大学にあまり目的もなく入る方が多く、いざ就職活動となると内定率の低さに戸惑う学生が多い中、立派な質問です。
さて本題に入りましょう。
必ずしも外国人に日本語をコミュニケーションするのは特殊なことではない時代になって久しいです。確かに、国際化社会を目指していたここ数十年の日本にとって多くの日本人にとって外国語は学ぶものであり、日本語を教えるというのは珍しいことでした。しかし今では多くの外国人が日本にくるようになりましたし、自分の周りでも、外国人へ日本料理を教えながら日本個も教えるというようなボランティアをするなんて友人たちもいます。
また、私のパートナーは、英語だけではない母国語の人たちと仕事をしています。重要な取引先が来日すれば日本の案内もしますし、彼らが喜びそうな場所で食事をしてもてなします。彼らは外国人に日本語を教えることでお金をもらう仕事をしているわけではないですが、日常的に外国人に日本を伝えていますし、一般論として外国の人と付き合うのは特別なことではなく、今後も増えていくでしょう。
そして、彼らは大学で専攻する学問として外国語を学んで今そうしているわけではなく、生活や仕事でやむなくというか、必要にかられて身につけたという感覚があるようで、今やっていることを専門的に大学で学んだわけではありません。
このように、外国人とコミュニケーションをする場面は学生の方が思うよりますます多くなってますし、また大学で専攻することなしに外国語を身に付けている方はたくさんいます。そういう意味で、外国語に堪能になる為に必ずこの学部、ということはないと思います。
問題となるのは、質問にあったように「スカイプで」というキーワードと、「教える」というキーワードですね。
ご存知の通りスカイプは遠隔地と安価に接続する上では革命的なサービスです。ただし、もしスカイプを利用した通信環境が年月の流れでずっとベストであるかは分かりません。もし、ご自身が日本語を海外に伝えるという行為を、ご自身だけでなく大規模に行い多くの人を助けて行きたい、そして安価に機会を提供し、かつその収益を大きくしたい、そのために最新のテクノロジーの動向を押さえ先駆者でありたいということであれば、ITについて学べる学部、または経営について学べる学部を選ぶと良いのではないかと思います。
またそうではなくて、教えた相手が新しい発見をし、成長する様にやりがいを感じるのであれば、教育やコミュニケーション、認知心理学を学び、学習するプロセスや伝える、伝わるといった科学について学ぶのが良いでしょう。
はたまた、正しい日本語を教えたい、あるいは日本文化の良さを伝えたいということであれば文学部という選択肢でしょう。
あとは、外国人のわからないツボを正確に知り、ネイティブの気持ちを汲んだ教え方をしたいということであれば外国のことや文化を知ると良いので外国語学部かもしれません。最近はネイティブレベルまで外国語の運用能力を高めることをカリキュラムに取り入れる大学もありますね。
間違ってはならないのは、自分が目指すことを教えてくれるドンピシャな学部学科が必ずどこかにあるであろうという発想です。
質問者さんの場合、上記の希望が複数絡み合っているのではないかと思います。ある意味、そのようなことを実現する「実用性」を重んじるならば、学問を重視する大学は向かないかも知れません。今のところ、多くの学部学科が何かに専門特化していますし、横文字で流行に則った耳心地の良い学部は、一見良さげに見えますが、その多くは(地方の私立大学に多いですが)学生を集めるためのマーケティングの一種である事が多く、本格的な深みのある学びができるわけではないと聞きます。
今後はビジネスも文化も、より深く日本と外国は繋がっていきすし、これまでのように外国語の運用能力だけで大きな意味で日本を学びたい外国人のニーズを満たすのも困難になると思います。なので、どれそれ特定の学部学科に入れば全てオッケーということは難しいはずです。
なので、質問者さんがSkypeで英語を教える体験をする中で、色々ある体験のうち何が最もやりがいに感じるかということを軸にして大学、学部を探して観てはいかがでしょうか。伝える手段にこだわるのか、伝え方なのか、伝えたい何か文化なのか、もしくは先ずは外国語を学びたいのか、など。
ズバリの回答が出来ず大変恐縮ですが、何かの参考になれば幸いです。
お礼
ご回答有難うございます<m(__)m> こんなに丁寧に親切に教えて下さって有難うございます。 そういう選択肢があることには気が付きませんでした。 本当にご丁寧に有難うございます!