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いすず、ピアッツア

デザインのよい車ですが、マニアに一番人気があるのはどの型でしょうか?また、中古車市場では値段も安いですが、程度のいい車体はもうないのでしょうか?故障覚悟で買う車なのでしょうか。

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noname#12265
noname#12265
回答No.6

 クルマの設計屋で、いすゞ製乗用車開発の末期に多少関係があった者です。  今日、いすゞ製スポーティカーは、PF(初代ジェミニ)、PA90(117クーペ)、PR(ベレット)などに人気が集中しており、PA20(フローリアン)、JR(ピアッツァ)、JJ(アスカ)、JT750(初代FFジェミニ)、JT760系(最終型ジェミニ、ピアッツァ)などは根本的にマイナーないすゞ車の中にあって、今日では更にマイナーな様相を呈しています。 >マニアに一番人気があるのはどの型でしょうか?  さてそのJRの中で、ですが、JRを探している方々に取っては・・・ 1.スタイルだけで言うと、異形角型2灯でセミリトラクタブルの初期型に人気が集まっている様ですが、あのセミリトラクタブルにはちょっと問題がありまして・・・一方テールのデザインは、あの『ボロ隠し』パネルがある初期型よりツルッとした後期型の方が人気がある様です。  尚、JRが発売された最初期は未だフェンダミラーでしたが、このフェンダミラーもジゥジアーロがデザインしたモノで(ジゥジアーロがデザインした唯一のフェンダミラーと言われています)、フェンダミラー付きの最初期型を探しているマニアの方もいらっしゃいます。 2.グレード的には、やはりIRM(イルムシャ)や、角目4灯の最終型にしかないLTS(ロータス)はある程度人気がある様です。 3.IRM及び他のグレードはトルクチューブ+3リンクというPFと同じリヤサスペンションですが、(意外に知られていない事ですが)LTSだけは5リンクです。  ロータス・チューンのJRは、実際にクルマを英国に送ったり、ロータスの連中が足しげく藤沢工場(いすゞ自動車の乗用車開発の総本山で、設計、実験から研究所やテストコースに至るまで、開発部門の全てが集結していました)に通ったりして作り上げられた、ホンモノの『ロータス・チューン』です。(英国・ロータスエンジアリング社は、ドイツ・ポルシェエンジニアリング社と並び、市販車に於いて世界最高の操縦安定性技術を持つ研究・開発機関です。現在に於いても、日本の全ての自動車メーカのハンドリング技術が、彼らの域に達しているとは言えません。)  JRというクルマの素性そのものに色々と問題があり(!)、ロータスで製造されている一連のスポーツカーとはちょっと違うハンドリングとなってしまいましたが、それでもJRハンドリングbyロータスが発売された当時、『プアマンズ・エクセル』(貧乏人のエクセル)などと言われました。(エクセルとは当時ロータスが生産していた4人乗りFRスポーツカーで、『4人乗りFRスポーツカーのベストハンドリングマシン』と評されていました。) 4.IRMはクルマをドイツに送り、チューンしたクルマを送り返してもらう方法でチューニングされた様なので、ロータスチューンほどいすゞ側の要求が反映されてはいないと考えられますが、JRの中身はPFで、PF=オペル・カデットです。  イルムシャというとオペルチューナ中最強のチームとして有名になった会社で、カデットのラリー車は大成功しました。  カデットと同じサスペンションを持つJRは、イルムシャ社にとっては『知り尽くしたクルマ』だったかもしれません。 5.さて、IRMとLTS以外のスポーティグレードとして『幻の』と言えるJRが存在します。  JRはその生涯を通してDOHCエンジンが載る事は無かった様に思われていますが、JRにIRMグレードが登場する前のホンの一時期、DOHCエンジンを載せたJRがカタログモデルとして存在していました。  このエンジンはPR『ベレットGT-R』(これが日本で最初のGT-Rであり、スカイラインが最初ではありません)に載ってデビューした由緒正しい(?)G160型の発展形で、全日本ラリーを制覇したPF『ジェミニZZ-R』に積まれたG181WA型を更にサイズUPしたG200型です。  このエンジンにも(やはり)信じられない様な問題があって、IRMが出てすぐに1.8リットルSOHC+ターボに取って代わられてしまいますが、いすゞ自動車の初代DOHCエンジンの最終型として非常に貴重だと思います。(勿論、貴重と言ってもスカイラインのS20型などとは違います。中古車で生き残っていたとしても、G200型だから例外的に高価、などという事は無いでしょう。)  尚、このグレードのサスペンションは、30年前既に『ノーマルでジムカーナに参戦出来る』チューニングをやっていたいすゞの運動性能実験課によるモノです。  エンジンといわずサスといわず、いつの時代も常にハードで『骨太』なクルマ作りを身上としていたいすゞ自動車・乗用車開発部隊の真髄を知る意味では、IRMでもLTSでもなく、このDOHC・JRが最良と言えるかもしれません。 >程度のいい車体はもうないのでしょうか? >故障覚悟で買う車なのでしょうか。  上述致しました様に、JRは『色々と』問題を抱えたままデビューしたクルマで、生産終了後既に10年以上経過しています。いすゞに限らず日本車が亜鉛メッキ鋼板を車体に採用したのはJRより後の世代なので、車体の錆などは、例えミテクレが綺麗でも全く油断が出来ないと思われます。  また、JRの生産終了前の(少なくとも)2年ほどは、毎月20~25台ほどの生産実績しか無かったと記憶しています(1台/1日ではオートメーションの製造ラインに乗らず、フェラーリの様な手押しラインで組み立てていました!)。つまり製造終了間際の生産台数は非常に少なく、中古車市場でもそれほど多くはないと考えられます。  更に悪い事に、いすゞ自動車では乗用車生産休止後(あくまでも撤退では無く休止と発表されています)のある時期に、部品の在庫コスト軽減の為に乗用車用部品を大量処分しました。現在ではJRの部品は殆ど残っていないでしょう。(もっとも、古い車型の部品をある時期に一斉処分するのは、いすゞに限らずどのメーカでも実施する事ですが・・・)  JRは、今日では故障覚悟で(或いは、根気よく部品を探すか流用出来る部品を調べるか、若しくはゼロから作る覚悟で)買う必要があると思います。

anaoji
質問者

お礼

ありがとうございました。たいへん詳しい解説に感謝しております。

その他の回答 (5)

  • runnext
  • ベストアンサー率38% (866/2245)
回答No.5

程度のいい車は少ないでしょうけどこれから程度のいい車を作れる楽しみがあっていいと思いますよ。 下手すれば検なしで数万円なんてざらでしょう。 とりあえず走るようにしてこつこつと解体屋とかオークションなどを利用してパーツ集めに専念すればいつかは程度の良い車になります。 旧車乗りは市内の解体屋をモーラしないといけません。 任意保険の車両価格も低いので修理の時困る可能性もあるので外装部品などはあらかじめ集めておいた方がよいですね。 いろんな年式のパーツを寄せ集めでオリジナルカーが出来るかもしれません。 ピアッツァの内装はポケットが多くて意味も無く開けてた事を思い出します。

anaoji
質問者

お礼

ありがとうございます。細かく回答していただいて。車をただの道具として使う傾向が僕の田舎ではあります。車いじりがマイナーな道楽みたいな。

回答No.4

私も大好きな車です。 117クーペも好きですが、 以前外車の、旧車を乗っていたのですが維持費がそれなりにかかります。  ピアッツァは国産ですが、維持費はそれなりの覚悟は必要でしょう。  デザインは今での通用すると思います。 大好きな車です。

anaoji
質問者

お礼

ありがとうございます。近所にピアッツアが置いてありまして。毎日眺められるのですが、美しいですな!

  • apapa
  • ベストアンサー率52% (419/797)
回答No.3

>デザインのよい車ですが ◎国産車離れしてカッコ良かったですね。 117クーペ(昔乗っていました)の後継車として、同じくジウジアーロ氏デザイン。 外観はもちろん、室内も「サテライト・インパネ」(各種スイッチ類がメータフードにあって、ハンドルから手を離さず操作可能)採用などで斬新でした。 しかし、その中身は? 117クーペがフローリアン(知ってます)ベースのリアサスが板バネの当時としても旧式だったのと同じように、 ピアッツァも当時のFFジェミニの一つ前型FRジェミニベース(さすがにリアサスは3リンクですが)でした。 >マニアに一番人気があるのはどの型 ◎最終型のハンドリングbyロータスかイルムッシャーでしょう。 >程度のいい車体はもうないのでしょうか ◎皆無に近い。 何しろ91年で終了した車です。 元々の販売台数が少ないので中古車も少なく、程度のイイ車はマニアが所有しているでしょうから、店頭には出にくいです。 >故障覚悟で買う車なのでしょうか ◎考え方次第としか言いようがないでしょう。 どのような車でも、10年以上前の車ですから手が掛かって当然です。 では、そこまでして乗る価値があるか否か? これは、個人の価値観以外の何ものでもありません。

anaoji
質問者

お礼

ありがとうございます。車は最初にそのデザインからひかれていくもので。確かにピアッツアの走りのスペックはみるべくもないですが、その価値はスタイルがすべてでしょうか。

回答No.2

元ピアッツア乗りです。いい車ですよ。クーペですが後席は広いし、荷物は積めるし。イルムシャーのマニュアルなんてのも面白いかも、ヤナセで扱っていたネロなんてのもあります。まず、目のデザインで考えてみてはいかがでしょうか?ジウジアーロオリジナルデザインのセミリトラクタブルか、ネロの角型4灯か、けど車は購入前のこうして悩む時期ってのが楽しいですよね。

anaoji
質問者

お礼

ありがとうございます。僕自身としては初期型が好きですね。

  • dachi406
  • ベストアンサー率18% (79/427)
回答No.1

グレードは判りませんが、昔の知り合いが持ってます。 それも3台!乗るのは一台であと2台は部品取り用。。。 部品を見つけたらとりあえず買う、ひたすら乗り続けるための努力を続ける。 そんなクルマです。(笑) よっぽど好きじゃないと。・・・・?

anaoji
質問者

お礼

ありがとうございました。よほどデザインにほれ込んだのでは。

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