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涙を流すことはカタルシスが起き、ストレス解消にもなるといいます。 その〝涙〟についてですが、カタルシスが起きるのは感情的に流す涙だけですか?生理的な涙ではストレス解消にはなりませんか? また、〝悲しい〟時などの涙と〝痛い〟時などの涙、具体的にどういう違いがあるのか教えてください。

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  • ベストアンサー
  • thegenus
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回答No.1

感情と涙の質の関係はオカルトだと思いますが回答します。今のところ私は、涙の中身にまで科学的ロマンスを求めません。 「涙」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B6%99 によると、「生化学者のWilliam H. Frey IIは、涙は感情的緊張によって生じた化学物質を体外へと除去する役割があるのだろう、という仮説を提案した。」それで映画と玉ねぎで涙比べをして感情による涙はタンパク質の濃度が濃かった、とか。ストレスに関するコルチゾールを涙から排泄するという話もあります。が、ストレスを受けてコルチゾールが体内に分泌されているのですから排泄というより涙に混じってもいいと考えられます。あるあるとかいうテレビ番組では泣いた方が体内のコルチゾールの値が下がっているという結果も放送したとかしないとか。排泄機能はともかく、泣く行為は(科学の文脈にはならないが)いわばカタルシスになっているのでしょう。 質問文の言葉づかいとして、涙の分泌は「反射性分泌」と「情動性分泌」に分けられた方が一般的です。 感情で泣くのはヒトだけです。動物は痛みという感情に鳴いても泣かないのではないでしょうか。 ですからヒトの涙は悲しい時も痛い時も情動性分泌です。どちらもカタルシスになるでしょう。 目が刺激されて痛いという場合は反射性分泌になると思います。ワサビも反射性でしょう。 そもそも目の表面には、涙膜層が必要ですので、一日に少なくとも1cc以上は涙が分泌され続けています。涙の素顔は、ドラマチックに美しい物ではなく、視覚を保守する職人がさす油みたいのものです。唾にロマンスがないように実直に生命活動しています。ただ体から出てくるものである以上、どの分泌液も体液の成分を多少反映してしまうでしょう。 個人的には、どの涙も瞬きによる刺激が関連していると思います。瞼が目を刺激して交信しているとも言えます。そうなると反射性です。鼻涙管閉塞やその他、病的なものを除けば、金メダルに泣く涙も、ゲロ吐く時の涙も、情動性と反射性という原因を医学が分類するだけで、流涙に関して涙腺組織は同じ分泌をしているでしょう。したがって議論対象は感情論に陥りがちなこの涙の情動性分泌を、神経生理学がその大脳皮質の働きをどう科学的に説明するかになりますが、その際に、涙の質(タンパク質濃度など)は問題になりません。情動性分泌には当然大脳皮質が関ってきますが、脳という記憶装置が子供の頃から蓄積された記憶を元に処理をした結果、涙の分泌を促す信号が発せられて、泣く展開になります。先に触れたコルチゾールはストレス下において流涙という”行動”とは別個の、シビアなホルモンの仕事が(副交感神経系の興奮の一環として)同時進行しているのです。同時に起こった事をすべてに中心的役割を持たせて関連付けるのは先入観の始まりです。 これまた私見ですが涙は副交感神経の興奮状態をリセットすると表現されますが、いわば、涙はヒトの武器になるのでしょうね。役者でなくとも他者に見せる為に泣くのであり(たぶん子供が母親に見せる為であり)、その後の人生でも泣く事自体が人体にとって有害行為でもないので、その本能的な情動反射を卒業する必要もなく、いつまでも幼児性を残しながら、大人になっても人知れず枕を濡らす羽目になっているのだと思います。 涙のわけにどんな深い思いがあったとしても目の用務員である涙腺にはいちいち涙の成分を調節する義理はないのです。俺の涙を勝手に分類すんなよ、と。 脳は感情と学問を覚えるでしょうが、我々の肉体は感情のない生物です。人の身勝手な喜怒哀楽を問わずいつも自然環境にさらされているその体はハードボイルドです。目尻の上に潜んでいる涙腺もクールビューティーに機能しています。 こぼした涙に対する人間の詩心に差があるだけでしょうね。 何でも病気にした挙句、医療費は正しいという馬鹿時代ですが、ストレスと医学を分けて考える事をお勧めします。

aky48
質問者

お礼

お礼が遅れてしまい申し訳ありません。 反射性分泌と情動性分泌というのですね。わかりました。 悲しい時も痛い時もカタルシスになるんですか。 助かりました、大変詳しいご回答ありがとうございました!

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