがしろにしている人が多いように感じます。 日本シリーズの後に開催された日米野球やアジア選手権も楽しみではありましたけど、リーグ戦やCS~日本シリーズのように、怪我をおしてでも出るほどの価値は感じません。WBCも同じです。 サッカーのワールドカップみたいに歴史と格を伴うようになれば、また話は変わりますけど。
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回答ありがとうございます。 スポンサーなるほどですね。 アマチュアの試合でもスポンサーがついてテレビ中継があるわけですからね。 なんとなくわかるような気がします。
- gohara_gohara
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方向性が逆だから、だと思います。 つまり、サッカー、バレーボール、バスケットボール、アイスホッケーなどは、プロリーグが出来たのは最近です。 そして、そのプロ化というのは、国際大会へ出場する選手を育成するための組織というような意味も持たせて作られました。Jリーグの場合は、少し違うにせよ、バレーボール、バスケットボール、アイスホッケーなどの場合、それまで実業団チームを持っていた企業が業績悪化などで、運動部を廃止する中、独立採算の形で何とか選手が試合を出来るように、ということで作られました。 それに対して、プロ野球は戦前から存在しており、五輪などの国際大会はアマチュア(学生や実業団チーム)が参加するもので、プロ野球選手は、春~秋のペナントレースだけを戦えばよい、という風潮でずっと続いていました。 その名残であると言う風に思います。 実際、五輪の正式種目に野球が入ったのは1992年。 WBCがはじまったのは2006年。 他の競技に比べて、国際化そのものが遅れている、ということがいえます。人間、長く続いた慣習と言うのを変化させる、というのは難しいですから(特に親会社のお偉いさんとかは、お年寄りが多いわけですし)、そういう意味で、消極的になってしまう、ということがあるのだと思います。
お礼
回答ありがとうございます。 >そのプロ化というのは、国際大会へ出場する選手を育成するための組織というような意味も持たせて作られました それまで実業団チームを持っていた企業が業績悪化などで、運動部を廃止する中、独立採算の形で何とか選手が試合を出来るように、ということで作られました。 プロ化するまでのいきさつが違うわけですね。 国民的スポーツの1つでもある野球が国際大会でベストメンバーが組めないのは寂しいですね。 ペナントレースで勝つことだけでファンがついてきている訳でないと思うんですけど。
- yama1998
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五輪はペナントレース期間中に、WBCは開幕前の大事な調整時期に行うからです。だから戦力が落ちたり、怪我でもしたら大変ですから。また一昨年までは日本は国際ルール(ストライクゾーンや統一球など)でなく運用してたので、選手が大会の時だけそのルールに合わせた調整も大変だからです。個人記録を狙う選手も参加拒否することもありますね。 日本のプロ野球は各球団のオーナーの意向が重視され、最高決定機関がオーナー会議です。いわば金持ちの道楽でプロ野球を運営してるので、日程も五輪の場合夏の一番集客できる時期に中断するのは、収益に大きく影響が出るので中断しないのです。当然主力を抜かれると球団は困るわけですから、公平にアテネ五輪時は各球団2人ずつ、北京五輪は1~3人と限定したので、そもそもベストメンバーを組めませんでした。それで国内で試合はあるので五輪に出ると欠場することになり、ルールや球も違うでは、球団はもちろん、選手も個人記録を狙う選手は拒否したりするのです。たとえば連続出場や連続最多安打、最多勝などは試合を欠場したら不利になりますからね。2000年のシドニー五輪時はパリーグのみ参加しましたが、当時オリックスにいたイチローは、連続首位打者や最多安打を目指す理由で派遣拒否したぐらいです。 一方韓国は北京五輪時にその年からペナントレースに国際ルールを適用し、本大会開催の夏1か月以上ペナントレースを中断して金メダルを取ったのとは大きな違いです。 日本はコミッシュナーに何の権限がないのは以前のストライキ問題で浮彫になりましたが、この仕組みが続く限りこのような状態は続くでしょう。 とはいえ、五輪は野球から除外され、WBCは次の大会は選手会が不参加も辞さない構えなので、今後はこういう心配はなくなるかも?しれませんよ。
お礼
早速の回答ありがとうございます。 営利目的で球団を運営していることはサッカー、バレーボール、プロである以上同じことと思います。 また、選手のケガが怖いのも同じと思います。 野球だけのものではないと思います。 しかし、野球だけがなぜ?と思ってしまうんです。 「全日本」を作ってもいつ試合をするんでしょうね。
お礼
回答ありがとうございます。