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イラン戦争勃発の可能性と国際関係について
- シリアの内戦激化がイラン戦争勃発の可能性を高めている。
- イラン戦争とシリア内戦は連動する可能性がある。
- イラン戦争が勃発した場合、北朝鮮が韓国や日本に攻撃する可能性はある。
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Aについて・・・ アメリカ、EUが大規模な地上戦力を投入していきなりイランに侵攻するような戦争はすぐには起こらないと私は判断しています。 その理由は・・・ 1.EUが経済制裁を発動してまだ2週間であり、他にもイランの石油の最大の輸入国である中国も今のところ歩調を合わせてイランからの輸入を減少させており、経済制裁の成果が最も上がるのはこれからだろうと判断されるからです。 2.アメリカは経済が停滞しており、アフガニスタンも片付いておらず、すぐに新たな戦争を始めるのは厳しいものがあります。だからリビアの介入にも消極的でした。 先月に示された国防予算と戦略では、確かにイランを脅威としてはいますが、その一方で今年度は国防予算を2兆5千億ドル削減し、兵力も8万人以上削減予定です。 今のアメリカの最優先課題は国内問題、経済問題です。だからその間、兵力を削減し軍を再編しようという政策が出てきます。アメリカ軍によるアフガニスタンでの戦闘活動終了予定も来年に予定されています。 よほどの事が起きない限り、アメリカ軍が大軍を動かす事は無いと判断しています。 3.イラン国内の事情として、必ずしも現イラン大統領への国民への支持が絶対的なものではなく、デモもあれば議会とも対立しており、経済制裁で苦しくなったイラン国民の政府への支持、動向がこれからどうなるか状況を見る時期にあると判断するからです。 アメリカ、EUが大規模な戦力を投入してのイラン戦争は現時点ではすぐに起きないと判断していますが、イスラエルによるイラン原子力施設への空爆は近いうちに起きても不思議ではないと判断しています。 イスラエル軍がイランに侵攻する事は能力的に不可能ですし、その逆もまた不可能ですが、イスラエル空軍による空爆は可能性があります。実際、イラクの原子力施設やシリアの施設に対して、これまでイスラエルは空爆を行った事があります。これをアメリカ軍が裏でサポートする事もありえるかと思います。 現在、アメリカのオバマ大統領はイスラエルにイランへの空爆を自制するよう呼びかけていますが、自国の安全保障のためにイスラエルが空爆する事はありえる事です。 こうした限定的な戦闘ならば可能性はかなりあると判断しています。 Bについて・・・ 可能性は低いと判断します。 まずシリアの内戦とイラン戦争とでは方向性が全く違い、他国がイラン、シリアに介入するにしても、その介入理由は大きく違ってきます。その意味ではシリア内戦とイラン戦争を結びつけるのは無理でしょう。 それと、イランとシリアの立場からしてみれば、シリア、イランは国境を接していません。だからイラン、シリアの現政権同士が密接に助け合うのは地理的に無理です。 また軍事的にもイランがシリアを助けるには力不足であり、その逆にシリアがイランを助けるのも力不足で無理です。 湾岸戦争、イラク戦争、アフガニスタン侵攻、リビア作戦でのアメリカ軍やその同盟国軍の力を見ればわかるとおり圧倒的です。反対する国はせいぜい外交的発言により非難する程度の事しかできません。 イランとシリアも、もし相手が戦争になったなら外交上、敵対する国々を非難するでしょうが、軍事的には動かず相手を見殺しにする事でしょう。もし助けに入ったら自殺行為になりますから。 そういう意味で連動する可能性は低いと判断しています。 Cについて・・・ ありません。それは北朝鮮の自殺行為です。韓国と日本にも防衛力はありますし、殊に韓国軍は反撃に出る可能性があります。韓国の軍事力を北朝鮮は撃滅するだけの力はありません。だから、在韓アメリカ軍は縮小され続けています。 例え、アメリカがイランやシリアに軍事力を投入していたとしても、太平洋とに本国に残存する航空戦力や海軍戦力による空爆、巡航ミサイル攻撃で北朝鮮は大打撃を受けます。 国際世論の非難を浴び、アメリカ軍のそうした攻撃と韓国軍の侵攻を招くかもしれない危険な行為を北朝鮮がするとは思えません。 Dについて・・・ 今のところすぐに軍を介入させる可能性は低いと判断しています。 特にEUはユーロ危機、債務危機対策で多額の資金が必要ですし、経済の建て直しで忙しい状況です。 リビアのようにEUの石油会社がリビアに権益を持っていて石油を輸入していたとか、リビアの難民が欧州に多数押し寄せて来たという状況にもありません。 EUとしては、急いで軍を派遣する必要性はありませんし、これはアメリカも同じです。 現在、アラブ連盟がこの内戦をどうにかしようと動いていますし、シリア軍より多数の数万にものぼる兵士が離脱したり、最近では将官クラスの人物も政府に反旗を翻したと伝えられています。 うまくいけば、エジプト、アルジェリアのように介入しなくても政権が倒れる可能性もあります。 だから暫くはシリア政府を批判しつつの様子見でしょう。 よほどの事、状況の大きな変化がない限りはすぐに軍を介入させる事はないと判断しています。 Eについて・・・ ありません。 現在、南スーダンでは部族対立による紛争が起きており、スーダンに戦争をしかけるような余裕はありません。 スーダンが南スーダンに侵攻した場合ですが、平和維持軍もいるのに侵攻したとしたら国際世論の反発は必至でしょう。 スーダンと友好国である中国、ロシアでもそこまで露骨に軍事行動を起こした場合はスーダンを庇いきれないでしょうし、ある程度、スーダンと距離を置くかもしれません。 そもそも、スーダン軍は南スーダンを制圧できるほどの戦力を持っていませんし、もともとその戦力は限られています。 南スーダンは資源が豊富ですし、周辺国とは経済的に友好関係を深めていますから、援軍を送ってもらえる可能性もあります。もし、国連で制裁決議が通ったら、その可能性はもっと高くなるでしょう。 だからスーダンのバシル大統領は「南スーダンとの戦争はありうる」と恫喝しながらも、「戦争をスーダンの主導では行わない」と発言しています。 ちなみに、もし、アメリカ軍が介入したら空爆だけでリビア以上に簡単にスーダン軍を阻止できますし、経済封鎖もできます。 中国もロシアも、もしアメリカがスーダンの敵に回ったら、スーダンを支援するのは至難です。後方支援すら無理です。それだけの力はありません。 中国にしてもロシアにしても軍事力ではアメリカに劣りますから、これまでにもアメリカとの決定的な軍事的対立は避けてきています。スーダンのために危ない橋は渡らないでしょう。 だからスーダンで戦争が起こったとしても、それが世界的な戦争や決定的対立に繋がる可能性は低いと判断します。
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- patent123
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A イランにて、何らかの武力衝突が起きる確率は高いと考えます。 米国海軍は、1月13日に2隻目の空母をペルシャ湾に派遣しました。 http://sankei.jp.msn.com/world/news/120113/asi12011319230001-n1.htm オバマ米大統領は2月6日、イランへの新たな経済制裁として、 イラン中央銀行をはじめとする政府機関や金融機関が米国に持つ全資産の凍結を発表した。 http://www.cnn.co.jp/usa/30005522.html 資金の決済ができなくなるので、 イラン企業は、米国と輸出、輸入が一切、できなくなる。 現在は、イラン戦争の準備として、米国本国から物資を ペルシャ湾に輸送し、備蓄している段階です。 イラン大統領が、核兵器を開発して、所持している旨を発表した場合には、 重大な国際法違反なので、経済制裁に留まらず、 軍事行使が現実的な選択肢になります。 C 北朝鮮の日本攻撃はありません。杞憂に過ぎない。 D 可能性はあるが、現時点では、ロシアの仲裁の行方を見守っている。 軍事介入の前に国連決議があるので、 ある日、突然、シリアに軍事介入する可能性はない。 E 世界大戦を彷彿させるような事態は起きない。 戦争、軍事介入などは、国際法に違反したときの制裁であり、 経済制裁を通じて、国際法違反が解消しないときの最後の手段です。
- bismarks05
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各自返答 A 「イラン戦争」の意味するところが不明ですが、小規模な衝突の可能性は否定しきれませんが、正面衝突のようなガチンコの交戦という可能性は皆無です 論拠:冷戦以後、国連安保理決議による武力制裁を除いて大規模の正面戦争は起こっていません。これは、戦争のコストが高騰化する現代戦では、投射(ミサイル)兵器による攻撃が主体の交戦が経済的理由から指摘できることにあります。 要は、金のかかる戦争をしたくない。もっともコストを回収しきれるだけの戦後利権などがあれば、大規模交戦は生じえるでしょうが・・・ B AがないのでBを論説する必然性はない C イラン戦争が生じたとして極東軍事情勢に大きな変動が生じえないので、可能性は低い D アメリカ単独の軍事介入は限りなくゼロ。(ミサイル程度ならイスラエルとセットでやる可能性は想定しえる) NATO枠の介入は予見できるが、現在NATO主力のドイツ・フランスがレバノン・アフガンなどへの軍事派遣を実施している関係上、投入兵力が見当たらない。シリアへの介入は安保理の武力制裁決議の大義名分が形成できない以上は難しい。 現段階でEU域内の経済状況から軍事介入の国内支持を得れないなどの国内事情も大きい。 E 最終的に・・という論理過程にツッコミが必要に思うが割愛するとして、 「ありえない」 論拠(1)イラン・シリア・スーダン・北朝鮮が連帯することの現実性が皆無である。特にシリア・イランは反目に近い関係。スーダン政府はイスラム勢力との関係などは思慮する必然性が皆無 論拠(2)整理した陣営の共通項・合従するだけの意義・必然性がない F 想定できない戦争の被害など想定できない 補足意見 国際政治の基礎知識がない人だと思うが、EUとNATOが同質だったりすることはすぐ理解できるはず。 というか、そもそも構図に、分裂してまもなく国際関係が形成できていない南スーダンが入っているのが思慮不足 決定的に問題なのは、EU・NATOの重複だが、中国と南スーダンの関係から考えれば、そんな陣営図式は出来上がるはずもないのだが・・・・・ 夢みがちなお子様の質問に対して真面目な回答は、大人げなかっただろうか?
補足
シリアとイランが反目とはどういうことですか? イランとシリアは仲が悪いとははじめて聞きました。
- hekiyu
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A:イラン戦争が本当に勃発するのか? ↑ 可能性は高いと思います。 イラクやアフガンから撤退した米国は やる気満々ですから。 それに、イラク戦争からそろそろ10年 です。 B:イラン戦争とシリア内戦が連動する可能性はあるのか? ↑ イランとシリアは仲良し国家で密接な関係があり ますから、シリア国民支援の為軍事介入、ついでに イラン、という図式はあり得ると思います。 ただ、シリアへの介入はどうでしょう。 C:イラン戦争が勃発した場合、北朝鮮がその隙を狙って韓国や日本に攻撃する可能性はあるのか? ↑ この可能性は低いんじゃないでしょうか。 北の幹部は、世界トップクラスの贅沢をしています。 そんな危ないことはしないんじゃないでしょうか。 D:シリアにアメリカやNATOが軍事介入する可能性はあるのか? ↑ これは難しいですね。 シリアは中東の重要な国と国境をせっしていて 地政学的に微妙な地位にあるし、イランとも仲良しです。 米国が軍事介入するとなると、相当の覚悟を 要求されます。 それに、ロシア、中国が反対するでしょう。 E:最終的にスーダンと南スーダンが開戦することで、以下の図式の戦争になることはあり得るのか? ↑ あそこは中国が力を入れています。 石油の埋蔵量によっては、大きな紛争になる かも知れませんね。 やるとしても、代理戦争になるでしょうが。 F:もし、この戦争が勃発すれば被害はどのようなものか? ↑ 中東ほどの被害はないと思われます。
補足
Bについては、いかがでしょうか?解答が可能ならお願いいたします。 また、イラク戦争以降、国家間戦争が起きなかった理由は何ですか!?