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「~の特徴」と「なぜ~できたのか」の違い
問いの決まったレポートに対して、問いの意味が同じに思え混乱しています。 アドバイスをください。 ある経営者について、下記の二つを答えよと指示されています。 1 経営哲学の特徴を彼のエピソードを中心に述べなさい 2 彼が企業を興し、発展させることができた理由を論じなさい 経営者についての情報の量自体はかなり調べてあります。 問題はどの要素を1に答え、どの要素を2に答えるのかが区別できないことです。 例えば彼は、リストラよりも人を大事にしてきた、のですが、 これって経営哲学でもあるし、発展させることができた理由でもあると 「私は」思います。おそらく私の日本語読解能力の問題だと思うのですが、 この二つの問いをはっきり区別するための何かがあれば教えてください。
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- aokisika
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たとえば、大量生産・大量消費の時代には、とにかく大量の製品を効率良く作ることが重要です。そのためにベルトコンベアーシステムなどの、従業員の技術レベルによらないで効率良く生産ができるシステムを採用します。すると、リストラよりも人を大事にする哲学」は、生産性を高めません。 しかし、同業他社と品質で競争しなければならないような時代になると、品質を高め続けることのできる人材が必要になります。このような場合には「リストラよりも人を大事にする哲学」は企業を発展させることができます。 つまり、「リストラよりも人を大事にする哲学」は単独では企業を発展させることはできません。その哲学が企業を発展させるような背景があって初めて、企業が発展するのです。 発展させることができた理由は、「その経営者の〇〇の考え方(行動)が△△の条件にうまく合ったからである。」 ということになります。 内部条件と外部条件、と捉えたらよいと思います。
一般論として捉えて下さい。 1.は、「その人物だけに特化した」ことで、 2.は「それ以外にもその時代や経済状況、社会の風潮など」 沢山の要素をからめて書くのでは。 例え、本人に力があっても、時勢に乗っていなかったり、 社会の状況がそれを必要としていなければ、無視されます。 1.は、2.から導き出された哲学ですが、これを項目にして書き、 それを裏付けるエピソードを述べる。 2.は、淡々と起業から時系列で事実を書き、そこに社会の風潮や 経済状況をからめ、「~があったからこそ、発展させられた。」などと 述べるのではないでしょうか。 「リストラよりも人を大事にしてきた」のは、どちらにも書けることなので、 「なぜ、この考えを重視するようになったのか」の裏付けを 書かないと説得力がありません。 2.にその経緯を書き、1.に「リストラより人を大事にする」と項目を 書き、それを裏付けるエピソードが書けるのでは。 順序としては、2の方を先に書く方が楽だと思いますが、 1は「結論」のように、端的に書くのではないでしょうか。 2の方が、長文にならざるを得ないと思いますが。 ご参考程度に。
信長の経営哲学の特徴は、利用価値の有る強者とは同盟し価値の無い弱者を攻める、侍の欲を刺激して働かせ用が済めば罪を問うて殺すという、一種の合理主義に徹したところにありました。この点は長所であると同時に短所でもあり当時から織田家だけはいやだと仕官を避けるむきもあり、また多くの敵を作りました。信長が企業を興し発展させることができた理由は彼の長所だけでなく、徳川氏という東方の忠実な同盟者がおり北条武田という強敵を支えたこと、名古屋と言う日本の中心に生まれたこと、信玄・謙信という天下統一の本命が相次いで死去したこと、なにより当時室町幕府が形骸化し天下再統一の需要が高まっていたことが挙げられます。 本田宗一郎氏の経営哲学の特徴は強烈な個性により開発を牽引したことでした。この性格が2輪での事業拡大やN360での成功とH1300の空冷エンジンでの失敗を招きました。当時の部下だった人の手記を見るとすばらしい開発者であると同時に非常にやりにくい人でもあったことが分かります。 http://www.geocities.co.jp/MotorCity/2790/honda2.html#itiman 彼が事業を発展させることができた理由は彼の長所だけではなく、当時財閥解体により中島飛行機などの優秀な技術者を新興企業であるホンダが採用することが出来たこと、藤沢武夫という優秀な副社長に出会い経営を任せたこと、なにより日本のモータリゼーションの波に乗ったことが挙げられます。 「リストラよりも人を大事にしてきた」だけで事業が大きくなるはずが無く他に理由があるはずです。