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用語について教えてください。
若い方から「音場型スピーカー」がほしいが 推奨はあるかと尋ねられました。 そこで、疑問に思ったのが、この「音場型」 という表現ですが、これはどんな型を示すものでしょうか? 「音場」という語句は日本語には無いものと思っていましたが 実際にあるのでしょうか?それとも造語なのでしょうか? またその読み方はいかなる発音が正しいのでしょうか? 「おんじょう」?{おんば」?「おとば」? (ちなみに彼は「オンバ」と発音していました) オーディオ歴は長いですが、実は初心者に近い知識なので よろしくお願いいたします。
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>「音場」という語句は日本語には無いものと思っていましたが、実際にあるのでしょうか?それとも造語なのでしょうか? はい、近年 (と言っても Audio が一般的になった 50 年余り前ぐらいからですが) に作られた造語です。 もともと日本語にはない造語という点では福沢諭吉が作った「経済 (Economy)」などもそうなのですが、明治前後から昭和初期に作られた造語は定義がしっかりしているのに対して昭和以降に作られた造語は明確に定義されないままに使う人の感覚で使い分けるようになってしまうものが多く「自己 PR」のように引用元の外国語 (例えば英語) とは異なる意味合いを持つようになってしまった言葉もあります。・・・自己 PR の PR は Appeal とか CM のように受け取られがちですが本来の言葉は Public Relation であり、日本での理解では「Public 側が享受する利益」を欠いた形で浸透しています。 音場型 (ON JOU GATA) とは元来 Sound Field の訳語で、2 本以上の Microphone で収録した音源 1 つ 1 つに Speaker System を対応させることによって音の入口と出口との方向を一致させ、臨場感を再現する System の総称で、2 Channel 音源を 2 本の Speaker System で再現するものは Stereo の語源となった Stereophonic と呼びます。 つまり元々は複数 (2 本以上) の Speaker System によって収録された楽器音の位置が再現される、すなわち定位が明確になる Speaker System のことを指し、低音から高音まで 1 点から音が放射される Full Range Unit や同軸 2 Way Unit を用いた Speaker System によって厳密な定位感で再現される立体音場を Stereophonic Sound Field (Stereo 音場) と呼んでいました。 しかし日本語に音場と訳されて以後は Speaker System の位置とは異なる領域に音の臨場感が広がるもの全てを音場型 Speaker System と呼ぶようになってしまって本来の意味が不明確になっています。 2 本の Speaker System を結ぶ内側の線から聴収者の位置までを結ぶ三角形の領域に (多少ならば左右 Speaker System の外側にまで広がっても良い) 音像が定位されるものが本来の音場型 Speaker System の定義なのですが、現在の日本では壁や天井での反射音を積極的に利用して 2 本の Speaker System で挟まれた領域から大きく外側に外れた領域にまで楽器音の定位感が広がるものまで音場型と呼んでいます。 Monaural Source に Phase Shifter をかける TV の「ナイター Mode」と同様の効果を作り出すものも「音場を広げる」と表現することから、逆に定位が定まらずに音が広がるものまで「音場型」と誤解されるようになってきているようですね。 ON BA などと磁場や電場みたいな発音をするからには既に音場の定義など勝手な Feeling で決め込んでいるのだろうと思いますが、おそらくその方は「定位が定まらないほど音が広がるものを音場型」「定位が明確に定まるものは音像型」というような定義をしているのだろうと思います。 その意味に於いては Surround 用 DSP (Digital Signal Processor) を備えた Stereo Component System や Portable DA (Digital Audio) 機を Set する Cradle を備えるほど Compact であることから単純に Speaker Unit を左右に並べて配置しただけでは音像定位幅が狭すぎて Stereophonic 再生などできそうもないのに Monaural 再生とは明らかにことなる臨場感を示す一体型 Stereo Compact Speaker System などがその方の「音場型 Speaker System」の感覚に合うものではないかと思います。 Surround System も Dolby Digital Surround System には対応していない独自の Hall Tone などを生み出す DSP による 2.1ch から 9.2ch もの Surround System が一般的ですし、NHK が 22.2ch なんてものを発表したりもしていますので、明確な定義もないのが現状です。 既に定義が不明確になったまま時が過ぎてしまった言葉ですので再定義しようもないのですが、評論家にも ON BA と言う人が現れるかもしれませんね(笑)。 ちなみに比較的古くから「それはないだろうっ!」ってな発音が定着してしまったものに「トラヒック (Traffic)」とか「スイバル (Swivel)」などがあります。 トラヒックは Network 理論の大御所とされる大学教授が言い出した (論文に書いた?) ものに下っ端達(笑)が反論できないうちに定着してしまったものだそうで、スイバルは NIKON がデジカメの宣伝にデカデカと記していました(笑)。 私はカタカナが嫌いで、ハンカチのように日本語化していない言葉は Alphabet で表記する主義なのですが、いい歳した大人に文句を言われて「だったら Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor はメタルオキサイドセミコンダクタフィールドエフェクトトランジスタと表記した方が読み易いのですか? 少なくとも Alphabet ならば英和辞書で発音も意味も調べられるけれどカタカナでは辞書にないものばかりですよ。」と反論したら逆切れされてしまい、以後は誰にも文句を言われないように「宗教的理由により Alphabet で表記させていただいています。文句あるめぇ!」と答えています(笑)。
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- iBook 2001(@iBook-2001)
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はじめまして♪ 「音場」て、「おんじょう」でも「おんば」でも良いのですが、たまたま私のPC環境では「おんば」はへんな変換ばかりですぅ~オイオイ!! ただ、オーディオ的に演奏者の位置がワカル再現性と、演奏空間の反響等が解り易いという場面で同じ文字でも感覚的な意味合いが違う場面も有りますね。 本物の演奏を再現する場面でも、演奏者を自室に再現するか、録音環境の空間を表現出来るかでは、多少違って来ます。 どちらでも 良く表現出来れば私個人は楽しめるんですけれどね♪ 理想は 完全なる再現ですが、そんなHi-Fiってなかなか難しいのです
お礼
ありがとうございました。 完全なる再現・・・・ 実はこれを目指す方は多いのでしょうが 物理的にも人間工学的にも無理ですよね。(笑)
補足
わたしのPCでは。 「おんば」は「乳母」。 「おんじょう」は「温情」「音声」「恩情」 しか変換されませんでした。(笑) >ただ、オーディオ的に演奏者の位置がワカル再現性と、演奏空間の反響等が解り易いという場面で同じ文字でも感覚的な意味合いが違う場面も有りますね。 同感です。
- 777oichan
- ベストアンサー率28% (1059/3688)
ONJYOU型というイメージはホールや体感型の音響設備の映画、劇場での包み込むような空間に入っているような感じだとすれば、前面だけでなく背面やサブウーファーなどでの低音強化も考えているのかと思われますので、5、1チャンネルやサラウンドがお好みなのでしょうか。私は主にジャズの特にウッドベースの弦の唸りが好きなので、前面だけの配置です。 逆に具体的にはどんな音なのかを聞いてみないとお勧めするにもポイントが解りませんので、再度お話になると良いと思います。
お礼
ありがとうございました。 参考になりました。 また、よろしくお願いいたします。
補足
>具体的にはどんな音なのかを聞いてみないとお勧めするにもポイントが解りませんので、再度お話になると良いと思います。 聞いてみました。 若い方のお話では音場型は、いかにも楽器がそこにあるがごとく 定位がしっかりでているという印象だそうです。 ということはサラウンドに近いのでしょうか。 でも、サラウンドで定位がしっかりでるかなぁ?
- kuwa_98
- ベストアンサー率66% (79/119)
「音場」は、「おんじょう」と読むようです。 http://www.weblio.jp/content/%E9%9F%B3%E5%A0%B4 1.「音場型」とは。 個人的な意見ですが、市販の一般スピーカは「音場型」に 分類されると考えています。どの製品も、音楽がそれらしく 聞こえる様に味付けされている訳ですから。 上記、ページに記載されている様に、マルチスピーカは 音場を表現する方法の一つです。 2.「音像型」とは 「モニター用」は、反対語である「音像型」です。 ホーンスピーカが「音場型」か「音像型」かは意見の分かれる ところでしょう。 3.「誤解」 無指向型のスピーカを音場型と特定している人たちがいます。 その若い方は、どうでしょうか。ご確認下さい。 4.「セッティング」 同じスピーカでも、耳の近くに設置すれば、「音像型」傾向となり 室の反響を利用する様に設置すれば「音場」傾向が強くなる でしょう。 5.まとめ 若い方と「オーディオ談議」に花を咲かせて下さい。
お礼
ありがとうございました。 URLも貼っていただき、 理解しやすかったです。 >3.「誤解」 無指向型のスピーカを音場型と特定している人たちがいます。 その若い方は、どうでしょうか。ご確認下さい。 これについては、他の方たちは、まさしくこのことだと 思っていたようです(汗)。
補足
>同じスピーカでも、耳の近くに設置すれば、「音像型」傾向となり 室の反響を利用する様に設置すれば「音場」傾向が強くなる でしょう。 kuwa_98さんの説ですと、確かにそう言うことになりますね。
- noct_nik
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よくオーディオでいわれる音場は、音の空間を意味し、例えば音の広がりがよいスピーカーを音場型、という解釈で使っているかと思います。 逆に音像型、と言われたら、楽器ひとつひとつの音が明瞭に聞こえるようなスピーカーです。 私なら、ホールで演奏されるような音楽(オーケストラなど)をメインで再生されるなら音場型を、ジャズなど比較的狭い空間で演奏されるようなジャンルの再生であれば音像型を選びます。 もっとも、まともなモニター系のスピーカーであれば、再生音源の収録状態に左右されます。 私なら、その若い方にどのようなジャンルの音楽をよく聞くのか、逆に伺いますね。 辞書で「音場」を引くと、「おんじょう」しか記載されていませんでした。
お礼
ありがとうございました。 それなりに、納得しました。 また、このQ&Aを見てもらって わかってもらえたようです。 何気なく使っているオーディオ用語なのですが まだまだ不可解なことがあるみたいですね。
補足
>私なら、その若い方にどのようなジャンルの音楽をよく聞くのか、逆に伺いますね。 聞いてみました。答えは邦楽洋楽問わずなんでも聞くそうです。 アコースティックから電子音楽まで幅広い趣味だそうです。 若い方曰く、音場型としての印象は、いかに楽器がそこにあるがごとく 定位がしっかりでているということですので、noct_nik さんの言うところの音像型になるのでしょうか。
お礼
ありがとうございました。 トラヒックとスイバルは笑えますね。 カタカナにするならトラフィック スイベルがいいのでしょうが、 RやF、Vの発音が日本語には無いので やはりスペルをそのまま転用すべきなのでしょうね。 おかげで音場の意味を共有できたと思います。
補足
なるほどね、やはり定義がしっかりしないうちに業界で 広まってしまったというわけですね。 HALTWOさんのこだわりも、すごいものがありますね。