私自身、死刑存置論者ですから、死刑廃止論を理解する者ではないという前提でお話しします。
死刑廃止論は、先進国の中で、死刑を積極的に肯定しているのは我が国くらいであり、死刑存置国は法治国家として後進国だという主張をします。
質問の、人道主義とは、何を指しているのかよく分かりませんが、また、そもそも、犯罪者にも人権があるという刑法学者の言葉自体、理解できません。犯罪者の人権と、被害者、特に殺害された人の人権とは、比べようもないことであり、被害者の人権と、遺族の人権が最優先されてしかるべきものでしょう。
ところが、刑法学者は、犯罪者にも人権があり、死刑、特に我が国の絞首刑は、残虐な刑罰に該当するという観点及び前述した「先進国」論議から、死刑廃止を訴えるのです。「人道主義」とは、おそらく、死刑は人道上問題のある刑罰だということでしょう。
更に、死刑は国家による殺人であり、この意味では、国家による「公的復習」になり、個人の生命を国家自らが奪うことに「正当性」はないという意味になるでしょう。
私は、刑罰自体、犯罪行為に応じた正当かつ適切な範囲内の罰則だという認識でいますので、人を殺したら死刑、強盗が人を殺したらこれも死刑、強姦の犯人が被害者を殺害したらこれも死刑、強盗だけなら5年以上の懲役、というように、形式的に適用することを望んでいます。つまり、刑法は、被害者及びその家族の復習できない代わりに、応報刑として、厳しく断罪することが要請されているものという理解に立っています。
お礼
回答ありがとうございます!!ほんと、参考になりました(;_;)