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LED用 抵抗と定電流Dの長短所
自動車でACCから電源を取ってLEDを(1)直列に3個繋ぐ事、(2)並列で3個繋ぐ事、もしくは(3)2組の直列3個を並列に繋ぐ(合計6個)事を考えています。 それぞれの場合 制限抵抗を用いることも、定電流ダイオードを用いる事も出来ると思いますが、この際の長所、短所をそれぞれ教えてください。 室内灯((1)か(2)の方法)と荷室灯((3)の方法)を作ろうと思っておりますので、宜しくお願い致します。
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乱暴なまとめかたかも知れませんが、次のようなメリットとデメリットがあります。 ◆制限抵抗方式 メリット:非常に安価 デメリット:LEDの自己発熱による電流増加や周囲の温度変化、電圧変動の影響を受けやすい。 課題:定電流化が必要(熱暴走対策) ◆CRD(定電流ダイオード)方式 メリット:電圧変動に強い デメリット:やや高価。自己発熱などで温度上昇すると電流が下がる傾向がある。電流が下がるとLEDの照度が下がる。 課題:電流設定の自由度は低い(並列接続による設定だけ) ◆参考 LEDには赤色、青色、緑色、白色など、何種類かが存在し、それぞれに定格電圧(順方向電圧)が異なりますが、仮にLEDの定格電圧を1.9V、電流を20mAとしましょう。ただし、電流はLEDの「電圧-電流特性」で見た定格電圧を印加したときの値ですから、定格電流という意味ではありません。また、個々の部品の実際の誤差を考慮しないものとします。 尚、自動車のバッテリーは定格で12Vですが、ACCはオルタネーターからレギュレーターを通過してくる電源系統も考慮しなくてはならないので、エンジンがかかっている時は12Vより高めです。仮にACCを14.5Vとしましょう。 >(1)直列に3個繋ぐ事 この場合のLEDの電圧降下は1.9V×3個で5.7Vになります。14.5Vの電源にこのLED回路を接続したい場合、14.5V-5.7V=8.8Vを何らかの方法で電圧降下させなければなりません。 これを制限抵抗器(以下R)で行う場合は8.8V÷0.02A=440ΩのRが必要であることが分かります。ただし、E24シリーズに440Ωはありませんから、430Ωに10Ωを加えるか、6.8kΩに470Ωを並列接続して等価回路とするなどの工夫が必要です。E24シリーズの前後値で代用する場合、430Ωと470Ωがありますが、430Ωの場合、8.8V÷430Ω≒20.46mA(照度は強くなる)、470Ωの場合、8.8V÷480Ω≒18.33mA(照度は弱くなる)となりますので430Ωでも実用域と考えられます。ただし、R値が低ければ低いほど電流が増すことに注意してください。LEDはそれ自体の温度が上がると電圧降下は減少し、逆にRにかかる電圧が上昇します。結果として電流が増加しLEDは益々発熱し熱暴走を招きます。こうしてLEDが臨終することもあります。 CRD(定電流ダイオード)はその名の通り一定の電流を流すダイオードですが、「電圧-電流特性」により概ね4.5V以上でないと定格電流を得られません。ですから、5.7V+4.5V=10.2V以上の電源電圧が必要ということになります。希望する電流はCRDを並列接続することによって得られますから、定格電流10mAのCRDなら2個で20mAが得られます。ただし、定格電流の大きなCRDほど、定格電流を保証する電圧の範囲が狭くなる傾向があります。 >(2)並列で3個繋ぐ事 この場合のLEDの電圧降下は1.9Vですが、20mA×2個=40mAの電流を要します。 Rを使用する場合は14.5V-1.9V=12.6Vの電圧降下を必要としますから、12.6V÷0.04A=315Ωが必要です。E24シリーズでは300Ωか330Ωあるいは等価回路で代用します。しかし、12.6Vの印加電圧に40mAの電流では実に504mWとなりますから、1W級の定格耐電力を有するRが必要です。セメント抵抗あたりを選択する必要がありそうです。ますます熱暴走対策が重要となります。 CRDは12.6Vの印加電圧でも許容範囲なので十分な動作が期待できます。 >(3)2組の直列3個を並列に繋ぐ(合計6個)事 この場合、LEDの電圧降下は合計で5.7V、電流は合計で40mA。つまり、先の(1)と(2)の最大値と言えます。 Rを使用する場合は8.8V÷0.04A=220Ωで、定格耐電力は8.8V×0.04mA=0.352Wで1/2W級以上である必要があります。(2)よりRの発熱は軽減されることが期待できます。 CRDの場合は、印加電圧が5.7V確保できますので、実用域といえます。
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- shirt
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どのパターンも直列最高3個と言う事は12Vでは破損してしますので抵抗などで電圧、電流の制限は必要ですね。それもふまえて、 (1)は 作るのが簡単 (2)は コスト又は電流などの計算が(1)よりは難しいが各LEDごとに明るさかえるなどできる。 (3)は(2)と同じ様なものと考えてもらえればいいと思います。 たぶんΩの法則知ってれば簡単なものだと思います。 ちょっと工夫して他には無い様なもの作ってくださいね。
お礼
アドバイスありがとう御座いました。 配線をどうやって隠す(外観を良くする為)かを工夫しながら作ってみます。
- myeyesonly
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こんにちは。 故障について ◎断線の場合 並列 1個断線した場合、他の回路に影響を及ぼさない。 直列 1個断線した場合、全回路消灯する。 ◎LEDショートの場合 定電流ダイオード 直列でも並列でも、LEDに流れる電流が一定に保たれる。 制限抵抗 直列の場合、1個がショートすると他のLEDの分担電圧が上昇し、他の素子を過電圧破損する可能性が高い。 LEDショートに備えた十分なワット数をとっておかないと、ショート時に焼けて火災の原因になる。 故障の仕方 ◎定電流ダイオード ショートが多いと思います。 ◎抵抗 ショートする事はあまりなく、大抵断線します。 ただし、焼損による事が多く、断線するまで相当な発熱があります。 ◎LED ショートも断線もあります。 いずれの素子でも消費電力を満足したとして、制御素子はかなり発熱すると思います。 十分な放熱対策を。 作った物を車内などに設置する様な用途では、この発熱対策は馬鹿になりません。 わずかな発熱でも熱が蓄積して最悪、火災なんて事もありますし、素子の寿命には大きく影響します。 定電流ダイオードとLEDの回路では、最悪両素子ショートという状況が起き得るので、電源ラインに計算値より少し大きめのヒューズを入れて、電源ショートによる火災発生、他回路への影響の阻止対策が不可欠と思います。 もちろん、抵抗回路でもあった方がいいけど。
お礼
ケース毎の返答ありがとう御座いました。よく分りました。 低電流なのであまり発熱のことは気にしていませんでした。配線もさることながら、熱のこもらぬように配置します。ありがとう御座いました。
- p-21
- ベストアンサー率20% (265/1269)
抵抗を使う場合コスト的に有利です 乾電池を電源とする場合は 使用するにつれて電源の電圧が落ちてきますから その分だけだんだん暗くなってきますが 定電流ダイオードの場合は 電源電圧の低下による暗くなる度合い は少なくなります 簡単に言えば電池を最後まで暗さを気にせず 使い切る事が出来るもの という事になります しかし車のバッテリーの場合は 一応電源電圧の低下と言う心配は無いので 安いほうを使えばいいかと・・・ 定電流ダイオードの電流値定格はけっこうバラツキ があります
お礼
早々にご返答ありがとう御座いました。
お礼
ケースに分けてご返答いただきありがとう御座いました、よく分りました。また、参考の部分もまさに参考になります。