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四国、中国地方での放射性物質の沈着?
その様な報道がありましたがどうも腑に落ちません。 福島原発の爆発を見るとせいぜい100mを少し超える高さにしか見えません。 しかも核爆発でなく水素爆発です。 いくら風の向きや強さがあたとしても四国中国方面まで放射性物質が流されるものなのでしょうか?
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某大学の放射線施設に勤務するものです。 質問の件ですが、西日本でも放射性物質は検出されました。 方法としては、空気中のダストをサンプラー(集塵器)を使いフィルタにサンプリングし、Ge半導体検出器で測定を行いました。 データとしては、広島大学のHPで公表されているものがあります。 http://www.hiroshima-u.ac.jp/top/news_events/2010nendo/tohokujishin/sokuteikekka/ ちなみにこちらのデータは広島県東広島市でサンプリングされたデータです。 量的には非常に微量ですが、ある程度の期間、西日本にも放射性物質が届いていたことが分かります。 結果として、ダストの落ちやすい?(風雨などの逃げ場のない山脈の麓など)場所に137Csが落ちるということは十分に考えられます。 おそらくは新聞に掲載されたマップを見られ他のだと思いますが、マップの横に量が記載してあったと思います。 少ない数量で色が変わるようにされていますが、これはデータの確かさを均一にするため(例えば誤差の%が近くなるように)作られていますので、大きい数量と小さい数量ではその範囲が大きく異なります。 ですので、色が違えば影響があるのではないか、という風に思われないようにしてください。 また、他の質問の書き込みで批判もありましたが、第2次世界大戦後に大気中核実験が行われた影響で、土壌を測定すると、137Csがあるなというピークは、福島原発事故以前から見えていました。 この当時(1960年代くらいまで)は全世界的に放射性物質のフォールアウト(降下物)が多い状況でしたので、気象庁などの昔のデータを見ると、かなりショックを受けられるかと思います。 http://www.mri-jma.go.jp/Dep/ge/2007Artifi_Radio_report/Chapter5.htm こちらは気象庁の過去の90Srと137Csの降下物中の測定値です。場所は関東です。 縦軸が対数になってますので、分かりにくいかと思いますが、その当事の降下物に比べると、西日本の数値(広島大学の数値)はかなり下の桁になります。(ただし、HPの数値は広島大学がmBq/m3、気象庁はmBq/m2で単純比較は出来ません) 気にされて、それに対する防護をされるのは結構なことだと思います。 ただ、必要以上に怖がることは、日常生活にストレスを及ぼすことにしかなりません。 正しく怖がる、そのために正しい情報を正しく理解する、大変だとは思いますが、そのことに努めていただければと思います。 必要があれば追記いたしますので、不足があれば仰ってください。 それでは長文失礼いたしました。
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- wakko777
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そんなの、上昇気流に乗っちゃえば、簡単に西日本にもいきますよ。 冷戦時代にアメリカやソ連がやっていた核実験での放射性物質も 世界中にばらまかれましたしね(日本にも当然きています)
お礼
核実験は各国で過去2000回に及ぶ事を知りました。 かなりの高空まで舞い上がった核物質が長年にわたって各地に降り注いできました。 福島原発ごときで騒ぐなと言う人もいました。 ご回答有難うございました。
お礼
大変詳しい情報を有難うございました。 たかだか100m位にしか吹きあげられていないのに随分広範囲に拡散するものだと改めて恐ろしさを感じました。 広島でさえ検出されたのですから関東に落ちても当然ですね。 お礼が遅れてすいません。 又よろしくお願いします。