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イギリスとアメリカの政治制度の理念について

イギリスは議院内閣制、アメリカは大統領制というように異なる政治制度を採っていますが、なぜこのような制度の違いが生まれたのか、それぞれが持っていた理念の観点からご教授ください。

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  • tokyoond
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回答No.1

理念の源流はいろいろあります。マキャベリ、ロック、ホッブス、モンテスキュー、ルソー、ベンサム、アダム=スミス、カント、マルクス、ウェーバー、ヘーゲル、ケインズ、ロールズ、ハイエク、フーコー……など様々な知の巨人たちが、社会契約説や権力分立、古典的自由主義やリベラリズム、福祉国家型自由主義、リバタリアニズムなどなど様々な理念を唱えてきました。一概に理念の違いを言うのは難しい気がします。でも、アメリカが「立法・行政・司法」の独立と均衡を重視する大統領制で、イギリスは「立法と行政」が融合した強い執行部を生み出す議院内閣制なので、この違いに焦点をしぼると理念の違いが見えてくるかもしれません。 アメリカがロックやモンテスキューの言うように、個人の自由なあり方(自然状態)を肯定して、三権分立を忠実に制度化して「立法・行政・司法」に責任を分散しているなら、イギリスはマキャベリやホッブス、ウェーバーの言うように自然状態を肯定せず、強い権力が責任を持って統治すべしとして、「立法と行政」に責任を集中していると考えられるかもしれません。これはかなり大雑把な捉え方です。詳しく知るには、思想家たちの理念の内容と、現在のイギリス・アメリカの制度を照らし合わせる作業が必要かと思います。ご参考までに。

torosuteron
質問者

お礼

とても参考になりました。 確かにそう簡単に言える問題ではありませんでしたね、申し訳ありません。 自然状態に着目して調べてみようと思います。本当にありがとうございました。

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