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人工透析指示のある患者さんが薬を飲まない理由は?
本来であれば専門的なサイトを利用するべきかもしれませんが ここは実際体験しておられる方の声も聞けるのでは・・・と思い投稿させていただきます 個人情報に関わることなので表現が曖昧になる部分はご了承ください 調剤薬局にて薬剤師をしています 腎不全症を患って何年にもなる60代後半の男性患者さんのことです 現在体調は良好とは言えず、服薬状況にも問題を抱えております ずいぶん前からDrから透析をすすめられいますが 「する気はない。するもしないもDrではなく自分が決める事」 とのこと しない理由としては ・シャント処置が痛みを伴うのが嫌 ・そうまでして良くなりたいと思わない ・友人(他病)も死んで今更自分が長生きしたいと思わない などです 現在の主な検査値は以下になります ============================ BUN75 尿酸8.9 クレアチニン6 カリウム6.3 ============================ 処方の内容はこれら尿酸やカリウム、コレステロールをさげる薬を中心に 対症療法にて経過観察中という具合です (貧血が出始めたので点滴が加わったようです 単なる鉄欠乏性ではないのでは、という推測があるのですが...) 数値をみるとどれも高いので、このまま透析を拒み続けるのは非常に心配ですが、 本人が言われるように決めるのはやはり本人です 本人の話を否定してまで薬剤師が透析をすすめることはできません 薬局にはすでに透析をしている患者さんが何人か来られますが 導入時期に関わっていないので実際のストレスを訴える声をきいたことがありません。 なので当方も安易とは知りつつ 「すすめられてるのなら透析も考えてみたら?調子よくなるはずですよ」と言う程度で それ以上踏み込んでいけません それ以外はカリウムに注意しなければいけないよ、という指導を中心に カリウム排泄のために薬は飲んでください、とは言うのですが なにかの本で「その薬は副作用で腸閉塞を起こすという記載をみたから」といって 「ほとんどゴミ箱が食べている」という表現をされます そのような服薬状況でも時々カリウム値が低下することがあり (といっても正常値は十分オーバー) 「ほら、結局薬なんて意味がない。 のんでないのにDrは自分の処方した薬が正しかったといって 満足するから馬鹿馬鹿しい」 という発言に繋がります 話が好きな方なので雑談には応じてくれますがいざ体調のことになると 「まぁいいから」とはぐらかされてしまいます ちなみに本人が腸閉塞を起こすと言っている薬は ケイキサレートドライシロップ のことです 確かにカリウムを下げる薬の副作用には便秘になりやすいものが多いです ただこのケイキサレートドライシロップは高カリウム治療薬の中では かえって軟便になりやすいため、実は非常に良い薬であると説明書きをみたことがあります 私も腎機能を患った患者さんを多くみているわけではないので 治療方針については無知な部分があります なんとかうまく話を持ちかけ服薬状況を改善してもらいたいのですが 私にできることはなんでしょうか? 「薬なんて飲んでない。飲まない。」と言われることばかりが続くので 先日はこちらも「良くなろうと思わず、悪くしないように飲んでみてよ」 と半ば諦めた感で言ってみたり、 カリウムが多く含まれるポテトチップや焼き芋や果物が好きだと言うので 「少しでも食べたいならカリウムの薬飲んでから食べて!」と言ったりしました 自分の親より年上の患者さんです 毎回来局されるたびに歩行しづらくなっていたり手の震えがあったり 顔色もよくないので気がかりです 受診時に確認をしてもらうようDrに報告することも考えたのですが 治療のすべてに対して、これ以上自棄的になっては困るので なんとか服薬の意味を伝えたいと思って薬局内での話に留まっています その患者さんはこのような態度ではありますが 「Drに言わないことを薬局で話し、病院で聞けない事を薬局で聞ける 来てよかった」という言葉を口にされたこともあります おごりではないか、と言われればそうなのですが やはり薬局としての機能を果たすために 少しでもこの患者さんの体調改善のお手伝いができれば、という想いが強いです この患者さんのきもちがわかる方や 同業種で同じような経験がある方がおられましたら ぜひ助言をいただきたいのです どうぞよろしくお願いします
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私はこう思うのです。 医者と薬剤師は自転車の両輪のようなもの・・・ その方向は医師が決めるけど、やっぱり後輪がないと 全体として前へ進めないと。 今は「チーム医療」という便利な言葉がありますから これを利用するしかないでしょう。 たとえば在宅業務をしているなら、状況も違ってきますが。 患者の悩みや不安こちらの心象をDrに伝えるのも 大切な使命のはずです。 むしろこちらにしか解らないこともありますし・・・ 「チーム医療」の一員ですから、自分の環境を鑑みて 自分に悔いがのこらないよう、行動するしかありません。 この患者様の場合は、自分から知識を求めていますし、 なによりあなたに逢えてよかったと思っていらっしゃるので、 ちょっとしたきっかけで劇的に変わるはずです。
- taka-1314ex
- ベストアンサー率42% (121/283)
冷たい意見が多いですが、僕はそうは思いません。 いい薬局でいい薬剤師さんですね。近くの薬局もそうであったらいいなと思いました。 腎不全で透析をしない選択肢は個人の意志であり尊重するべきものだと思います。 また、ケイキサレートを腸閉塞なったら嫌だから飲まない。 そういった思い込みをされる患者さんもおられると思います。 腎不全で死んでもカリウムが高くなって死んでも自己責任。 勝手に苦しい思いをしたらいいと考える人が多い中で、薬局でできることをしようと思ってあの手この手で話をするのは実に素晴らしいことではないですか。 僕は糖尿病内科医としてインスリンの導入や腎臓が悪くなってきた人の透析導入なんかを よくしてきているとそういう壁に当たります。 大切な事はその人にとっていい事は何かを考え続けること。 結果ばっかり追っても仕方有りません。 透析したらいいってそんな話じゃないと思いますよ。 「Drに言わないことを薬局で話し、病院で聞けない事を薬局で聞ける 来てよかった」 この言葉がすべてだと思います。おごりなんかじゃないです。 誇りを持って今されていることをこれからも続けて下さい。
お礼
ありがとうございます。 ひどくもったいないようなことを書いていただいて恐縮です。 患者さんの言うことをうんうんと聞きながら「でもね、この薬は」という 一辺倒な方法に行き詰まっていました。 なかなかDrに打ち明ける(?)ことはできないので回答いただけて感謝しています。 この患者さんは正面から心配してることを伝えると相手にされませんが、 会話の端々に「ありがとう」「よかった」という言葉が聞こえるので、 やはり嬉しくなります。それはどんな仕事でも同じだと思います... 通り過ぎて行く患者さんより思い入れがあるのは確かです。 表情も穏やかで素敵な方なのです。 要するに、悪くなってほしくないんですよね。 その思い入れが医療従事者にとっていいのか、悪いのか考えるところではありますが・・・ その人にとっていい事は何か。。。ですね。 薬局や薬剤師の機能としてケアできることは少ないのかな、という無力さを感じることもありますがそこにいる人と人の付き合いとして有益でありたいと思っています。 本当にありがとうございました。
- USB99
- ベストアンサー率53% (2222/4131)
NEJMの症例報告(Case 37、2003)は、私には結構、インパクトがあって注意していたら、カリメートで腸閉塞になった人がいて、因果関係に頭を悩ませた事があります。 患者さんの心配に対して、ろくに調べもせず、 "ただこのケイキサレートドライシロップは高カリウム治療薬の中では かえって軟便になりやすいため、実は非常に良い薬であると説明書きをみたことがあります" というような回答を、もし、していたのであれば、患者さんの信用は得られないでしょう。 もう少し、患者さんの不安に対してちゃんと調べて対応したらいかがですか?
お礼
貴重なご意見ありがとうございました。 某医療情報サイトにて、Na交換とCa交換の違いでケイキサレートの場合は塩類下剤の役割をする、という記述内容をみてこの患者さんにとっては有用な情報かと思っていました。(便秘への心配がなくなることと認識はしていません) 最終的に自らメーカー等に確認をとったことではないので、ご指摘のとおりだと反省しています。 教えていただいた症例報告はとても参考になりました。 ありがとうございました。
- bekky1
- ベストアンサー率31% (2252/7257)
あなたがこんなに「心配」してくれるから、それだけ。 それと、本当に自分が悪いとも思ってないのですよ、真剣には。 手遅れになって初めて、あの時・・・・と、自分の命を惜しむ。 患者はこの人一人ではありません。 この人を気にかける分、本来、ほかに気を配って、様子を観察すべき、 言動をチェック(副作用の予兆)するべき患者を見逃す事だってあります。 透析をしないのは、自分がそれほど悪くないということを認めたくない気持ちの裏返しと、マァ、痛いというのもあるでしょう。 薬をゴミ箱に・・・というも、自分は悪くないということの確信を自分自身がほしがっているから。 だからこそ、検査値に一喜一憂ちゃんとする。 副作用のほうが、本来の透析をするより、重大だと考える時点で、「自分はそれほど悪くない」という思い込みに はまっている。 どうしようもありません。 あなたはあなた本来の仕事をするだけです。
お礼
>透析をしないのは、自分がそれほど悪くないということを認めたくない気持ちの裏返し そういう気持ちに気づけていませんでした 本当は良くなりたいのでは、という気持ちを促すことに気が回っていたように思います。 回答ありがとうございました。
- superski
- ベストアンサー率19% (388/2010)
誰しもが長生きすることを望んでいるとは限りませんが、 別に死にたがっているようでもなさそうです。 そのおじさんは暇で、単なるわがまま話しをしているだけでしょう。 症状悪化や死亡しても構わないと思っていたら 通院なんてしないし、処方箋薬を受け取ることもしないはず。 >私にできることはなんでしょうか? 処方箋薬を素早く的確に提供すること以外無いです。 「清算が済んだら早く帰って」と見放したようにパパっと処理をすれば おじさん自身、「自分が何をしたいか、どうしたいのか」がわかるでしょう。 悪化した腎機能が回復しないこと位、本人は知っているでしょうから 他人がとやかく言うことはありません。 単なるおせっかいです。
お礼
そうなんです。私もこの方が死にたがっているとは思えません。 でも確かに私達は腎機能を回復させてあげることはできません。 のみぐすりではどうにもなりません。 調剤薬局に期待されていると感じたことはそう多くはありませんが 飲まない薬と知りながら毎回薬代を黙っていただく行為にもつらいものがあります >「清算が済んだら早く帰って」と見放したようにパパっと処理をすれば おじさん自身、「自分が何をしたいか、どうしたいのか」がわかるでしょう。 なるほど、と思いました。 回答ありがとうございました。
- nobita60
- ベストアンサー率29% (193/644)
薬で何とかなっている間は透析を受けないように思います。 まだ死ぬほどの苦しみを味わっていない。 また、これはその方の人生観であり、そこまでタッチしないほうがいいと思います。 経済状況、身寄り、療養その他が複合されてのその方の結論だと思います。貴方を頼っていると思われているようですが、かまってくれる相手を求めていただけのように思いますよ。
お礼
自分も頼られていると思うより話し相手になっていると思う方が しっくりきます。それでいいのです。 その方の人生観が一番です。 それでもその中で仕事の意味を失わないようにありたいと思います。。。 ありがとうございました。
お礼
ありがとうございます。 後輪でも補助輪でもいいので「チーム医療」を目指したいです。 患者さんを第1優先に考えれば難しくはないですよね。 (現実のしがらみ云々をここで書くのは控えます。愚痴になりますから^^;) 実は、最近の会話の中で「これはいい感じかもしれない」と思えたところがあったので勝手に期待をしていました。 ところがその次会った時、その「勝手な期待」を裏切られてしまったのでショックでした。少しめげてしまったのが投稿へのきっかけでした。 自分がなんとかする、という具合にまわりが見えなくなってきたのかもしれません。 態勢たてなおして、がんばってみます。 回答いただきありがとうございました。