明らかに間違った回等があまりに多いので注意をして下さい。
まずマルチ商法はMLM、マルチレベル・マーケティングとも呼ばれるもので、特定商取引法では連鎖販売取引と呼ばれるものです。
これまでの回答の中ではこのマルチ商法への反感の余りに、ねずみ講、法律では無限連鎖講(むげんれんさこう)と混同している間違いがあります。この無限連鎖講は犯罪であり、主催者も加入者も厳しく罰せられます。
マルチ商法そのものは法律を守っていればもちろん違法ではありません。しかし国はわざわざこの商法をターゲットに厳しい規制法を設けています。通常のビジネスや企業活動などでこれほどまでに厳しい規制がされているものは他には見当たりません。
その理由は、マルチ商法がピラミッドのような会員組織を作らないと発展しないために、既存会員が常に新しい会員を求めて活動するところにあります。この点ではねずみ講(無限連鎖講)とそっくりなのです。新しい会員を獲得する活動の途上で、大げさなメリットを虚偽(うそ)を交えて執拗に繰り返して勧誘するのです。例えば誰でも年間1000万円稼げる、副業でできる、製品でガンが治る、余暇を利用するだけで稼げる、別荘や外車を持てる、などです。
もちろん非常に数は少ないですが、これらを実現した人がいることは事実です。しかし日本最大のマルチ商法であるアムウェイ(本社アメリカ)は公称70万人の会員がいますが、年間1000万円を稼ぐ従事者はせいぜい数百人程度でしょう。97%の従事者は年間の収入が1万円以下です。コンビニでのアルバイトのほうがよほど稼げます。誰でも成功するなんてものでは決してありません。
すでに最新の回答にもあるように、従事者として勧誘活動をするには特定商取引法に定められた手順を踏まなければなりません。しかしながら法に定められた規制をしっかりと守っていれば、一人として新会員を獲得することは出来ないでしょう。
「私はアムウェイの新会員とするためにあなたにお会いしています。このビジネスは誰でも始められますが、成功する人は極く僅かです。97%の既存会員の収入は年間1万円以下です。」
法律を守る従事者にこう言われて、そのマルチ商法に加わりたい人はいるでしょうか? つまりマルチ商法は事実上、がんじがらめの禁止対象ビジネスなんだ、かぎりなく犯罪に近いビジネスなんだ、と理解しておかねばなりません。
お礼
ありがとう