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日本語の「チ」と「ツ」について
日本語の「チ」と「ツ」について音声学的にどのように説明できますでしょうか。 もうしよろしければ、詳しく聞かせていただきたいです。
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1. 日本語のタ行は ta ti tu te to と発音されていました。言い換えればどの母音の前でも破裂音(閉鎖音)だったのです。この状態(「チ」が[ti]で、「ツ」が[tu]の状態)は下記のように京都の言葉では(関東ではすでに2に移っていた可能性が高い)鎌倉時代まで続いていました。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%9B%E3%81%A4%E4%BB%AE%E5%90%8D 2。破擦音(= 破裂音+摩擦音、例、pf、ts、kx) への推移が、高い母音(「ウ」と「イ」)の前で起こります。16世紀、室町時代になるとキリシタンによるローマ字書きがあります. 3. 口蓋化という下記のような現象も、前の母音(「イ」と「エ」)の前で起こります。従ってキリシタン文献では16世紀の京都のことばを「チ」を chi、「ツ」を tcu (c の下にティルダと呼ばれる尻尾がついています)と書いています。 http://www7b.biglobe.ne.jp/~linguistics/no3/palatalization.html 4。纏めますと、中世日本語に起こった破擦音化(affricativizatin) と口蓋化(palatalization) によって [ti] が [tʃi] に、[tu] が [tsu] になった訳です。
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- garamond
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「チ」は「ツィ」の子音が口蓋化したものです。 ツァ、ツィ、ツ、ツェ、ツォ の子音がが口蓋化して チャ、チ、チュ、チェ、チョ になります。 サ、スィ、ス、セ、ソ の子音が口蓋化して シャ、シ、シュ、シェ、ショ になります。 ナ、ヌィ、ヌ、ネ、ノ の子音が口蓋化して ニャ、ニ、ニュ、ニェ、ニョ になります。 「ツ」の子音は [ts] と言ってかまいませんが、「チ」の子音は [tʃ] ではなく、「シ」の子音は [ʃ] ではありません。
- nishikasai
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日本語の内容律は豊かで美しい言語なのですが、日本人は耳が悪いです。で、子音が少なく、母音も少ない。発音に限って言えば貧しい言語であると言えます。発音が貧しいのに日本語の内容律は豊かで俳句や短歌など高度な文化を持っています。たとえば映画「風と共に去りぬ」などは素晴らしい訳です。原語のGone with the windより美しいです。 たちつてとは貧しさの証拠です。 「たてと」はTの音で、タ、ティ、トゥ、テ、トの中の音です。 「ち」はChの音で、チャ、チ、チュ、チェ、チョの中の音です。 「つ」はTsの音で、ツァ、ツィ、ツ、ツェ、ツォの中の音です。 昔の日本人はTとChとTsの違いが聞き分けられなかったんです。